トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

先芯と月型作成

2013-06-28 11:04:03 | Boots
中底作成が終わったので、吊り込み準備の為に先芯と月型を作成します。


トンリョウでは先芯.月型共に革を使用しています。

現在ではコストパフォーマンスと使い勝手?が良い事からケミカル材を使う事が多くなってきてるんですが
ケミカル材だと『潰れたときの復元力』や『足馴染み』という点で革のほうが優れているので革を使用しています。




では、作成の方にっと。



まずはアッパーの型紙を元に先芯と月型の型紙を作ります。


次は、使用する革に型入れです。

使っている革は『漉き床』といって、中底用の革を均一の厚さにする為、漉いた残りの革です。



厚みはというと。

先芯用の革で2.5~3.5mm厚ぐらいです。
一枚の革で場所によって厚みが違うので使用目的やお客さまの体格などに合わせて厚みを調整しています。


月型は。

月型の厚さは4.0~5.0mmぐらいですね。こちらも先芯同様に調整しています。


この後、裁断→漉き となるんですが、写真を撮るの忘れました・・・・


この先芯と月型は吊り込む際に、中底のくせ付けと同じように水に浸けて柔らかくして
甲革(表革)とライニングの間に入れます。

『水に浸ける』といっても中底用の革ほど長く浸けるんじゃなく、軽く濡らす程度にしておきます。

たくさん水分を含んでいるとアッパー.ライニングの革に『シミ』ができちゃうんですよ。


完成したブーツを見て、ケミカル材を使ったときとの差はありませんが、長く履いていただければ
必ず違いが分かっていただけると思います。


特にオートバイに乗る方はシフトチェンジを繰り返していると先芯の違いが良く分かっていただけるのではないでしょうか。





さぁ、材料の加工がすべて終わったので、次は吊り込みです。










トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

中底加工終了。

2013-06-25 13:47:19 | Boots
ここのところ中底の記事が続きましたが今回で中底加工が終了です。(喜)



前回、中底の外側に溝を掘りましたが、次は内側の溝を掘ります。



内側の溝を掘る理由は、ウェルトをかける際に『すくい針』を通します。
そのすくい針が刺さる『凸部』を作るためです。



これができた状態です。

「包丁で切り込みを入れ、入れた切り込みの深さの分をこれまた包丁で切り取っていく。」
という作業です。
切り込みの深さは浅いとすくい針が刺さる高さが出なく、深すぎても中底の強度に問題が出てしまいます。
なので “包丁の切れ味” と “経験” が必要な作業ですね。



切り取った革はこんな感じです。

この革は、すくい縫いが終わった後、元の位置に貼るのでキレイに切り取る必要があります。

使っている包丁は『片刃』といって片方の面にだけ刃が付いているものなので真っ直ぐ進まないんです。

今は特に手こずる作業ではないんですが、ハンドソーンウェルトを勉強中はこの作業が上手くできず、
キレイに切り取る事ができませんでした。(汗)



掘った溝はこんな感じです。



写真下のようにすくい針を刺し、中底.アッパー.ウェルトを縫い付けます。



これで中底加工が終了したので、次は先芯.月型作りです。


地味な作業が続きますが、完成したブーツを見ても分からないところもこのように結構手間がかかってます。(笑)

この様に地味な作業もキチンとやっておかないと長く履いてもらう事ができませんからね。












トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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中底の溝掘り

2013-06-21 16:54:23 | Boots
今回は中底の溝について説明したいと思います。


前回、くせ付けまで終わった中底に溝を掘ります。


なぜ溝を掘るかというと、ハンドソーンウェルトの場合、ウェルト.アッパー.中底を縫い付けます。

その3つを縫い付けるために中底に溝を掘る必要があるんです。


グッドイヤーウェルト製法は仕組み?自体は同じなんですが、中底に溝を掘らず 『リブ』 という突起を付けます。
この突起に「アッパーとウェルトを機械で縫い付ける」という方法です。

『リブ』という別パーツを付ける事と機械で縫う事がハンドソーンウェルトとの大きな違いですね。


ハンドソーンウェルトの場合は溝を掘る必要があるので厚みのある中底が必要になるんですが、
中底が一つの革(一体)でできているので吸湿性や足馴染みに優れています。





それでは作業の方にっと。



まずは、中底の革が乾いた状態です。

今回は3日間ゴムを巻いた状態でした。

ゴムを外したらガイドラインを引きます。




ガイドラインに合わせて包丁で切り込みを入れて溝を掘ります。

まずは外側の溝です。

溝は職人さんによってカットの仕方や深さ・幅が違います。

個人的に『より立体的に見える』ので私はこの形にしています。


外側の溝はこんな感じにするために掘っておくんですよ。



掘った溝にウェルトがハマるようになってるんです。

こうする事によってウェルトの上にアッパーが「ポコっ」と乗ってるように見えるんです。

この感じが『より立体的に見える』という意味です。(笑)





この後、内側にも溝を掘るんですが、今回はここまで。









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中底作成の3回目

2013-06-18 11:52:22 | Boots
前回に続き、ブーツの中底を進めます。


中底の決め断ちまで終わったので、次は木型に合わせる作業です。




では、進めます。



決め断ちが終わった中底を水に浸けます。

革が水を吸うので色が濃くなってますね。
このように水を吸うので、ブーツを履いていても中底が汗を吸い、足が蒸れないんですよ。


中底で使用しているベンズは6mm以上の厚さがあるので結構硬いんです。
それを水に浸ける事によって柔らかくし、木型の底面に合うようにします。




時間が経つとこんな感じです。

だいたい4~5時間てとこですかね。
革から気泡が出なくなるとOKです。



水から出し、軽く乾かします。

水に浸ける前と比べると大分柔らかくなってるんですよ。




表面が乾いたら木型に仮止めです。

釘を3か所打ち仮止めです。
このときはまだ木型から浮いてますね。



木型から浮いている箇所を密着させるためゴムでグルグル巻きにします。

ゴムを巻いても浮いている箇所は釘を打ち密着させます。
これで全体が木型に密着した状態になります。



この状態で完全に水気が抜けるのを待ちます。

だいたい2~3日っていうところですかね。


完全に水気が抜けたらハンドソーンウェルト用の溝を掘る作業です。



さあ、水気が抜けるまでアッパーの作成を進めなくちゃ!











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中底作りの続き

2013-06-14 09:50:21 | Boots
前回、型紙まで作った中底作りの続きをします。


型紙までできたので次は革の裁断からスタートです。


中底用のベンズに型紙をあてて型入れをします。

型入れをした後 『荒断ち』 といってチョット大きめに革を切ります。

荒断ちをしておくと、その後の 『決め断ち』が楽になります。



ベンズの厚さはこのぐらいです。

場所によって厚さが違うんですが6mm~7.5mmぐらいですかね。
お客さまの体格や使用目的を考え、使う場所を決めています。



それでは 『決め断ち』 です。
決め断ちとは型入れした大きさ(型紙と同じ形)に裁断する事です。

型入れした中底型は型紙よりペンの分大きくなっているのでペンの線より内側を切ります。

厚みがあるので一回では切れないため2~3回で切るようにします。


革の決め断ちが終わったらグラインダーで吟面を軽く削ります。



吟面を軽く削る事によって吸湿性を良くしてるんですよ。
でもあまり削り過ぎると耐久性が落ちるので気を付けて削っています。


これで裁断が終了です。


この後は中底を木型に付ける作業に入りますが今回はここまで。











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