人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

読響アンサンブルでブラームス「ピアノ三重奏曲第2番」,同「弦楽六重奏曲第2番」,同「スケルツォ」を聴く~遠藤真理.小森谷巧,柳瀬省太,須関裕子の熱演

2017年12月05日 08時09分50秒 | 日記

5日(火).わが家に来てから今日で1161日目を迎え,米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場が3日夜,1980年代に当時10代だった男性ら3人への性的虐待の疑いが浮上した指揮者のジェームズ・レバイン氏(74)について「調べが終わるまで関係を停止する」と発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       METの歌手陣から絶大な信頼を得ていたのに ブラボーがベラボーになってしまう

 

                     

 

昨日,夕食に「豚バラとゴボウの柚子胡椒煮」と「生野菜とタコのサラダ」を作りました 「豚バラ~」のゴボウはいつも通りピーラーで薄く剥きました

 

     

 

                     

 

昨夕,よみうり大手町ホールで読響アンサンブル・シリーズ第16回「小森谷巧率いる精鋭の豊潤なブラームス」を聴きました プログラムはブラームスの①スケルツォ、②ピアノ三重奏曲第2番ハ長調,③弦楽六重奏曲第2番ト長調です 出演はコンマス・小森谷巧,ヴァイオリン=小杉芳之,ヴィオラ=柳瀬省太(ソロ・ヴィオラ),森口恭子,チェロ=遠藤真理(ソロ・チェロ),渡部玄一,ピアノ=須関裕子です

開演に先立って恒例のプレトークがあり,読売新聞の鈴木美調さんのインタビューに,緊張でガチガチの小森谷氏が「この日のプログラムはブラームスの,最初が2重奏,2曲目が三重奏,3曲目が六重奏という風に楽器が増える組み立てになっているが,三重奏曲と六重奏曲は普段あまり演奏される機会のない第2番を選んでいる.第1番に劣らず素晴らしい曲なので楽しんで欲しい」と説明しました

さて本番です.1曲目の「スケルツォ」はブラームス(1833-1897)が20歳の時に作曲しましたが,シューマンの発案による合作のヴァイオリン・ソナタ「F.A.E.ソナタ」の第3楽章「スケルツォ:ハ短調・アレグロ」として書いたのもです 第1楽章はシューマンの弟子アルベルト・ディートリヒが,第2,第4楽章がシューマンが作曲しています 「F.A.E.」は3人の共通の友人でヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムのモットーである「自由だが孤独に」(ドイツ語)の頭文字を取ったものです

小森谷巧と 淡いオレンジ色の衣装に身を包まれた須関裕子が登場し演奏に入ります 曲想としてはベートーヴェンの運命のテーマに似た激しい音楽です 5分程の短い曲ですが,ブラームスの魅力が凝縮されたような作品です 感心したのはピアノの須関裕子が緊張気味の小森谷巧の演奏を引き立て,しかもしっかり自らを主張していたことです ピアニストによっては自己主張が激しい人もいますが,この人は見た目通りの演奏をする人です

2曲目は「ピアノ三重奏曲第2番ハ長調」です この曲は1880~82年の夏を中心に作曲されましたが,ブラームス自身が気に入っていた作品だと言われています 第1楽章「アレグロ」,第2楽章「アンダンテ・コン・モート」,第3楽章「スケルツォ:プレスト」,第4楽章「アレグロ・ジョコーソ」の4楽章から成ります

小森谷巧,須関裕子,シルバー(?)の衣装の遠藤真理の3人が登場,配置に着きます プレトークで明かされた話によると,遠藤真理はこの曲を弾くのは初めてだそうですが,初めてにしては終始 歌心に満ちた演奏を展開していました この曲でもピアノの須関裕子が二人の弦楽奏者をしっかりサポートしながら適度に自己を主張していました 私は,「ピアノ三重奏曲第1番」がブラームスの作品の中で最も好きな作品ですが,この「第2番」もなかなか良い曲だと あらためて思いました


     


プログラム後半は「弦楽六重奏曲第2番ト長調」です この曲はブラームスが34歳の時の作品ですが,アガーテ・フォン・ジーボルトという女性との婚約とその後の解消という若き日の苦い体験が,この曲に込められていると言われています 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」,第2楽章「スケルツォ」,第3楽章「ポコ・アダージョ」,第4楽章「ポコ・アレグロ」の4楽章から成ります

6人が登場し配置に着きます.左から小森谷,小杉,渡部,遠藤,森口,柳瀬という並びです この曲で一番印象に残ったのは遠藤真理のチェロです この人のチェロは良く歌います それから柳瀬省太のヴィオラが素晴らしい

6人はアンコールに「弦楽六重奏曲第1番」から第2楽章「アンダンテ・マ・モデラート」を演奏しました 柳瀬省太のヴィオラから入り,小森谷巧のヴァイオリンに受け継がれますが,哀愁に満ちた演奏でした この曲はルイ・マル監督映画「恋人たち」で使われ話題を呼びました 私は観ていませんが,絵になる音楽ですね

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ちょっと (とも)
2017-12-05 10:10:41
toraさん、こんにちわ
わたしも聴きましたよ
昨日の演奏はちょっとまずかったですよね
読響アンサンブル (tora)
2017-12-05 14:00:54
ともさん,コメントありがとうございました.
私はそれほどまずかったとは思いませんが,ブログにも書きました通り,ピアニストの須崎裕子さんの活躍が目立った公演ではありました

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