人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

坂本リサ+高関健+藝大フィルハーモニアでサン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番ト短調」他を聴く~藝大モーニング・コンサート

2017年05月26日 07時54分17秒 | 日記

26日(金).わが家に来てから今日で968日目を迎え,安倍首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題で,内閣府が文部科学省に「総理のご意向」などと伝えた文書の存在を認めた前川喜平・前文科事務次官について,民進党が25日の参院文教科学委員会の理事会で参考人招致を求めたが自民党は拒否した というニュースと,前川氏が出会い系バーに行ったと読売新聞が書いたという報道を見て感想を述べるモコタロです

 

       

         安倍首相の友達がトップの読売新聞は 首相を守るためなら手段を選ばないみたい

                      窮地の安倍首相はさっさと事実を認めて謝ればいいんだよ  I am sorry  安倍総理って

 

                       

 

昨日,夕食に「サバの塩焼き」「生野菜とサーモンのサラダ」「冷奴」を作りました 予定通り魚はローテーションに入りました 「冷奴」には山芋,みょうが,削り節がかけてあります.食べる直前にポン酢をかけます

 

       

 

                       

 

昨日,午前11時から東京藝大奏楽堂で「モーニング・コンサート」を,午後7時から文京シビック小ホールで「作曲家・加藤昌則クラシック入門講座~クラシックのとびら」を聴きました 今日は「第4回藝大モーニング・コンサート」について書きます

プログラムは①ブリテン「4つのフランスの歌」「イリュミナシオン」,②サン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番ト短調」です 演奏は①のソプラノ独唱=佐藤亜理沙(藝大大学院修士課程3年),②のピアノ独奏=坂本リサ(藝大4年),バックを務めるのは高関健指揮藝大フィルハーモニアです

 

       

 

全席自由です.1階やや後方の左ブロック右通路側を押さえました

プログラム前半はイギリス出身の作曲家ベンジャミン・ブリテンの歌曲です 最初の「4つのフランスの歌」は作曲者が15歳の時に両親の結婚記念日の贈り物として作曲した作品です ①ヴィクトル・ユーゴーの詩「6月の夜」,②ポール・ヴェルレーヌの詩「叡智」,③ユーゴーの詩「子供」,④ヴェルレーヌの詩「秋の歌」から成ります

指揮者・高関健と共に,純無垢の艶やかなドレスを身にまとった佐藤亜理沙さんが笑みを浮かべて登場します ステージ慣れしているのか緊張している様子がなく余裕さえ感じさせます.まるでシンデレラ・トンデレラです

佐藤さんはフランス語特有の言葉のニュアンスを大切にしながら,時にアンニュイな雰囲気を漂わせて歌いましたが,特に高音が美しく響きました

次にブリテンが1939年,26歳の時に作曲した「イリュミナシオン」から「マリーン」と「パラード」を歌いました 「イルミナシオン」はアルチュール・ランボーの詩集のタイトルで,意味は英語で「彩色版画」,フランス語で「天の啓示」を意味します 「マリーン(海景)」は泡立つ波と渦巻く光が衝突する様を歌ったもので,「パラード(寸劇)」は道化師たちの様子を皮肉に歌ったものです

佐藤さんは,1曲目の「4つのフランスの歌」の静けさとは対照的な活気のある「マリーン」と「パラード」を,スピード感溢れる歌唱によって明るく歌い上げました あえてブリテンの歌曲を取り上げたチャレンジ精神に敬意を表します

 

       

 

ピアノがステージ中央に運ばれ,2曲目のサン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番ト短調」の演奏に備えます オレンジ系の明るくカラフルなドレスを身にまとった坂本リサさんが登場,ピアノに向かいます

この曲は1868年,作曲者が33歳の時に,フランスへの演奏旅行を控えたアントン・ルビンシテインの委嘱により17日間で作曲されました 第1楽章「アンダンテ・ソステヌート」,第2楽章「アレグロ・スケルツァンド」,第3楽章「プレスト」の3つの楽章からなります 記号で分かるように,アンダンテ ⇒ アレグロ ⇒ プレスト と曲が進むにつれてテンポが速くなるように作られています

第1楽章はピアノによるカデンツァから開始されますが,最初の強力な打鍵で坂本さんは聴衆をこの曲の世界に引き込みました 第2楽章はティンパ二の軽快なリズムに導かれてピアノが入ってきます.坂本さんはオケとの掛け合いを楽しみながら弾いているように見受けられました 第3楽章はピアノ独奏の速い序奏から開始されますが,軽快でリズミカルな曲想が続きます フィナーレの追い込みは圧巻でした

坂本さんの演奏を観ていて,「誰かに演奏スタイルが似ているな」と思って あらためてプログラム冊子のプロフィールを見ると,藝大で伊藤恵に師事していることが分かりました.納得です パワフルで,なおかつ時に抒情的です

坂本リサさんには,一般のコンサートではほとんど取り上げられないサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番を取り上げてくれたことに対し,感謝の気持ちでいっぱいです サン=サーンスは23歳で作曲した第1番から61歳で作った第5番まで,38年間に5つのピアノ協奏曲を残しましたが,いずれも魅力的な作品で,もっと一般のコンサートで取り上げられても良いと思います 坂本さんには残り4曲も是非どこかで弾いて欲しいと強く希望します

なお,この演奏に先立って,ジャンヌ=マリー・ダルレのピアノ,ルイ・フレスティエ指揮フランス国立放送管弦楽団のCD(1955年録音)で予習しておきました

 

       

 

       

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