人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

歌野晶午著「春から夏、やがて冬」を読む~「嘘も方便」は通用しなかった!

2014年07月04日 07時00分51秒 | 日記

4日(金)。昨夕はコンサートも飲み会もなかったので、久しぶりに早く帰りました 途中、神保町の三省堂内「チケットぴあ」に寄って11月17日に浜離宮朝日ホールで開かれる「シュトイデ弦楽四重奏団」のコンサート(ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第11番」ほか)のチケットを買おうと思ったのですが、「ぴあでは扱っていません」と冷たくあしらわれてしまいました 調べてもらったら、確かに扱いが朝日ホール・チケットセンター、キョードー東京、イープラスとなっており、ぴあは入っていませんでした 私は時々こういうチョンボをやります。チラシをよく見ないで、ぴあなら何でも扱っているだろうと思い込んで買いに走ってしまうのです 仕方ないので今日、朝日ホールチケットセンターに電話して予約しようと思います

シュトイデというのはウィーン・フィルのコンサートマスターの一人で、4月16日にサントリーホールで聴いた「トヨタマスタープレイヤーズ・ウィーン」のコンマスを務めたヴァイオリニストです この時の演奏が良かったので、今度来日したら是非聴いてみたいと思っていました

 

          

 

  閑話休題  

 

歌野晶午著「春から夏、そして冬」(文春文庫)を読み終わりました 何故この本を買ったかと言えば、少し前に読んだ「葉桜の季節に君を想うということ」が面白かったからです

 

          

 

スーパーの保安責任者・平田は万引き犯の末永ますみを捕まえたが、いつもなら何の躊躇もなく警察に突き出すところを、ますみの運転免許証の誕生年が昭和60年とあったのを見て見逃すことにした 昭和60年というのは、事故で死んだ娘の誕生年と同じだったのだ ますみは同棲中の男からDV被害を受けていた。それを知った平田は何とか彼女を救おうと軍資金を用意するから逃亡するように勧める ますみは平田に感謝の気持ちを伝え、なぜ娘は死んでしまったのかと悶々とする平田に何とか希望をもたせたいとある行動を起こすが、それが思わぬ方向に向かっていく

歌野晶午は屈指のストーリー・テラーです ますみは平田が過剰なまでに自分のことを思い、尽くしてくれたからこそ、広い心で、自分の起こした行動を許してくれるのではないかと思い込んでいたわけですが、『嘘も方便』は平田には通じなかったことになります

同じ著者による「そして名探偵は生まれた」が楽しみです

 

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