Tomotubby’s Travel Blog

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NYの造園師 塩田武雄

2009-07-12 | RUGlad2BInAmerica?
「Newsweek」に「世界が尊敬する日本人100人」という特集が載せられていて、毎度こういう記事の候補者選定はどうやって決めているんだろう?と思いつつ、自分にとって興味深い記事が出ていたので、
φ( . _ . )メモメモ...

5年前ニューヨークに行ったときブルックリン公園で行われていた「桜祭り」を観にいきました。その際に、 Japanese Hill & Pond Garden、つまり日本庭園にも立ち寄ったのです。池を中心にした回遊式の日本庭園なのですが、私の目に奇異に映ったのは安芸の宮島にあるような朱塗りの鳥居や稲荷神社があったことで、おそらくは日本人ではない、日本のことを知ったアメリカ人がこの庭を造ったに違いない。と思ったのでした。



で、「Newsweek」の選んだ100人の中に、この庭を作庭した人が出ていたのですが、予想に反して塩田武雄という日本人でした。塩田は、1881年千葉県夷隅郡大多喜町の裕福な農家に生まれ、独学で造園について学びますが、国内では評価されなかったようです。彼は1907年に世界最高の庭を作るべく新天地を求めて渡米します。当時の米国では、日本庭園を造ることは一種のブームで、塩田は最初にニューヨーク図書館のために日本の風景のミニチュア模型を作り、この仕事で評価を得てブルックリン公園の日本庭園の仕事を任されます。1915年に完成したこの庭園こそが、アメリカの公園における初めての日本庭園だったそうです。塩田は成功して、米国人の妻を迎え、ニューヨーク5番街に造園会社を構えますが、第二次世界大戦勃発により日系人収容所に入り、1943年12月3日に収容所内で亡くなっています。

ブルックリン公園の日本庭園で私が感じた違和感については、「Newsweek」は、現庭園責任者のブライアン・ファンクの言葉を借りて次のように述べています。「日本文化を紹介する試みとして先駆的で大成功だった。非常に日本的な部分もあれば、欧米人向けに手を加えた部分もある」


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