田園酔狂曲

酔いどれ夫婦とエジプシャンズの日々

運不運は紙一重

2017-05-16 18:50:18 | 2人3脚チンタラ道中
あの突然の恐怖から、一年が過ぎた。
まだまだ、壊れたままの生々しいツメ跡が彼方此方に散在している。
改めて、我が家の幸運を思う。

前震時、ヒゲ家では夕食準備の時間だった。
他家とは随分違う時間帯なのだが、前の職業柄の事でして。
長年の習慣を、体内時計が覚えてしまっております。
その日のカァちゃんの動きに、チョットした変化がありました。

我が家の夕食タイムは、ヒゲの呑み始めからラストまで三時間は当たり前です。
ですから、カァちゃんは大半の料理を並べた後に、お風呂タイムにします。
ゆっくり、お肌のお手入れも済ませて、さぁビールとなるわけです。
が、その日は揚げ物がメインで、揚げたてを食べたいようなのです。
取り敢えずの肴を並べて、先に風呂に入ることにしました。
ムシ(ナマズ?)の知らせでもあったのでしょうかね?

いつものバージョンで動いていたら、大惨事になっていたかもしれません。
火に掛けた油鍋の上に、鉄のすき焼き鍋が落ち、煮えたぎった油は ・・・ (恐)
うろたえるカァちゃんの背後から、満載の食器棚が倒れ込んだハズでした。
こうして、難を逃れたカァちゃん。
コレは、“時間的”な幸運でしょう。
     ≪ 少し片づけをした後の写真 ≫
食器棚の上に置いていた、普段使わない大きなすき焼き鍋が落ちたのです。

片付けようと試みますが、割れた器も絡み合って動きません。
積み木崩しゲーム風でした。
器はダメになってもケガだけはしないように注意しながら進めます。
余震は続いていますが、もうあの震度7は来ないだろうと。
やっと食器棚を立てて、飛び出した電子レンジ・トースター・引き出し等々を元に収めます。
器は、別の場所に置いています。
     ≪ これは、本震の時 ≫
上部に重いものが無く、重心が安定していたのも幸いしたのか、倒れませんでした。

コレとは別に、“ポジショニング的”な幸運もあったのです。
次の次の日、深夜。食事を終えたばかりのヒゲ夫婦を、本震が襲いました。
「ドンッ!」 と来た後、まるで胸ぐらをつかんで揺すられる様な激しさです。
前々日とは、家具類の動きの違いが明らかでした。
ヒゲ家に近い白川を南北線と仮定したとします。
従って、白川を渡る代継橋は東西線となる訳です。
ヒゲ家的には、この東西線と平行な家具は、激しく揺さぶらました。

サイドボードの中は、胸ぐら揺さぶり状態になりました。
ロックしてもいない扉は開かず、まるで密室シェーカー状態で振られました。
シェークされたバカラや江戸切子の向付け鉢が犠牲に。
やはり東西線の大きな本棚は、まるでうさぎ跳びみたいに絨毯の上に乗り上げて移動しました。
      
前震では、上部の本が落ちてしまって、フローリング上を少し移動しました。
本震では、信じられない光景を目の当りにします。
程々に厚い絨毯に、あの重くデカイ本棚が乗り上げたんですから。
ワインラックのボトルは、ロケット砲みたいに飛び出しました。

しかし、南北線に平行に置いてあった薩摩切子達は、全く動いておらず難を逃れたのです。
   
唯一落下したのは、その下段に置いていた将棋盤と西(!)ドイツ製のチェス・クロック。
写真は現在のもので、当時より奥に置いてあります。
             

不思議なのは、この無事だった棚の裏側にある押し入れです。
      
折り畳みのドアーが開き、上部に置いていた物が飛び出しました。

更に、まさか助かってないよねと思ったベネチァンカットの花瓶や秋山厳先生の水差しも、
南北線に平行だったという幸運でセイフでした。
                  
たまたま偶然の配置で、震災の被害から免れた物と大きな損害を負うてしまった物が。
天秤に掛けると、まあ、ラッキーの要素が大きいように思うんです。
保険からの補償で金銭面は十分ですが、自分達で選んだ思いが籠った物品というのは貴重です。
そうそう簡単には、代替品は見つかりません。
そんな熊本に、最近またぞろ震度2〜4が続発しています。
やっと、再出発に漕ぎつけた方々の心情を思うと、気掛かりなものです。

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