‛非公開文化財特別公開’の謳い文句に誘われて、
訪れたのは「妙心寺」の塔頭「大雄院」
普段は門を閉ざした塔頭寺院が期間限定で公開されます。
京の禅寺は格調高い美術館。
方丈前に広がる庭園の端には一週間前に降った雪が残る。
足元が凍てつくように寒い。
手水鉢に投げ込まれた水仙が季節感を演出する。
塔頭寺院では珍しい池を配した庭園。
書院への渡り廊下から眺める中庭の冬風情。
質素な中にも 凛と引き締まった禅寺の様式美です。
坪庭には井戸桶に活けられた季節の花と残雪が、
「大雄院」では「第51回・京の冬の旅」として襖絵のある客殿や書院が特別公開されます。
禅の庭が魅せる冬の趣き。
雪の日に訪れたいものである。
2017年1月 京都市右京区