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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョナサン・ノット+東響でベートーヴェン「交響曲第8番」,ハーマン「タクシードライバー」他を聴く~東響オペラシティシリーズ

2017年05月14日 08時03分09秒 | 日記

14日(日).わが家に来てから今日で956日目を迎え,米マイクロソフトのOS「ウィンドウズ」を狙った大規模なサイバー攻撃が起き,被害は欧州を中心に世界約100か国・地域に広がっている というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

       

         ウィンドウズはどうしてウィルスに弱いんだろう? 窓は閉めておいた方が良さそうだ

 

                     

 

昨日,東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団のオペラシティシリーズ第97回演奏会を聴きました プログラムは①ハーマン/パーマー編「タクシードライバー」,②バードウィッスル「パニック」,③ベートーヴェン「交響曲第8番ヘ長調」です  ②のアルト・サクソフォン独奏は波多江史朗,ドラムスは菅谷亮一,指揮はジョナサン・ノットです

 

       

 

オケは,左奥にコントラバス,前左から第1ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,第2ヴァイオリンという対向配置=ノット・シフトをとります コンマスはグレブ・二キティンです

1曲目は「タクシードライバー~オーケストラのために夜の調べ」です 「タクシードライバー」はマーティン・スコセッシ監督による映画のタイトルですが,この作品はバーナード・ハーマンが作曲した 映画のいくつかの場面の音楽をクリスファー・パーマーがまとめたものです

短い「プレリュード」から始まり,アルト・サクソフォンによる「ブルース」,「夜の徘徊」,主人公トラヴィスが裏社会のワルどもを射殺する「大虐殺」,そして「フィナーレ」へと続きます この作品では,何と言ってもアルト・サクソフォンにより奏でられるブルース調の音楽が,ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスの横顔を思い出させます

パリ国立高等音楽院で1等賞を受賞した波多江史朗のアルトサックスは,ニューヨークの夜の気怠い雰囲気を醸し出していました

2曲目はハリソン・バートウィッスル(1934~)の「パニック~アルト・サクソフォン,ジャズ・ドラムと管打楽器のための酒神讃歌」です 独奏者のアルトサックスは,神話に登場する牧羊神(パン)とのことで,そもそも「パニック」という言葉は牧羊神が突然現れて人間に恐怖を引き起こすことから生まれたものだということです.知らなかった

弦楽器が全員退場して管楽器だけ残り,アルトサックスの波多江とドラムスの萱谷亮一がステージ左サイドにスタンバイします

ノットのタクトで曲が開始されますが,「看板に偽りなし」・・・最初から「パニック」です 曲の途中でドラムの萱谷が右に移動し,そこで演奏して,また左サイドに戻って演奏しますが,これは楽章の区切りのような意味合いがあったのでしょうか.不明です いずれにしても,アルト・サクソフォン,ドラムス,管楽器群はノットの指揮下に置かれ整然と演奏していたわけで,「統率された混沌」「カオス・アンダー・コントロール」とでも言いたくなるような曲でした 私の理解の範疇から遠く外れている音楽です

 

       

 

休憩後はベートーヴェン「交響曲第8番ヘ長調」です ベートーヴェンの9つの交響曲の中で一番短く,楽器編成も一番小規模な作品です 交響曲第7番とともに1812年に完成されています.第1楽章「アレグロ・ヴィヴァ―チェ・エ・コン・ブリオ」,第2楽章「アレグレット・スケルツァンド」,第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」,第4楽章「アレグロ・ヴィヴァ―チェ」の4楽章から成ります

ノットのタクトで第1楽章が開始されます.冒頭の 躍動感はどうでしょう キビキビした指揮により生き生きした音楽が表出されます 第2楽章はハイドン的なユーモラスな主題による音楽です.私はてっきり,この主題はベートーヴェンがメトロノームを発明したメルツェルのために書いたものだとばかり思っていましたが,最近の研究によると事実ではないようです とにかく楽しい楽章です

第3楽章を経て最後の第4楽章に移りますが,ノットは楽章間を空けないで演奏するよう求めます ノットは軽快なテンポで曲を進めますが,圧倒されるのはフィナーレです.テンポ感よく引き締まった音楽が奏でられ,力強く曲を閉じます

会場は拍手とブラボーの嵐です ノットは何度もカーテンコールに呼び戻されました

ジョナサン・ノットは,アンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を歴任したこともあるせいか,「現代音楽を得意としている」と言われることが多いですが,私はむしろベートーヴェンやモーツアルト,あるいはブラームスといった典型的な古典・ロマン派の音楽の方が断然いいと思います ベートーヴェンでは「第5交響曲」の渾身の名演を思い出しますし,モーツアルトでは自らハンマーフリューゲルを演奏しながら指揮をした「コジ・ファン・トゥッテ」の楽しい演奏を思い出します ノットにはもっと古典を取り上げて欲しいと思います

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