人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス1pm Vol.1」を聴く ~ クァルテット・エクセルシオによる弦楽四重奏曲セレクション

2017年09月20日 08時04分00秒 | 日記

20日(水)その1.わが家に来てから今日で1085日目を迎え,安倍首相が消費税を10%に引き上げた際の税収増を教育無償化などの財源に充てることを公約の柱とする方向で,28日召集の臨時国会で衆院解散に踏み切る方向となり,自民,公明公明両党は連休明けの19日午前,それぞれ幹部会合を開き,選挙準備を加速することを確認した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      確か民進党も増税を言ってたな  どっちにしても増税だ 選挙は棄権が増える?

 

                                           

 

先日,ゼミ合宿で信州に行った息子が,お土産に「金山寺味噌漬けの素」を買ってきたので,豚ロースを漬けて焼きました 肉を焼く時,油が凄く撥ねて大変でした

 

     

 

あとは「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「マグロの山掛け」「トマト,キャベツ,ミックスビーンズ,ウィンナのスープ」です

 

     

 

                                           

 

昨日,午後1時からサントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の「プレシャス1pm  Vol.1」公演を,午後7時半から よみうり大手町ホールで「読響アンサンブル・シリーズ~長原幸太ら読響メンバーの室内楽」を聴きました   ここでは「プレシャス1pm  Vol.1」公演について書きます

 

     

 

プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K458」から第1楽章,②シューベルト「弦楽四重奏曲第12番ハ短調”四重奏断章”」,③ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第13番変ロ長調」から第5楽章”カヴァティーナ”」,④ストラヴィンスキー「弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ」,⑤チャイコフスキー「弦楽四重奏曲第1番ニ長調」から第1楽章,⑥ラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調」から第1・4楽章です   演奏はクァルテット・エクセルシオです 

自席はセンターブロック2列目右側です.会場は8割くらいの入りでしょうか

エクセルシオのメンバーが登場し配置に着きます.第1ヴァイオリン=西野ゆか,第2ヴァイオリン=山田百子,ヴィオラ=吉田有紀子,チェロ=大友肇)というメンバーです 女性陣はブルーの衣装で統一しています

この日は約1時間の間に5曲の弦楽四重奏曲の抜粋を演奏しましたが,演奏の合間にチェロの大友さんが曲目を解説する形で進められました

最初にモーツアルト「弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K458」から第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」が演奏されました   この曲はハイドンを師と仰ぐモーツアルト(1756-1791)が誰からの注文にもよらず自主的に作曲し,ハイドンに献呈した6曲の弦楽四重奏曲の一つです   1785年9月にウィーンのアルタリア社から作品10として出版されました.この曲は「狩り」というニックネームで呼ばれていますが,第1楽章冒頭が狩りのホルンを連想させることから付けられたものです   コンサートの幕開けに相応しい明るく爽やかな演奏でした

2曲目はシューベルト「弦楽四重奏曲第12番ハ短調”四重奏断章”」です   シューベルト(1797~1828)は有名な「未完成交響曲」を作曲していますが,この第12番の弦楽四重奏曲も未完成の曲の第1楽章です   注目すべきは調性の「ハ短調」です.これはベートーヴェンの第5番「運命」を想起させる劇的な調性です

アレグロ・アッサイの単一楽章ですが,曲の冒頭はデモーニッシュです   しかし,大友さんの解説にあったように,すぐに”歌”が出てきます   シューベルトの最大の特徴は”歌”です   歌の出現によって聴く側は救われるような気持ちになります   エクセルシオの演奏は,デモーニッシュな部分と歌の部分の対比が鮮やかでした

3曲目はベートーヴェン「弦楽四重奏曲第13番変ロ長調」から「第5楽章”カヴァティーナ”」です   この曲はベートーヴェン(1770-1827)がガリツィン公爵のために作曲したもので,6つの楽章から成ります   この第5楽章のあとに第6楽章として,当初「大フーガ」と呼ばれる長大な曲が置かれていたのですが,「長すぎる.重すぎる」と周囲の悪評をかい,最終的には演奏時間にして半分くらいのアレグロに差し替えられています   天下のベートーヴェンも「第九」作曲後の最晩年には,妥協すべきところは妥協するようになっていたのでしょう   エクセルシオの演奏は,ベートーヴェンが神に感謝を捧げているような慈愛に満ちた崇高なものでした

 

     

 

4曲目はストラヴィンスキー「弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ」です   ストラヴィンスキー(1882ー1971)はロシア革命の混乱で故郷を離れ,パリ楽壇で名を馳せるようになりました.ココ・シャネルの世話になったのは有名な話です   この曲は1920年に作曲されましたが,基本はリズム中心の曲です   大友さんの話によると,ストラヴィンスキーは1959年に来日しNHK交響楽団を指揮して自作を演奏したりして約1か月滞在したそうですが,その時に彼が一番興味を持ったのはチンドン屋さんだったとのことです   クラリネットにチャンチキに大太鼓・・・・何となく分かるような気がします

5曲目はチャイコフスキー「弦楽四重奏曲第1番ニ長調」から第1楽章「モデラート・エ・センプリーチェ」です   この曲は第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」が有名ですが,エクセルシオの演奏で聴く限り,まるでバレエ音楽のようなメルヘンチックな曲で,第2楽章に負けず劣らず魅力的な音楽です   メロディーメーカーとしてのチャイコフスキーの面目躍如といったところです

最後の6曲目はラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調」から第1・4楽章です   この曲は1903年に完成しましたが,ラヴェル(1875-1937)唯一の弦楽四重奏曲です   彼がまだ28歳の時の作品で,当時ラヴェルは無名の存在でした   第1楽章はアンニュイな感じが漂います.音楽が空中に漂っている感じです   一転,第4楽章は激しい音楽で,その落差に驚きます

この日の公演は,モーツアルトの作品(1785年)からラヴェルの作品(1903年)までの弦楽四重奏曲の歴史を振り返ったような曲目編成でしたが,この118年の間にいかに音楽が変わってきたかを耳で聴いて理解するのに役立ちました   ただし,あくまでも音楽の”変遷”であって”進歩”ではありません.音楽に”進歩”という概念はないからです

 

     

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