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マーラー「交響曲第5番」を聴く~飯守泰次郎指揮「ザ・シンフォニカ」

2011年08月01日 07時12分17秒 | 日記
8月1日(月).今日から8月.先月までツキがなかった人は月が変わってツキが変わるかもしれません さて,昨日サントリーホールで「ザ・シンフォニカ創立25周年記念・第50回定期演奏会」を聴いてきました 「ザ・シンフォニカ」は1986年に設立されたアマチュア・オーケストラで,プログラムの解説によると,学生の頃から音楽仲間が集まって設立したそうです.以来,年2回定期公演を開き,今年25周年を迎えるとのこと.たしかに,見た目40歳代の人が多く見られました それぞれの人生を重ねて今,多くの聴衆を前に舞台に上がっているのでしょう.指揮はブレーメン,マンハイム,ハンブルク,レーゲンスブルクの各歌劇場で指揮者を務めてきた日本におけるワーグナー演奏第一人者・飯森泰次郎です.

聴衆の入りは7~8割といったところでしょうか.といっても天下のサントリーホールです.1,400人以上は入っているのではないでしょうか 舞台上の楽団員は115人.その家族,親戚,会社の同僚,得意先といった”身内”に加えて,私のような単なるマーラー好きが集まってきたという感じです.席は1階5列7番,自分としては珍しく前方の席です.こんな前の席を取ることは滅多にありません 後方の通路寄りの席が取れなかったのかも.第1バイオリンと指揮者の動きはよく見えますが,管楽器はほとんど見えません

プログラム前半は飯森得意のワーグナー.歌劇「ローエングリン」より「第1幕への前奏曲」「エルザの大聖堂への行列」「第3幕への前奏曲」,後半はマーラー「交響曲第5番嬰ハ短調」です.

ワーグナーは,さすがの飯森泰次郎です.ローエングリン第1幕への前奏曲から,悠然としてますが,音楽の構造をしっかりと把握しているので,引き締まった演奏です それは第3幕への前奏曲で全開になります.

休憩後のマーラーの交響曲第5番は第1楽章の冒頭,トランペットによる葬送風なファンファーレで始まります.ここで失敗すると全曲が台無しになります.ここは無事にクリア,マーラーの世界に入っていきます

第2楽章と第3楽章は定説どおり,一つの楽章のように続けて演奏しました.第2楽章は”嵐のように激しく”バイオリンがあえぎます.第3楽章は一転して明るい舞曲になります

そして,有名な第4楽章「アダージェット」.ハープの伴奏に乗って,弦楽器が静かに美しいメロディーを奏でます.この楽章は「アルマへの愛の告白である」とも言われています.ロマンチックで,退廃的で,耽美的です ビスコンティの映画「ベニスに死す」の音楽としてあまりにも有名ですね

そして休むことなく最終楽章「ロンド・フィナーレ」に突入,前半の楽章の重苦しさから開放されたかのように明るい曲調が展開されます.最後は熱狂と興奮の中,急速に曲が閉じられます.この部分は何度聴いても興奮します.マーラーの音楽を聴くのは,最後にスカッと気分が爽快になるからです まさに精神が開放されるといった感じです.一時ジャズに凝ったことがあるのですが,”ジャズは肉体を開放し,クラシックは精神を開放する”と思いました

それにしても,アマチュア・オーケストラをこれほどのレベルまで引き上げて演奏させることが出来る指揮者は,やっぱり凄い存在だと思います.テクニックもあるでしょうが,オケのメンバーから尊敬される存在でないと名演は生まれないでしょう

そういえば,オーケストラのメンバーの中に,どこかで見たことがあるような人が何人かいました.案外,会社の近く,どこかの飲み屋など,身近にいるのに気が付かないだけなのかもしれませんね

   
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