20日(火).わが家に来てから今日で993日目を迎え,6月17,18日に実施された新聞各社の世論調査(※)で,学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題を受け,安倍政権に逆風が吹いている状況が明確になったという記事を見て感想を述べるモコタロです
※報道各社の調査結果=( )内は5月の前回調査比.日経新聞はテレビ東京との合同調査.
(支持率) (不支持率)
朝日新聞 41% (△6) 37% (+6)
毎日新聞 36%(△10) 44% (+9)
読売新聞 49%(△12) 41%(+13)
日経新聞 49% (△7) 42% (+6)
どの調査結果も納得できない 支持率はもっと低いはず そうでしょ 国民の皆さん!
昨日,夕食に「鶏のしぐれ煮」「生野菜とアボガドとタコのサラダ」「冷奴」「トマトとベーコンのスープ」を作りました 「鶏の~」は大根おろしを擦り過ぎたようです
昨夕,よみうり大手町ホールで読響アンサンブル第14回演奏会を聴きました 新年度第1回目のプログラムは①ショスタコーヴィチ(バルシャイ編)「室内交響曲」,②シューベルト(マーラー編)「死と乙女」(弦楽合奏版)です ヴァイオリン独奏は読響特別客員コンサートマスターの日下紗矢子です
開演に先立って,プレトークがありました ナビゲーターの読売新聞・鈴木美調さんがコンマスの日下紗矢子さんにインタビューします インタビューによると,日下さんは3歳半からヴァイオリンを始められたとのことで,お姉さんがピアノを習っていて,あなたはヴァイオリンを,と言われたそうです 東京藝大卒業後,米国の南メソディスト大学大学院とフライブルク音楽大学に留学.2008年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスターを務めています パガニーニ国際コンクール第2位,日本音楽コンクール第1位を受賞しています 13年4月に読響のコンマスに就任,17年4月から特別客員コンサートマスターを務めています
今回室内合奏を取り上げたのは,指揮者がいるとどうしても指揮者の意向どおりに演奏しなければならないが,指揮者なしなら思い通りに演奏できるし,楽員同士がコンタクトを取りながら音楽を作っていくことが出来,アンサンブル能力が磨かれるのが良いと思ったとのことです
また,立って演奏することについては,①身体が自由に動かせること,②立って演奏した方がコンタクトを取りやすいこと,を挙げていました ナビゲーターの鈴木さんはかなりクラシック音楽の知識があるのでインタビューが上手で,無駄なく聞くべき要点を引き出していました
さて,本番です.1曲目はショスタコーヴィチ(バルシャイ編)「室内交響曲」です これはショスタコーヴィチの「弦楽四重奏曲第3番」(1946年作)をヴィオラ奏者で指揮者だったルドルフ・バルシャイが56年に編曲したものです この編曲版の特徴は弦楽合奏だけでなく管楽も加えた点にあります 第1楽章「アレグレット」,第2楽章「モデラート・コン・モート」,第3楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」,第4楽章「アダージョ」,第5楽章「モデラート」の5楽章から成ります
コンマス(この場合はリーダーか)の日下紗矢子はじめ読響のメンバーが配置に着きます 首席クラスだけ紹介すれば第2ヴァイオリン=瀧村依里,ヴィオラ=鈴木康治,チェロ=富岡廉太郎(契約団員),オーボエ=蠣崎耕三といったメンバーです
この曲は軽妙な第1楽章から始まりますが,第3楽章に至るといかにもショスタコーヴィチらしいグロデスクなスケルツォになり,第4楽章に移ると一転,悲痛なアダージョが続きます この楽章の中盤で,ヴァイオリン(2),ヴィオラ,チェロ,コントラバスの首席だけによる五重奏が奏でられますが,この演奏が室内楽の極みといった素晴らしい演奏でした また,蠣崎耕三のオーボエとファゴットの岩佐雅美の演奏は特筆に値します
オリジナルの弦楽四重奏曲として聴いても楽しめる曲ですが,菅楽器を加えたシンフォニックな演奏も色彩感が溢れて素晴らしいと思いました 読響の楽員一人一人の実力の高さを感じる演奏でした
会場全体の音響状況を確かめようと思い.休憩後,後部席がかなり空いていたので最後列近くの席に移動して聴きました
プログラム後半はシューベルト(マーラー編)「死と乙女」(弦楽合奏版)です この曲はシューベルトの弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(1824年作)をグスタフ・マーラーが1894年に弦楽合奏用に編曲したものです 弦楽四重奏曲はヴァイオリン2,ヴィオラ,チェロという編成ですが,弦楽合奏用に編曲する際はコントラバスを追加する”約束事”があるため,この楽器が加わります この曲は第1楽章「アレグロ」,第2楽章「アンダンテ・コン・モート」,第3楽章「スケルツォ」,第4楽章「プレスト」の4つの楽章から成ります
日下紗矢子の合図で第1楽章に入ります ベートーヴェンの第5番「運命交響曲」の冒頭を思わせる衝撃的な幕開けの総奏に圧倒されます 弦楽四重奏曲として聴いている時とは迫力が違います 第2楽章でも首席クラスだけによるアンサンブルがありますが,これも1曲目のショスタコーヴィチと同様素晴らしい演奏でした 第3楽章「スケルツォ」の迫力はどうでしょう これぞシューベルトのスケルツォだ,という演奏です そして第4楽章「プレスト」で一気に駆け抜けます
コンサートが終わり拍手の中,コンミスの日下紗矢子が首席奏者一人一人にハグを求めましたが,男性陣は恥ずかしそうにしながらも,絶好のチャンスを逃すものかという貪欲な表情が見て取れました.役得です 羨ましいこと限りなしです
このコンサートでは,予想通りと言うか,実力者揃いの読響メンバーによる緻密なアンサンブルが聴けました