異視点

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土下座行脚の東京電力 怒号の見方~読売新聞社主が原子力導入の父~

2011-04-24 10:53:34 | 世の中のできごとについての真相
22日、東京電力の社長さんたちが、

福島の避難所を訪れてお詫びしながら土下座しまくっていましたよね。

避難所の方々は、

「原発を東京に持って帰ってください!!」
「生きているうちに帰らせろ」
「もっと早くこいよ」
「今日だけ頭下げていれば済むと思ってるんだろ。
 ここで1か月過ごしてみろ」
「心がこもってない」

などの怒号を飛ばしまくっていました。

福島の人々のお怒りはごもっともと思います。また、核爆弾を2発も落とされ、世界でも有数の地震大国である日本に、人間の手に負えない原発をよくもまあこんなにたくさん作ったたもんだと!

さらに、三陸沖では過去に何度も同規模の地震が起きています。スマトラ沖地震が起きた後、20Mクラスの堤防を用意しておかないと大変なことになると考えなかったんでしょうか・・・
この点、危機管理責任は当然あると思います。


しかし、また別の視点もあるかなと思うのであります。

震災は、元はといえば、地震による津波が原因です。

その津波によって、福島第一原発が壊れました。

今回の放射能汚染問題は東京電力がわざと犯したわけではありません。

地震による津波のせいですよね。

また、
東京電力としてみれば、自身の会社がもつ福島第一原発が津波で壊れたということは、ある意味被災者という部分もあります。

被災地で会社が津波で全部流されてしまったと途方に暮れている方々がいらっしゃいますが、東電も津波で壊された側なわけです。今後の会社の再建、賠償費用、社員の被爆などを考えると津波によって被害を被っています。

例えば、コスモ石油でしたか?地震で燃料タンクが爆発して、少しは有毒ガスも二酸化炭素も発生したはずです。このコスモ石油は被害者で、東電は加害者という見方ですが、
危険性や被害がたいしたことがなければ被害者で、
危険性や被害が甚大なら加害者なのでしょうか?

さらに、人間は神様ではありません。今回の大震災を9割方予想していたという人はどれだけいらっしゃるでしょうか?
ご自分が東電の社長だったら、今回の大津波に対する完璧な対策のすべてを講じていたはずと言い切れますでしょうか?
被災者の方 東電の社長が自分の親父さんだったら、同じ見方をするでしょうか?
東電の社長が他人か身内かで罪は変わるんでしょうか?

会社の経営に詳しくない方はわからないかもしれませんが、東電は一部上場企業です。
東日本の海岸一体に堤防を築くと言ったって、何兆円かかるかもわかりません。社長には経営責任が伴い、大幅な会社の赤字を出して、株価が急落すれば、株主の財産をなくしてしまうことと同じです。

それも土下座行脚まちがいなしになりますから、自分が社長の代で十分な津波対策をするのは難しいでしょう。


原発問題は、政府と東電のせいのようになっていますが、原子力発電所のような国家プロジェクトですから、長い間をかけて、多くの学者などの一般の関係者が絡んでいるはずです。

また、巨大な力のあるマスコミは、原発の開発を止めてきませんでした。

私たちも一部の人を除いては止めてきませんでした。

逆に今まで電気という形でその恩恵だけはいただいてきました。

こういうことも承知の上で、はっぱをかけるために猛抗議するのは正しいことかもしれません。

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ちなみに、日本における原子力発電は、1956年1月1日に原子力委員会が設置され、初代の委員長は
読売新聞社社主である(読売新聞社代表取締役社長、日本テレビ放送網代表取締役社長、讀賣テレビ放送取締役会長)。氏は翌1957年4月29日に原子力平和利用懇談会を立ち上げ、
原子力の日本への導入に大きな影響力を発揮したと言われている。このことから氏は、日本の「原子力の父」とも呼ばれている。

初動機にマスメディアが関与している点と、東電ではなく原子力委員会の方がスマトラ沖地震の後に対策を働きかけるべき点に留意されたい。
 なお、氏が原子力委員会の初代委員長であったからといって、単純に責任があると決めつけられないことも一言申し述べておく。
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神様という方は、

意外かもしれませんが、

あのような土下座行脚のときに

「あんたも大変だよね。

こういうときは、誰が悪いなどと責めても仕方がない

悔しくも腹立たしくもあるが、

一緒にがんばろうや

ただし、手を抜いたら承知せんよ(笑)」

といった態度に出たときに、

「よし、それでよし」

ということで、手をお貸しくださりもしますが、

相手の身になってみるということもせず、

自身の反省もないときには、

がっかりして、放っておかれます。

ゆえに、まだまだ安泰な時代の幕開けは遠いようであります。

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