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hate your fake, trace the grace

誰かの願いが叶うころ

2006-02-25 | 戯言:日々の音
1月、coccoの本格復活の知らせに歓喜した。
もったいぶるように鳴り響いたイントロだけで
久々にシングル・リリース日というのを待ちわびる喜びを噛み締めた。

なのに2月に入ってリリース前にフルで試聴したら
イントロほどの疾走感もビートもなくって
メロディも何となく雑に弱い感じがしてがっくり。
期待しすぎたのかな。
ちゃんと聴けばいい曲なのかな?
3曲入だけど他の曲はどんななんだろう?
でも一気に購買意欲は下降線。
そしてリリース日の2/22は何事もなく過ぎた。

あーあ。

こんな気分でシングル買いにいくのはめんどくさいだけだから、
iTunesを彷徨ってみた。
そして発見!宇多田ヒカル"Keep Tryin"がリリースされている!

これ、リスモのCMを聴いて一聴惚れしない?
私はすっかり気に入っていたのでアルバムでたら買う気満々だったけど
シングルリリースを知ってしまうと、やっぱり今聴きたい!

さっそく、ぽちっ。
ついでに先日みた「CASSHERN」で耳に残ってしまった
"誰かの願いが叶うころ"も、ぽちっ。
いかん、手軽すぎるぞ、iTunes。^^;

とはいえ私はあくまでも現物派なので
シングルはITunesで気分まかせに購入して聴きますが、
アルバムは絶対現物(CD)に限ります。

さて、フルで聴いてみたら、想像したとおりの音ではあったけど
歌詞が想定外な感じで、いい意味で裏切られた。
彼女の歌詞って独特なものがありますよね。
音と一緒に歌詞を作ってるんだろうなと思っていますが
実際はどうなんだろう?
だってさ、普通に机上で歌詞を書いている感覚だったら
絶対使わないような言葉だったり情景を描写をするんだよね。
音と一緒だったら違和感がなく耳に入るそんな意外性が
この"Keep Tryin'"においてもキラリとひかっています。

ちなみに最初の方で
"去年より めんどくさがりになってるぞ"
とか言われちゃうんですが、ずきっ(笑)

そんな感じですっかりご機嫌に
久々に宇多田のこの2曲をエンドレスループです♪

ちなみにたまたま一緒に「ぽちっ。」した曲、
"誰かの願いが叶うころ"は、2004年リリースだったんだね。
当時よく耳にしたけれど、フルに聴いた覚えも無いし、
歌詞とか全く意識したことがなかったのですが
まさに「CASSHERN」のために書き下ろしたという感じの内容で
今はじめて聴いたんですが、
想像以上にいい曲だったのでちょっと感動。

ここ10年ほどの(※ながっ....)私のテーマを
まさにどんぴしゃに唄ってくれている曲。;_;


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「誰かの願いが叶うころ」 宇多田ヒカル

小さいことで大事なものを失った
冷たい指輪が私に光ってみせた
「今さえあればいい」と言ったけど そうじゃなかった
あなたへ続くドアが音も無く消えた

あなたの幸せ願うほど わがままが増えてくよ
それでもあなたを引き止めたいと いつだってそう
誰かの願いが叶うころ あの子が泣いているよ
そのまま扉の音は鳴らない

みんなに必要とされる君を癒せるたった一人に
なりたくて少し我慢し過ぎたな

自分の幸せ願うこと わがままではないでしょ
それならあなたを抱き寄せたい できるだけぎゅっと
私の涙が乾くころ あの子が泣いてるよ
このまま僕らの地面は乾かない

あなたの幸せ願うほど わがままが増えてくよ
あなたは私を引き止めない いつだってそう
誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ
みんなの願いは同時には叶わない

小さな地球が回るほど 優しさが身に付くよ
もう一度あなたを抱きしめたい できるだけそっと

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