異視点

世の中のなぜ?人生のなぜ?宇宙のなぜ?を垣間見ましょう!

スダッタの帰依3

2015-02-24 00:13:41 | 物語:『ブッダ~比類なき大聖の軌跡~』
物語のつづき    物語52.




自分の街であるシュラバースティに

ブッダをご招待することができる!

スダッタは、喜び勇んで数十キロの道のりを

帰って行きました。



途中で出会う人々にスダッタは、

「やがて、ブッダがこの道をお通りになるだろう。

 その時に、あなたがたもぜひ、

 ブッダをご供養申し上げるといい」

と勧めます。

このスダッタの功績は、

自分が徳を積もうとするだけでなく、

多くの人々に、

生きている間に聖者に対する奉仕をすることによって、

多くの幸福の種を蒔かせたことでしょう。

仏教では、善根功徳を積むということ、

すなわち、

善なる行いの積み重ねが、

後の果報につながるという

幸せの原理があります。

すべては因縁によって生じていきますから、

善なる原因は、

後の善なる結果へと

いつか必ず実を結ぶのです。

ブッダご在世中の同時代に生き合わせ、

実際にお会いすることが

どれだけ難しいことか、そういうことを

スダッタはよく理解していたのでしょう。




さて、

スダッタは、シュラバースティに戻りますと、

ブッダに長くこの地に滞在していただきたいと

考えます。

すなわち、

精舎(僧団の寄宿舎)の建設を思いつきます。

宿舎があれば、

マガダ国に居るブッダが、

このコーサラにも滞在していただけるに

違いないと思ったのです。




そこで、スダッタは、

なるべく閑静で修行に適した場所で、

それでいて、町からそう遠く離れていない、

適当な場所を探します。

コーサラ国王の太子である

ジェータの所有である

ジェータ林が非常にそれに適していると

思ったスダッタは、

さっそく、太子にその土地を譲ってほしい!と

もちかけます。

しかし、

ジェータ太子は、

「絶対にこの土地は売らない。

 たとえ、この土地全体に

 黄金を敷き詰めようとも

 わたしは売らないであろう」

と言います。



ブッダをお迎えしたいという情熱にかられる

スダッタは、

なんと、本当に黄金をその土地に敷き詰め始めました。

そのあまりにも熱心な様子と、

深い信仰の精神に感服した太子は、

「わかった、わかった。

 もういい。この土地をそなたに

 譲ろう。

 しかし、入り口のところだけは、

 わたしに残してくれまいか?

 わたしもぜひ、そのブッダに

 自ら寄進申し上げたいのだ」

このように申しましたので、

スダッタは、そのとおりに致しました。



こうして、このジェータ林があった土地に、

精舎が完成いたしますが、

ここが、かの有名な、

祇園精舎というところです。

平家物語の最初にある

「祇園精舎の鐘の声、

 諸行無常の響きあり」という

有名なくだりにも登場するくらいです。



さて、

スダッタの招待を受け、

ブッダはマガダ国を出て、北方に向かわれました。

旅は数十日を要したようでありましたが、

スダッタがいろんな人に呼び掛けていましたので、

始めてお通りになるブッダを、

信仰する人が少なくありませんでした。

至る所で、歓迎を受け、

スダッタの待つ

シュラバースティの街に

到着されます。

このあたりが

コーサラ地方への縁でありますが、

結局は、ここの国王までもが

やはり、ブッダに帰依することになります。



つづく



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「電話する」って言っておいて電話してこない男子の様子

2015-02-20 15:14:39 | 日記
えー、昨日、職場で女子から相談を受けました。



彼女いわく、

「例えばぁ、

 例えばですよ~。

 Lineで、ね?

 まあ、昨日の夜なんですけどぉ、

 今から電話していい?って

 打ったら、←二人は付き合ってません

 ≪ちょっと今は・・・≫って、

 返事なんですよぉ、

 でぇ、

 後からなら大丈夫?って打ったら、

 ≪じゃ、都合ついたら電話する≫って、

 返事だったんです。

 でも、

 でもぉ、

 昨日、結局電話来なかったんですよぉ・・・

 嫌がられてるんでしょうか?」



まあ、こういうご相談でした。

まあ、これからお話することは、

いつもの一般論ではなく、

この方の場合ということですが、

避けられてるわけではないですね。

一般的には、嫌がってる!とか、

めんどくさい!とか、

ずらしてる!とか、

あるいは、

どうしても電話をかけられなかった

理由があった!とか・・・

あるでしょうけど、

この方の場合は、

えー、

寝ちゃった!ということのようです。

ずいぶん悩んでいるようでしたが、

取り越し苦労!

気にする必要はありません。



その子は、

「しばらくこっちから連絡とらないほうが

いいでしょうか?」なんて言ってましたが、

はっきり言えば、昨日この子の方から、

電話しちゃえばよかったんですけどね。。。



ただですね、

このお二人いいムードが続くか?

と言いますと疑問が残るんですね。

はっきり言って、

すぐに付き合うことはできないようです。



今後の展開次第ですね。

だから、いいムードだと思えてもね、

意外に本心は違っている場合もあるんですね。

いいですか!

【男性は、たいていは攻める】ものです。



この方の場合もそうですが、

通常は、

すっかり仲はいいのに、

男性が受け身である場合には、

すぐには動かないほうがいい

ような気が致します。



気があれば、向こうから、

アクションを起こし始めるものです!




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つぶやき

2015-02-20 09:36:24 | 日記
うーん、



1月31日の記事で、



例の中東問題についての記事を



書く!なんてことを言いました。



言ったは言ったのですが、



その後、



なんだか、ヨルダンが空爆始めちゃったりして、



ますますあのあたりは激化していきまして、



なんだか、



自身静観しちゃってます。



刺激しやしないか?なんていろいろ考えたり。



テンションが



上がりません。



その記事をアップするテンション



といいますか、



気が進まないような・・・



もう少し、ほとぼりが冷めてきてから



のほうがいいのかな?なんて。



それで、一時、棚上げしています。



すみません。



よっぽど記事を、出せ!出せ!という



声が来れば気が変わるかもしれませんが、





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スダッタの帰依2.

2015-02-19 00:17:21 | 物語:『ブッダ~比類なき大聖の軌跡~』
物語のつづき   物語51.





結局、スダッタは、朝を迎えるのを


待ちきれず、まだ暗いうちから


あたりを歩き始めました。


やがて、スダッタは、あるさびしい墓地に


到着しました。


その時、ブッダは、いつものとおり、


朝早く起きて静かに歩んでおられましたが、


スダッタが来るのを遠くから見ると、


道の傍らに座具を敷いてお座りになられました。


スダッタが近づくと、


ブッダは、


『よく来ました。

 
 スダッタ』


とお声をかけられました。


自分の名前を呼ばれたスダッタは、


驚きと喜びのあまりひれ伏し、


深くお辞儀をしました。


この時に、


スダッタは、ブッダから、


いくつかの教えを聞くことができたと


仏典に記されております。


すぐれた素質を持っていたスダッタは、


説かれた教えを会得することができました。


そこで、スダッタは、


通常の仕事をしながら、


ブッダの教えを信じて行じていく


在家信徒になるとともに、その場で、


ブッダに、


明日の食事にお接待申し上げたい旨を、


願い出ました。


ブッダは、無言のうちに招待を


承知なさいました。






ブッダを丁寧に礼拝してから去ったスダッタは、


町に戻りました。


義兄に、ブッダをご招待することができたと告げると、


義兄は、「その申し出私に譲ってくれないか?」


と頼むのでした。


また、スダッタがブッダを招待することを聞いた幾人かの


町の人たちは、


「ぜひとも、わたしにその権利を譲ってほしい」と


願い出ます。


さらには、


国王ビンビサーラまでもが、


招待の権利を譲ってほしいと言ってきました。


スダッタはそれらの申し出をすべて断り、


自分で食事の支度を整え、


ブッダをお迎えいたしました。


当時のインドの人々は、


布施の風習があり、


尊い人に対して、


施しをすることが、


すなわち、


天の蔵に徳を積み、


自らの幸せの基になると信じており、


進んで、そのような善行を


申し出たのです。


さて、


次の機会には、


どうか、自分の住むコーサラ国、


シュラバースティへご招待申し上げたい!


と言い、


スダッタは、義兄の家を去り、


自分の家に戻ることとします。



つづく


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スダッタの帰依

2015-02-11 14:22:22 | 物語:『ブッダ~比類なき大聖の軌跡~』
物語のつづき      物語50.






さて、

前回では、ヴァイシャーリー地方への最初の布教の

様子を語りました。

そこから北西の方向に

釈迦族のお城があったと

されているわけですが、

その途中に、

当時インドの二大強国のひとつ、

コーサラ国がありました。

このコーサラ地方への布教も、

ブッダ成道後、

わりあい早い時期になされています。

結局は、ここの王様をも帰依

いたすことになりますが、

コーサラ地方への布教の様子を

少し見てみましょう。





コーサラ国は十六大国の中でも最も有力な国の1つであり、

マガダとガンジス川流域の覇権を争った国でもあります。

コーサラ国の首都はシュラーヴァスティー(舎衛城)

と呼ばれておりましたが、

そこには、たいへんな大富豪で、

スダッタという長者が住んでおりました。

スダッタの奥さんもまた、

マガダ国の大富豪の娘でありました。





あるとき、

スダッタは、奥さんの実家のある

マガダ国へ用事があって、

出かけて行きました。

そこには、奥さんのお兄さんが、

家長として居たわけですが、

いつもは、とても歓迎してくれる

義兄でしたが、

どうしたことか、今日に限っては、

あっちへ行き、こっちへ行き、

忙しそうに召使いさんたちに

指示を出し、一生懸命働いています。

あまりにもむげにされたこともあり、

スダッタは、

“これは、ビンビサーラ王でも

 食事にお招きするのだろうか?”

と思ったほどだと言いますから、

たいへんな準備をしていたのでしょう。




とうとうスダッタは、義兄に訪ねました。

「兄さん、

 いったい、誰をお招きされるのですか?」と。

義兄が答えるには、

「ああ、すまないね。

 明日は大供養をするんだよ。

 ブッダをお招きさせていただくのさ」

そこでスダッタは、こう聞き返しました。

「え?

 お兄さん、今何て言ったの?

 ブッダだって?」

義兄は、

「そう、ブッダをお招きするんだよ」

と返します。



このやりとりは、3度もなされたと言いますから、

よほどびっくりした信じられないことだったのでしょう。



おそらくは、預言者によって、

出現を予測されていた

イエス・キリストと

同じように、

当時のインドにおいても、

ブッダ出現の待望論が、

長い間の伝説となっていたのでしょう。

スダッタは、驚きとともに、

義兄に対し、

「兄さん、わたくしも

 ぜひ、お会いしたい」と

申しました。



義兄から、

「今日はもう無理だから、

 明朝にお訪ねするとよい」

と言われたスダッタでしたが、

翌日が待ち遠しく、

あまり眠れなかったと言います。

まだ夜が明ける前から、

外に出ては、

引き返したりして

一夜を過ごしました。

“なんと!

 ブッダがこの世に

 存在なされていたとは!”

スダッタの心の中は、

驚きと

待ち遠しさで

いっぱいとなっています。。。



つづく


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