NO MOVIE NO LIFE

映画・DVDの感想をしたためています。素人の独断と偏見で映画のレビューをどさっとさくっと。。※ネタバレ注意※

パッチギ!(2004・日)

2006-02-16 01:31:30 | ★★★★★
舞台は1968年の京都。
康介(塩谷瞬)はある日出会った朝鮮高校の女子キョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れしてしまう。
しかし東高と朝鮮高校の生徒は常日頃対立・衝突を繰り返し、キョンジャは朝鮮高校の番長アンソン(高岡蒼佑)の妹だった。
康介は彼女の気を引く為朝鮮語を学び、また彼女が学校で演奏していた曲が「イムジン河」であることを知り、ギターを手にして練習に没頭する。


観始めたとき、「朝鮮のご機嫌取り映画か?」と思った自分がいました。正直。
ジャパニーズ男子高生が朝鮮高校のヤンキーにぼっこぼこにされるからね。



朝鮮人が死ぬ。(死に方には笑いがあったけど)

お葬式で罵倒される康介。
鴨川の橋で泣きながらギターを壊す。
ここに、今もまだ超えられていない壁、問題提起を感じました。

でも希望は、その後ふらふらと辿り着いたラジオ局で歌う「イムジン河」が、お葬式の朝鮮人に響くんですねー。
この映画のテーマ曲である「イムジン河」はただ朝鮮人と日本人の友好関係を結ぶお手伝いをするわけではないです。

そして、日本人と朝鮮人の血を持った子が産まれる。

差別って私には本当に遠いところにあるような気がしてしまう。
私の母親には韓国人や中国人の友達が多くいて、キムチや水餃子と日本茶を交換することで
民間レベルの国際交流ってすごく無意識にこなしていると思うんです。

でも、それってもしかしたら表面上だけのことなのかもしれないなと。
お互いの背負う歴史をを理解してこその国際交流なのかもしれない。
私は去年大学で、冬ソナと関連させて『韓流ブーム』についてのゼミ論を書いたんです。
でも本質には全然辿り着いてなかった。



1960年代後半。私の両親がブイブイ言わせてた時代です。
私は、学生運動の実際や朝鮮高校と日本の高校の間にあった確執はもちろん、レオポンの存在も知らない。
『解決される』のではなくて、例えば在日朝鮮人の歴史を『知らない』ということでなくなる人種差別について考えさせられました。


★4にしようか迷ったけど、大好きな加瀬亮の狂ったお歌が崇めたので(笑)今年2回目の★5です。(1回目は21g)



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