異視点

世の中のなぜ?人生のなぜ?宇宙のなぜ?を垣間見ましょう!

物語20. 天界のお祭り 『多次ライ』

2011-11-27 11:00:00 | 物語:『多次元世界にあるライフシアター』
前回からのつづき



おばあちゃんが続ける。
「食べなくても、おなかが減ってしかたがないということもないのよ。
 つまりね総、食べなくても生きていけるんだけど、
 そうね、生活に潤いがほしいから食事をしたり、デザートを食べたり、
 ときにはお酒を飲んだりするの」



「働かなくても食っていけるというわけだ。
 だったら、家でごろごろしてたらいいのに」
俺は、働きづめに働き続けてきた生前の生活から抜けられる安心感を感じ始めていた



「ここへ来て最初はね、そういう感じよね。
 散歩したり、読書したり、テレビを見たり。
 でもね、飽きてくるのよ、しだいに。
 それで、何かしたくなる。
 たぶん、人間に備わっているのよ最初から、何か人の役に立ちたいという気持ちが」



「人間にはあらかじめ何か人の役に立って生きたいという性質が備わっている」
その言葉になんともいえない感動を覚えた。

「いいね、この世界は。。。
 ところで、永遠にこの世界に居られるわけ我々は?
 生まれ変わりみたいなのあるわけ?
 それから、えっと、そもそも生まれる前の状態ってどんなふうになっているの?」
俺は矢継ぎ早に質問をぶつけていた。



「うん、ずっとこの世界に居るというわけにはいかないらしいんだ。
 やがてはこの世界の寿命が尽きるらしい。
 それから、生まれ変わりについてはだな、えっと・・・
 詳しくはようわからん。なんとなく記憶はあるが・・・」
おじいちゃんにもわからないことがあるらしい。
  


「総は好奇心旺盛ね。
 今日は、お祭りの日だから、神社へいってごらん
 お祭りの日には、神さまがお来しになられる。
 神社でお問いかけをしてくるといい」



“お問いかけ!?”
どんな儀式か知らないが、
とにかく俺は、この天界で催されるというお祭りに興味を持った
早く夜にならないかしら
まるで子供のようにはしゃいでいる自分がいた

祭り - イラスト素材
(c) har.sイラスト素材 PIXTA




・・・・・・・・




第七章 天界のお祭り



俺はおばあちゃんに教えられたとおり、東の方角へと続く白っぽい砂利道を踏みしめながら神社へと向かっていた。
笛や太鼓の音色が聞こえる。そう日本古来からのお祭りの音楽だ。向こう側に提灯の明かりが連なっている。


神社の参道は大勢の人で賑わっていた。たくさんの出店もある。ただ、
出店を催しているのは、テキ屋さんではないようだが。


木で積み上げた高台の上で太鼓を力強く叩く男性が見える。
その周りを輪になって踊っている姿を俺は、なんともいえない郷愁を感じながら見とれていた。


この橙(だいだい)色に輝くお祭りの風景に離れがたい感じを覚えていた。
「さてと」両手で膝をパンと打ち、神社の本殿へと向かうとするか。


「本殿はどこにありますか?」
桃色の浴衣を着た美しい女性にそう尋ねると、彼女の指した先には、


「あれが本殿か!
 変わってるな」
30mから50mくらいはあるタワーのてっ辺に存在するいかにも宮大工が建築したような本殿。
直径1mくらいの丸い柱が上空へと50mくらい伸びており、
そこの頂上に本殿があるわけだが、そのまあるい柱の周りをらせん状の階段が上へと続いている。

「ドラゴンボールでこんなのがあったな」
少しやれやれと思いながら、その急旋回する螺旋階段を俺は上がり始めた。


25mくらいは上がってきただろうか。すぐ横に薄い雲がたなびいている。
お香のようないい香りもする
“本当に神様が居るんじゃないかしら”
そんな気がするほど、神妙な気配があたりに漂い始めた

神社 神社仏閣 平等院  - イラスト素材
(c) ツネオMPイラスト素材 PIXTA




ついに頂上にたどり着いた。
本殿は、横幅が20mほど、高さが5mくらいで
中に入ると真ん中に階段が7段ほどあり、
そこを上がると、薄い膜のようなものがかかっているが、透き通って中の様子が見える。

やはり、奥の間の中央には台座にしっかりと乗せられている大きな鏡がしつらえてある
誰も居ないようだが・・・

つづく


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人間の潜在能力に見る神の偉大さ

2011-11-24 14:15:00 | 日記
《努力は人を裏切らない》ということを聞いたことがあるでしょうか?

そんな気もしますし、そうでない気もします。

努力しても、願いは叶わないことがあります。
勝敗がはっきりとつくものや、上位何名までといったものもそうです。

例えば、無敗どおしの二人がボクシングでチャンピオンを争うとします。
仮に、Aさんより、Bさんの方が若干努力が上回っていたとします。
それでも、この世では、Aさんが勝つことはあります。
つまり、
努力に努力を重ねれば必ず一番になれるかというとそうでもありません。
人間には先天性の隠された秘密もありますし、
実力が上でも、当日のコンディションや緊張度その他の理由で努力が裏切られることがあります。

そういう意味で、
《努力は期待を裏切る》
ということがあります。



しかし、
努力はあなたの期待したとおりの結果には結びつかないかもしれませんが、
《努力は必ず後に何かを残します》

先日わたくしが感じ入ったことなのですが、

仕事で“札束を数える”という作業があります。
新人の方は、最初は、ぎこちなく、ベテランの方に比べるとずいぶん見劣りします。
しかし、
半年も過ぎ、その新人の札束を数える姿にビックリ!
“私より速いかも・・・
 しばらく見ないうちに随分と進歩したなぁ”と思いました。
どちらかというと器用なタイプではなく、時間がかかるかなと見てたのですが
“人間てすごいなぁ
 このポテンシャル(潜在能力)の高さには本当に合掌せずにはいられないなぁ”
そのように思いました。

私が立ち止まっている間に、その新人の方は、私を追い抜き、先を走っていたわけです。
こと“札束を数える”ということに関してはその方はわたしの師匠です
尊敬するお手本です
素敵です
凄いと思います

努力をした結果として、その努力をする前のその人と
努力をした後のその人とは違う人になっています。別人です。
変化しております。
そういう意味では、
《努力は人を裏切らない》
と言えましょう。

将来の可能性という点では、
人間は本当に輝かしい存在です

人間は変わりたい自分になれるということ
これはまことに素敵なことですが、
そのための武器が努力ですね

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物語19. 『多次元世界にあるライフシアター』

2011-11-22 09:00:00 | 物語:『多次元世界にあるライフシアター』
前回からのつづき



ん?なんか・・・
“俺の考えていることわかっちゃってる?”
気のせいかしら・・・



「総、この世界では、誰の心も透き通し
隠し事はできないのよ」おばあちゃんがそう言うと、
みんなが笑った。



「ええっ
 本当に?
 そんなの困るよ」



「この世界は、悪意を持つ者はいないんじゃ
 しかも、みな同じような気性の者ばかりが
 集まっているから、考え方も似ている
 だから、心を見透かされても平気
 ということじゃな」おじいちゃんが捕捉する。



「どうして心の中が他人にわかってしまうんだろう?」
俺は、単純に疑問をついた



「あはは、だって肉体がないんだから。。。
 総、我々は死んでいる。そうだね。
 だから、肉体がない。肉体があるように感じているが、まあ、幽霊の身体をもっているからなんだが・・・えっと、
 もともとは人の心が読める。しかし、肉体をもつと読めなくなる。
 まあ、なんだ、とにかく肉体があるからこそ心の中まで見透かされないんであってだな
 肉体がないとスース-とばればれになっちゃうんだなこれが、はは」
 おじいちゃんは多少しどろもどろになりながらも一生懸命に説明してくれた。



ここでお孫さんがおじいちゃんに助け舟を出した。
「例えば、総さんがディズニーランドに行ったとき、ミッキーマウスの中に入っている人が誰だかはわかりませんよね。
 つまり、ミッキーのぬいぐるみによって、中身の人間が隠される。そういうことですね。
 それと同じように、肉体というぬいぐるみによって、その中に存在している心の部分が隠されている。ということですね」



「ふーん、心がガラス張りの状態が本来の姿ということか」
俺は、“そんなもんかなぁ”というふうにつぶやいた。



「逆に言うと、心を読まれて困るという人は、ここに住むことはできませんね。
 そういう意味で、悪意のある人はここに住めない
 したがって、地獄界の人はこちらの世界に住めないということですかね」
お孫さんは、まるで俺がさっき地獄で加藤と佐野を救出できないもどかしさを味わったことを知っているかのように説明を続けてくれた。



「いやあ、ごちそうさまでした。今度はぜひ私たちにごちそうさせてください」
おじいちゃんがそう言って立ち上がった。
「総、そろそろ家へ帰ろうか」



おだやかで、優しいお二人の突然の歓迎がありがたかった。
両手を振る二人の姿に少し愛おしさを感じた




・・・・・・・・・

俺たち三人は三嶋家の表札がちゃんとかかっている大きな家に着いた。
100坪くらいのところに建っているその家も大きいが、そのまわりの敷地面積は300坪はあるだろうか。
おじいちゃんの家は、案外新しい建築様式である。
俺にはこんな最近の日本建築のほうがなじみやすい。
小砂利を敷いた玄関前を通り、小豆色の玄関ドアを開けた。
中へ入った突き当たりには、額に入った太陽の絵が飾ってある。
なにやら魔除けの意味もあるらしい。。。

左側にある応接の間を通り過ぎ、居間へと入る。
白い壁に、薄い木製のテーブルが美しい。
窓際には原色の黄色のソファーがしつらえてあり、その隣にある観葉植物とのマッチングがほのぼのとさせてくれる。
さて、おばあちゃんに促され、俺はテーブルに腰掛けようとした


リビングルーム リビング  - 写真素材(c) bonso画像素材 PIXTA


「その前にお参りをしておくれ」とおばあちゃんが言って指し示した先には、
丸い直径30cmくらいの完璧に磨かれた鏡がしつらえてある神棚があった。神棚の上にはしめ縄がたれている。

俺は、二礼二拍手に一礼をして深く頭を垂れる。

「神様なんて祭ってるんだ。あの世でも?」



「地上では、減ってるんだってね。信心する人
 こっちではね。神様を信じない人はいないんだよ」



「どうして、みんな信じてるの?」



「当たり前だからさ、自然に神様の御存在を感じ取れるからね
 感覚としてそれを」



「ふーん。
ところで、おじいちゃん、この家建てるのにいくらかかったの?」
生前より随分いい家に住んでるなと思った俺は、素朴な疑問を投げかけた



「ああ、なに心配してくれてるのか。建築費用の借金で首が回らないんじゃないかって?
はは、お金は要らないんだよここでは。
大工さんに頼んでこしらえてもらったんだが・・・
そうだな、言ってみれば、お金の代わりと言っちゃ語弊があるが、
〔感謝〕の気持ちを置いてくるということだな」



「感謝?それだけでこんな立派な家を作ってくれるわけ?」



「お金によって、物やサービスと交換するという。なんじゃ、ギブ・アンド・テイクって言うのかい?
 そういうことはしないんだよ。
 つまり、してやった、だから、かわりに何かよこせと、そういう現金な感情じたいをみんな持っていないということだね」



「でも、食っていけないでしょそれじゃあ
 ボランティア活動だけしてても」俺はおかしな点をついてみる



「うん、いい言葉だ。そうお互いにボランティア活動をし合って、それでいて喜びで暮らしている世界だなここは。
 うん、まだおまえは気がついていないかもしれないが・・・
食事だって必要ないわけだここでは」

「だって、さっき食べたでしょ、おむすび?」

「まあな、食べたければ食べるが、食べなくても死なない」


つづく

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アセンションが始まった

2011-11-20 00:02:34 | スピリチュアリズム
えー、タイトルに掲げました

「アセンションが始まった」

ということを語っているものを今日読みました。



「誰が言ったとか」

「いつアセンションが始まったと言っているのか」

ということは伏せさせてください。

それを書くと推定できてしまう恐れがあるというか、
直接の批判につながりそうなことは失礼ですし、なるべく避けたいと思います。



しかし、案外有名な方なのではないでしょうか

単なる有名ブロガーという程度の人ではありません。もっと大きい方です。

なので、ちょっとびっくりしています。





ま、その「アセンション開始日」からはもう何十日も経過しているのですが、

「こういう言い方もあるのかぁ」と

なるほどね。と思いました。




つまりですね、アセンションはもう始まっているんだけど、

「感じることができますか?」

「心を平静にしてください」
とか
「もっと受け身にならないといけません」
などと言うことによって、
アセンションはもう始まっているんだけど、
「前と変わってないじゃないか?」と思うのはあなたのせいであって、
あなた方に問題があると。

「努力してください」と訴えるというわけですね。



アセンションって2012年に起きるという説が多いんですか?
それを過ぎたらいろんな言い訳するだろうなと思っていましたが、
なるほどこういうやり方もありますね。

「言ったとおり、アセンションは起きた。
 しかし、感じられないのはあなたのせい。
 だからがんばれ、がんばれ」と
 応援や指導を繰り返して、そのまま引っ張っていくと。。。



三次元から五次元に移行する?
しません。



しかし、アセンションてどうして、2012年まで待たなければならないのでしょう?
人間が自分たちの力でいい方向に行きそうもないからなどという理由でしたら、
そう思った時点でアセンションしちゃえばいいのではないでしょうか?


まあ、2022年くらいになったら、
「むかし、アセンションってあったけど
 あれって何だったんだろね」
なんて語られるようになるのでしょうが、
今は何言っても無駄かなぁと
思っています。

興味がおありでしたら合わせて、
拙著「2012年 アセンションは起きない!」
  「アセンションが起きない7つの理由」
  「許可されない次元上昇」もご覧ください



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物語18. 第六章 天界のおむすび 『多次ライ』

2011-11-18 15:00:00 | 物語:『多次元世界にあるライフシアター』
前回からのつづき


第六章 天界のおむすび



地獄の空は、厚い雲に覆われていた

ラルフさんに抱きかかえられ、俺はその厚い雲海をぐんぐん突き抜けていく

綿アメのような雲がグングン後方へと流れている

ん?
前方に赤い光が点灯している

そのシグナルに向けて近づいていくと、トンネルのような通路につき入った

スピードがどんどん上昇していく。
あまりの速さに回りの景色は一切わからないが・・・

しばらくすると、前方に点のような光が差し込んできた

いよいよ出口のようだ

そして、トンネルを突き抜けるとそこは

あの多次元世界のライフシアターに続いていた



「ラルフさま、
 どうもありがとうございました」出口で待っていた黒いスーツ姿の係員がそう告げる

ラルフさんはその大きな翼を2度3度開いたり、閉じたりした後、鳥が羽を小さく折りたたんでしまうようにした
平然と何事もなかったように少し遠くを見据えている。。。
ラルフさんの口元からは・・・
何かを呟いているようだ
どうやら、祈りを捧げているようである



「総、無事だったかい」
おじいちゃんとおばあちゃんがちゃんと待っていてくれた



「すみませんでした。わたしの用事も済みました。
 ご心配おかけしました」俺はそう言って、祖父のそばへ寄った



「もう、三嶋さん、
 かってに行かないでくださいよ
 三嶋さんが許可もなしに出口Cの扉をあけたもんだから
 緊急ブザーが館内に鳴り響いて、騒然としてしまいましたよ」
温厚そうな係りの男性は困った顔をした



「本当にすみません。よく言って聞かせますから。
この子は前世から多少無鉄砲なところがあって、
まだなおってないみたいですよ」
おばあちゃんが不思議な詫びを入れた。

「じゃあ、行こうか」おじいちゃんがおばあちゃんをたしなめるようにそう言った



「ラルフさんが居てくれなかったら・・・
 もう、
 私が行かなくてはならないかと思うと
 はあ・・・
 とにかくよかった」
係員の男性でも地獄が怖いんだろうか・・・
ホットしている係員の様子に気の毒ながら
すこしおかしさが込み上げてきた



「ありがとうございました」
俺たちは係員の方とラルフさんに別れを告げ、出口Aという扉からホールを退出した



天使ラルフが最後にこう告げた
「三嶋さん、いま経験するところのすべてを
 しかと見届け
 心によく記憶するのですよ」
この言葉の意味するところはよくわからなかったが、
俺は、大きくうなづくと同時に少しだけ微笑みを返した



・・・・・・・・・



さて、ようやく出口Aの扉の外に出ることができた俺たち。
ここから先はおそらく・・・
天国?
というところなのだろう

おじいちゃん達と歩く風景はというと、
そう、田舎の田園風景といったかんじだろうか、

さっき居た世界とは打って変わってなんて気持ちのいい景色なんだろう。

ただ、歩いているだけで幸福感が湧き上がってくる。

左右には田んぼや畑に青々とした作物が豊かな実りを見せている。

田畑の真ん中には小川が流れ、
200mくらいの間隔で家が点在している。
“うん、なんとなく一昔前の建築様式の大き目の家が多いな”


畑の中では、老婦人と若い娘さんが食事をしている
その二人が、
「こんにちは」とさわやかな笑顔でそう挨拶をしてきた



「こんにちは」おじいちゃんたちに続いて、俺もそう挨拶する



「三嶋さん、ちょっと一服していきませんか」老婦人がおじいちゃんを誘った。知り合いだろうか?



「いやあ、いいですね。
 そいじゃ、ちょっとお言葉に甘えて、ね、ばあさん」



「あらあら、今度はぜひうちへきてくださいね」
そう言っておばあちゃんまでもがずうずうしくも、
畑の土の上に敷かれたゴザの上に腰を下ろそうとした。



「さあ、おむすびをどうぞ、たくさん作ってきたんですよ。
 今、お茶を入れますからね」そう言って、農家の老婦人がきゅうすにお茶葉を入れる



「ねえ、ばあちゃん、知り合いなの?」俺は、おばあちゃんの耳元でぼそっと聞いた



「いいえ、はじめてだわね」



「ええっ?」大丈夫か・・・と俺は思った



そこで、老婦人がクスクスとお腹に手を当てながら、俺のほうに向かって言った
「心配ありませんよ。ここには悪意のある人間は居ませんからね。
さあ、お茶が入りましたよ」
そう言って湯飲み茶碗を俺に手渡してくれた


は?  “何がおかしいのだろう?”
“ずずっ”とお茶をすする。
なんと香ばしい。
どこの高級茶かしらと思った。

続いて、おむすびを一口、
これもお米の新鮮さが際立っていて、
透き通るような塩味に極上感を抱いた。

「こんなおいしいおむすび食べたことないですね」俺は、お世辞抜きでそう思った。

おにぎり - イラスト素材(c) たかのイラスト素材 PIXTA


「お天道様のお陰と真心がこもってますからね。
わたしたちは、人に喜んでほしいんです。
ただ人が喜ぶ顔を思い浮かべて毎日農作業をしています。」
老婦人のお孫さんらしい方がそう答えた。

“善い人たちだ!それでいて幸せそうだな”
俺は、この老婦人とお孫さんの顔をそんな思いで見つめていた。



「善い人だなんて!
当然のことをしているだけですわ」お孫さんがそう言った。



ん?なんか・・・
“俺の考えていることわかっちゃってる?”
気のせいかしら・・・


つづく


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