Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

ラムセスⅡ世のミイラ

2006-11-08 | Africa Afrique
上野・国立科学博物館で開催中の「化け物の文化誌展」の隣でやっている「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」。一般人には「ミイラと古代エジプト展」の隣でやってる「化け物展」なんだろうけど。英国経由の本物のミイラにも、ちょっとお目にかかりたくなってきました。

ミイラは、エジプトを旅行するとそこいらじゅうでお目にかかれるし、ヨーロッパやアメリカの博物館でも珍しくないんですが、袖の下払ってまで隠し撮りさせてもらったのは、カイロの考古学博物館の別室におわしまするこのお方だけ。Tomotubby 秘蔵の一枚でござる。



ファラオの中のファラオ。ラムセスⅡ世です。アブシンベル神殿、ルクソール神殿、メンフィス、カイロのラムセス駅...いろんなところで、その巨像を目にするあのお方です。

でもピンボケ。フラッシュ焚けなかったのであんまり綺麗に撮れていません。その分おどろおどろしくなって呪われそう。3200年前、ルクソールのナイル川西岸、太陽の沈む死者の地に葬られたときは、まさか墓を発かれ、カイロのナイル川東岸、生者の住む街で我が屍を晒すとは思ってもみなかったでしょう。望んでいた「復活」とはまったく別の形で。

あ、重要なことを忘れていました。ラムセス駅のラムセスⅡ世像は、8月末ナイル川を渡って、ピラミッドのあるギザに引越していました。2011年にギザにできる新博物館「大エジプト博物館」の前に鎮座予定。この像、そもそもはメンフィスのプタハ神殿からカイロに移されたもので、メンフィスに横たわっている像と対になっていたそうです。ラムセス駅はもともとカイロ中央駅の愛称だったのですが、駅前のラムセス広場は主を失ってしまい、新しいモニュメントが作られるのでしょうか?

つづく