樹生の樹 番外編

脳性麻痺の息子と父の歩み

Prison Break 回想録

2017-05-15 00:00:00 | 装備年鑑

自由を求めて ひたすら鉄格子を切る。
看守(近隣の住民)の足音が聞こえる。
すかさず何事も無かったように装う。
看守の目が光る。(何をしてるんだ?)

独房(我が家の駐車場)は有り難いことなのだか エントラスの一番近くに位置する。
つまりほとんどの看守は必ずこの前を通る。

一日に一つの鉄格子を切ることがやっとだ。
4月と言えども 独房の中での作業は地獄の暑さだ
何とか夏までには終わらせなければ・・・・

「鉄格子を切る」とは
金鋸で座席リクライニングのストッパーを切断する事
↓金鋸

before↓

after↓


なぜ「鉄格子を切る」はめになったのか
以下に「供述調書」を示す。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎いつきが産まれて間もない頃に乗っていた車
通称「エルク」

セカンドシートが後ろ向きになるのでかなり車内を広く使えた。
最後部の座席に市販のチャイルドシート(完全フラットになる。)を固定
右側のセカンドシートとチャイルドシートの間に寝台を設置(おむつ替え程度)
この頃は、まだ、市販のチャイルドシートとベビーカーで移動にさほど支障はなかった。

◎初めての福祉車両
通称「ウルフ」
↓右側セカンドシートにリフト機能があり車外で人が乗り降りできる。


↓左側座席(セカンドシート リフト機能付き)にいつきの座位保持装置を固定 右側セカンドシートをフラットにして寝台を設置


↓最後部にほのき用のチャイルドシート その隣がめいたさんの座席 

この頃、いつきはバギータイプの車椅子を利用し

車での移動は座位保持装置のチャイルドシートを利用した。

レンタカーのキャンピングカーで
岐阜から(レンタカー屋さんは愛知県小牧市)故郷の熊本県を目指し
九州旅行に家族で出掛けた事もあった。
後方の荷物室 右側がバギータイプの車椅子 左が市販のベビーカー


『教訓』
◎セカンドシート・リフター付きは大人用
 車の段差により乗り降りが困難な人には有効だが、いつきのような子には必要なかった。(足腰の悪いお年寄りには有効)
 直接抱きかかえて乗せた方が早い。(子供なので軽い。)
◎座位保持装置のチャイルドシート利用の乗車は長時間や体調の悪い時は不向き。
 いつきの場合は全く在位を保持できないので、装置を利用しても車の振動等により体位が崩れる。
 分泌物を誤嚥しやすい。
◎車いすは成長に伴い重量、大きさ等が増す。
 荷物室への乗せるのが一苦労

◎「ガリバー」誕生
 病院の通院時等、座位保持装置のチャイルドシートではいつきが唾液等でむせる事が多くなり、めいたさんがいつきの事が気になり
運転に集中できない事、誤嚥により体調を崩す事等の理由から早急に対策が必要になった。
めいたさんといろいろ検討し「いつきを横に寝せた状態で移動する。」との結論に至った。
関東への引越しも迫り、専門的な装置を製作する時間も無く
従来から使用している寝台を利用する事にした。
そして誕生したのが 「ガリバー」である。

基本的な構造は
上半身は脇の下にベルトを付けたU字クッションで
下半身は又の間にベルトを付けたU字クッションで固定し
更にその上に2本のベルトで固定する。

今でも覚えているが、初めていつきを「ガリバー」に乗せて試験走行した時
いつきは不安なのか「泣いた」
でもしばらくすると、楽なのか落ち着いて乗っていた。
この日以来、「ガリバー」は大いに活躍し進化し続けている。

つづく
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