人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

佐藤優著「牙を研け」を読む~ビジネスパーソン向けの勉強術 / 「オーケストラは楽器ではなく人間の集まり」~上岡敏之氏語る

2017年06月15日 08時04分43秒 | 日記

15日(木).昨日,朝方まで降っていた小雨が上がったので,急に思い立って埼玉県S市の菩提寺に墓参りに行ってきました  西武新宿線S駅の駅ビル内にある花屋さんで花を買ってお墓に行くと,花立て,線香立てなどお墓全体が綺麗になっていました  妹夫婦がやってくれたのだと思います  当方は東京に出て30年以上になりますが,両親亡きあと地元で実家とお墓を守ってくれている妹夫婦には頭が上がりません.有難いことです   お墓の周りにはハルシャギク(別名ジャノメソウ)がそこかしこで花を咲かせていました

 

     

 

花の顔と名前がいつも一致しないので,数年前に買った下の本で調べました

 

     

 

ということで,わが家に来てから今日で988日目を迎え,犯罪を計画段階から処罰できるようにする「共謀罪」の趣旨を含む組織的犯罪処罰法案について,自民,公明両党が14日,参院本会議での審議を打ち切り,15日未明に再開した参院本会議で「中間報告」を強行し直接採決して同法案が成立した というニュースを見て,与野党両者の立場を代弁するモコタロです

 

       

        与党「これで『加計学園問題』は会期中に幕引きだ 安倍一強態勢安泰だ!」

        野党「法案成立後に『加計学園』の再調査結果を公表するのはだまし討ちだ」

 

                                           

 

昨日,夕食に「豚の角煮」「生野菜とタコのサラダ」「水餃子スープ」「冷奴」を作りました  「豚の~」は初挑戦です・・・が,悪い癖でレシピを最後まで一読しないで料理を始め,下茹でから出来上がりまで2時間かかることが分かりました  そうは言うもののそんな流暢なこともやってられないので,下茹で30分,煮込み40分で作りましたが,十分美味しく出来ました

 

     

 

                                           

 

昨日の朝日夕刊の広告特集「Next Stage」で新日本フィル音楽監督の上岡敏之氏を取り上げていました  記事の筆者は匿名なので誰が書いたのか分かりませんが,次のように書いています

「個性あふれる指揮ぶりもさることながら,聴き手の固定観念を鮮やかに裏切る”上岡サウンド”は,実にスリリングで面白い  その音楽解釈はしばしば物議を醸し,かつて披露したブルックナー7番は『史上最長』と語り継がれる  『奇をてらったり恣意的な解釈をしたりしたことはありません.楽譜に虚心に向き合い,意味を考え,深く掘り下げていった結果です.定番の演奏スタイルかどうかは関係ない.作曲家の思いを丁寧に読み解き 現代に伝えること,それが彼らに対する敬意だと思っています』」

私はこれまで新日本フィル,読売日響,ドイツ・ヴッパータール市立歌劇場の来日公演等で何回となく上岡氏の指揮による演奏を聴いてきましたが,違和感を感じるほどのエクセントリックな演奏を聴いたことはありません  私が聴く能力がないのか,鈍感なのかは分かりませんが,ごく自然な流れを作っているように思っています

記事はさらに 上岡氏の次のような言葉を紹介しています

「オーケストラは”楽器”ではなく”人間”の集まりです  日時や会場,客席が発するオーラによって響きは変わるし,極限まで音楽を伝えようとすれば事故だって起こり得る.同じ演奏は二度とない,何が起こるか分からない  それが生身の人間が演奏する面白さだと思います

「同じ演奏は二度とない」その通りです  だからこそ,私はCDでなく生の演奏を聴きに行くのです

 

                                              

 

佐藤優著「牙を研け~会社を生き抜くための教養」(講談社現代新書)を読み終わりました  前回ご紹介した同氏の「悪魔の勉強術」が就活を控えた大学生向きの本だとすれば,この本はビジネスパーソン向けの勉強術を書いた本です  あらためて佐藤氏のプロフィールをご紹介すると,1960年東京生まれ.同志社大学大学院神学研究科修了後,外務省入省.主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍しました

 

       

 

この本は,東京・大手町で2016年1月~3月に開かれた「社会人のための使える教養」(全5回),2016年8,9月に開かれた「ビジネスパーソンのための新書読書術」(全5回)をもとに,大幅に加筆・修正を施したものです

この本の内容はどんなものか,目次で見てみましょう

第1章「中間管理職のための仕事術~独断専行の研究」

第2章「ビジネスパーソンのための宗教入門~国際社会を動かす論理を体得する」

第3章「論理力を鍛える~論理的思考法の身につけ方」

第4章「教養としての地政学~国際ニュースの読み方」

第5章「貧困と資本主義~商品社会のカラクリ」

第6章「ビジネスパーソンのための日本近現代史~なぜ学びなおさなくてはならないのか」

第7章「武器としての数学~組織力を高めるために」

上記のうち第1章に出てくる「独断専行」という単語は馴染みのない言葉です  これは旧陸軍の中堅の将校を養成するためのマニュアル「作戦要務令」を貫く発想のことを指しています  上官は中間管理職に対し「うまくやれ」と言って中間管理職の独断専行を許すわけです.そして実際に「うまくやれ」れば,上官に認められる  したがって「うまくやる」人ほど出世するという仕組みになっていたのが旧陸軍だった.現代のサラリーマン社会でも同じようなことが行われていることは言うまでもありません

いま国会を賑わしている「森友学園問題」や「加計学園問題」をめぐる官僚たちの「忖度」を見るにつけ,「うまくやれ」という目に見えない圧力のもと,あるものをないと言ったりしている様子が窺えます

この本には外務官僚として活躍した著者の経験から得られた「生きるためのノウハウ」が披瀝されています.お薦めします

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