明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1363)原発建設阻止に向けてシノップでこんなお話をしてきます!−1

2017年03月26日 23時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です。(20170326 23:30)

3月30日よりトルコに行ってきます。4月1日に原発建設予定地のシノップでの大きな集会に参加してきます。

この集会に向けての発言原稿を書きましたのでご紹介します! 

*****

原発建設をとめてシノップを守ろう!私たちは必ず勝利できる!

トルコのみなさん。京都からやってきた守田敏也です。シノップはもう4回目の訪問で私の故郷のようなもの。ふるさとを守るためにみなさんと一緒に頑張ります。今回、私に与えられたタイトル「最近の日本の状況、福島原発事故後の社会生活、福島原発事故の経済的処理の状況」に沿ってお話しします。

1、日本の首相は大嘘つきです!騙されないように!

まず日本の状況ですが、ここ数年、日本では福島原発事故以降に政権党に返り咲いた安倍首相率いる自由民主党と公明党という政党が連立政権を組み、国会の両院の議席の大半を占めて大きな力を振るってきました。

安倍首相はみなさんもご存知だと思います。トルコに原発を売り込もうとエルドアン首相と核合意を結んだからです。次のオリンピック開催地をイスタンブールと東京が争った時も嘘の発言でイスタンブールを負かしました。

トルコのみなさん。私たちの国の首相は大嘘つきなのでけして騙されないでください。オリンピック招致演説のときも、「福島原発はアンダーコントロールだ。東京は安全だ」といいましたが、実際には福島原発事故はまったく収束していません。

しかしこの政権は日本の選挙制度の歪みもあって国会の多数派を握っており、ひどいことを繰り返しています。私たちの国は、第二次世界大戦時に中国などアジアに侵略した経験の反省から、憲法で「戦争放棄」をうたっているのですが、安倍政権のもとでは憲法が軽んじられ、かつてのような軍国主義に戻ろうとする動きが強まっています。

原子力政策についても、嘘つきの安倍首相は福島原発事故の反省を全くしないまま、多くの原発を再稼働させようとしており、各国に原発を売り込もうとしています。

2、放射能の被害がさまざまに出ています

福島原発事故後、大変な量の放射能が日本の国土の上に降りました。日本の本州の東半分が被曝しました。放射能は東京にもたくさん降っています。

このため各地で大変な健康被害が出て来ています。顕著なのは甲状腺がんが多発していること。福島の18歳までのこどもたち38万5千人を検査して、いままで甲状腺がんが見つかったのは183人です。この病気は日本では15歳未満は100万人に1人、15〜19歳は100万人に5人しかおこっていませんでした。ところが福島では100万人に475人の割合で起こっています。数学的に処理しても20〜50倍の多発です。しかも調査は福島だけ。東京でももっとたくさん起こっている可能性があります。

健康被害は他にもたくさん起こっている事が考えられています。心臓病の増加が伝えられており、他のいろいろな病気が進行が早く、治りにくくなっています。

一つだけデータをお見せします。放射線被曝では白血球が減ることが指摘されていて、放射線を扱う医療関係者の健康診断の目安となっています。そこで東京のある医師が子どもたちの白血球数を調べてみました。とくにその中の好中球というものを調べると3000人のデータで明らかに数が減ってしまっていることが分かりました。白血球が減ると病気にかかりやすくなります。

ある男の子は好中球がゼロになってしまいました。そのため医師は西日本への移転を進めました。それで男の子が西日本に移ると劇的に回復しました。

東京の病院のデータもお見せします。どうも放射能被曝では血液の病気が増えるのですが、東京のある大学病院で入院患者が1.5倍になっています。ところが外来患者はもっと増えています。もうベッドが一杯で入院できないのです。

こんなことが起こっているので東京では各地で電車が良く止まっています。倒れる人が急増しているからです。このため最近では電車の中に「気分が悪くなった人は次の駅で降りてください」という張り紙が出されています。

にもかかわらず政府はまったくこの事実を認めようとしていません。

3、日本民衆は安倍政権への抵抗を続けています!

もちろんこんなひどいことが続く事に対して、私たち日本民衆も黙っているわけではありません。

原発再稼働に対しては、東京で最大20万人が参加したデモを起こし、さらにその後も東京の首相官邸前、全国の電力会社本店、支店前、主要ターミナルなどで、原発の輸出と再稼働に反対して毎週金曜日に人々が集まってデモンストレーションを行っています。全国で100箇所以上にも及び、その多くがすでに連続200回を超えています。

このためいま日本で動いている原発はたったの3基です。福島原発事故前にあったのは54基、このうち福島の事故で壊れて廃炉になったのは4基ですが、事故後に稼働に向けた審査が厳しくなり7基を廃炉においやりました。このため現在稼働可能なのは43基ですが、うち40基を私たちは止め続けています。

だからといって日本社会はまったく電気に困っていません。原発の稼働を止めることで、私たちは原発など何ら必要ないことも証明しています。

さらに安倍政権が軍備増強を進めることに対しても全国で大きなデモが繰り返し行われています。福島原発事故で日本の多くの民衆が覚醒したのです。このため日本ではここ数十年で最もデモの多い日々が続いています。

それでも国会の議席を与党から奪えないのは、野党の力が弱く、かつバラバラになっているためですが、この点でも昨年ぐらいから民衆がイニシアチブをとって、野党共闘が進められ、議席の奪い返しにも成功しつつあります。

こうした中で今年の2月ぐらいから大きな政治スキャンダルが持ち上がりました。大阪で幼稚園を経営していて、軍隊のような教育をしている軍国主義者が、さらに小学校を作ろうとしました。彼は安倍首相の熱烈な信奉者で、学校の名前を「安倍晋三記念小学校」としようとました。この学園が、9億円(約3000万トルコリラ)もする国有地をなんと200万円(約6万トルコリラ)で取得していたことが明らかになったのです。名誉校長に安倍明恵首相夫人が就任していました。

学校はスキャンダルによって開けなくなりました。しかし9億円の土地がなぜ200万円になったかは以前未解明。日本は今、連日このスキャンダルをめぐって大騒ぎになっています。このことで安倍政権が倒れる可能性も見えてきました。いやぜひ倒したいと僕は思っています。安倍政権は原発輸出強行派ですからシノップを守る上でも重要です。

4、日本政府の原発輸出路線は行き詰まっています!

このように強権を振るってきた安倍政権が崩れ出しているのが日本の現状ですが、僕はこの背景には安倍政権が経済成長の柱の一つと数えている原発輸出路線がつまずいていることがあると思っています。とくに輸出主体の原発メーカーの一つの東芝は倒産寸前です。

みなさん。東芝という名を聞いたことがおありでしょうか。日本の企業の中でも最も中心的な位置を占めて来た会社です。その東芝が無くなろうとしています。理由はアメリカでの原発事業の展開での大失敗なのです。これは原発の再稼働や輸出を押し進めようとしてきた安倍政権の政策の大失敗をも意味しています。それをみて安倍首相のもとで甘い汁を吸い続けていた人々が、政権に不利な情報をどんどん出し始めたのでしょう。

ここで日本の原発メーカーの苦境について、もう少しお話したいと思います。

日本の原発メーカーは東芝と日立製作所、および三菱重工の三社です。このうち先頭に立ってきたのは東芝でした。東芝は世界の原子力産業のリーディングカンパニーになろうと、2006年にアメリカの原発メーカーのウェスチングハウス社を買い取りました。

ウェスチングハウス社が売りに出されたのは、アメリカでの原発建設が難しくなっていたからで、この購入はかなりの「賭け」でした。しかし原発に未来と社運を託した東芝は、高額でこの会社を買い取りました。当時、時価3000億円(約100億トルコリラ)と言われていたのに6400億円(約210億トルコリラ)も出してしまいました。ところが2008年にリーマンショックが起こり、東芝はすぐにも赤字に転落。ここから経済犯罪である不正会計に手を染め始めました。

東芝はこの状態を脱するため、ウェスチングハウス社にアメリカで6基の原発を受注させ、東芝本体自身も2基を受注しました。後者は日本メーカー初の原発輸出でした。

ところがその直後に福島原発事故が起こってしまったのです。このとき東芝が受注していた原発事業からアメリカの提携会社がすぐに逃げ出しました。なぜか。事故を起こした福島原発2、3号機が東芝製だったからです。

一方でアメリカ原子力規制委員会が、事故後に世界的に高まった脱原発の声に押されて安全基準を強化したため、ウェスチングハウス社が受注した6基のうちの2基がすぐに建設中止になり、残りの4基は建設が強行されたものの、安全対策費がどんどん膨らんで採算割れを起こしてしまいました。

これらの果てに東芝は昨年末で7000億円(約230億トルコリラ)以上の赤字を抱え込んでいることを明らかにし、とうとう海外の原発事業からの撤退を表明したのですが、同社は決算報告すら出せない状態です。

一方で日立製作所は、東芝がウェスチングハウス社を買い取ったことに対抗して、もう一つのアメリカの原発メーカーのゼネラルエレクトリック社と提携。ウラン燃料の新会社を作ろうとしたのですが、ゼネラルエレクトリック社が原発事業から撤退し始める中でこの事業に失敗し、700億円(約23億トルコリラ)の損失を出してしまいました。

このように日本の原発メーカーはボロボロになっているのです。

続く

*****

今回のトルコ訪問、そして7月にドイツで行われる反核サミットキャンプへの参加に向けてカンパを募っています。

お力を貸していただける方は以下にお願いします!

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151

他の金融機関からのお振り込みの場合は、店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615

 

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明日に向けて(1362)シノップに原発を作らせないためにトルコに行ってきます!

2017年03月25日 10時00分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20170325 10:00)

表題にあるように、シノップに原発を作らせないためにトルコに行ってきます。

4回目の訪問です。3月30日に出国します。帰国は4月5日の予定です。

 

トルコではいま、2箇所での原発建設が進行中です。一番進んでいるのは南部、地中海側のアックユでの建設で、担っているはロシアです。二つ目は黒海側のシノップで、建設しようとしているのは日本の三菱重工とフランスのアレバ社です。さらに黒海のブルガリア国境近くイイネアダで、アメリカと中国との契約がなされようとしているそうです。

今回、僕が訪ねるのは黒海沿岸のシノップです。この計画では建設はまだ始まっていません。原発輸出の前提になる原子力協定が2013年に安倍首相とエルドアン首相(当時、現在は大統領)の間で結ばれましたが、現在は経済的採算や土地調査などが行われ、報告書が出されている段階です。

トルコに原発を輸出してはならない最大の理由は、この国が日本と同じく地震大国であることです。しかも黒海沿岸にはトルコの国土を横断する大きな断層帯が走っています。

2011年3月に大地震のもとで福島原発が激しく壊れ、いまなお放射能の影響に苦しんでいる日本から、地震大国のトルコに原発を輸出してよいわけがない。なんとしても停めなくてはいけない。日本人としての責務にかけて僕はこのために尽力しなければと思い続けています。

 

同時に、シノップはとても美しいところ。トルコの中で住民が幸せを感じている度合いが一番高い町なのだそうです。このためシノップはトルコの方達にとってのリゾート地となっています。とくに夏場はたくさんの人たちがここを訪れます。シノップは漁業と牧畜の町ですが、この時期は稚魚を保護する目的もあって漁業は禁漁となり、かわりにみなさんが観光業にいそしみます。トルコ中から人々が訪れてくるからです。

もちろん世界に「ここなら原発を作っても良い」ところなど一つもあるわけではありませんが、それにしてもこの美しいシノップを蹂躙するのは許せない。

なんとしても頑張りたいです。

みなさんにシノップの姿、またシノップを守るために奮闘しているトルコの人々の姿を知っていただくために次のビデオを紹介します。日本人研究者が関わって作ったビデオです。5分間のビデオですがとても素晴しい出来ですのでぜひご覧下さい!

 UNSILENCED (沈黙しない人々)

 https://vimeo.com/180398868 

はじめの方に出てくる「シノップ環境の女」のハーレ・オウズさん、「シノップ反原発プラットフォーム」のメティン・ギュルブスさんは、初回の訪問時から僕を歓待して迎えてくださるシノップの友人です。原発を食い止めるために先頭に立って頑張っておられます。とくにメティンさんはご自身が経営するホテルやご自宅に毎回、僕を泊めてくださいます。またお会いすることが楽しみです。 

今回のお招きはトルコ弁護士協会の方たち。4月1日にシノップで大きな集会が開かれます。

特徴的なことは、今回はフランスからも二人の教授が招かれていること。フランスアレバ社の問題、日本三菱重工の問題をそれぞれから発話することになります。僕としてはこの場でフランスの方達ともがっちりとつながってきたいと思っています。なおプログラムを末尾に貼付けておきます。申し訳ないですが時間がないので英語のままです。雰囲気だけでもつかんでいただければ幸いです。

今回はこのシノップでの集会参加がメインで、その後、イスタンブールでインタビューを受けたり小集会に参加するかもしれません。いずれにせよ目一杯活動してきます。

 

先にも述べたように僕は日本人としての道義的責任にかけてトルコへの原発輸出を停めなければならないと思っていますが、同時に、トルコの方達の頑張りで輸出が止まれば、日本の原発メーカーはますます苦しくなり、安倍政権の原発輸出政策もさらにボロボロになるのです。

それは結果的に私たち日本に住まうものにとってもまた、核の脅威を遠ざける結果につながるります。その点でこれはトルコのためでもあり日本のための行動でもあり、もちろん世界全体のための行動でもあります。

その点でトルコの方達、シノップの方達は頼りがいのある仲間です。僕も頼りがいのある日本の仲間として認められるように頑張らねば!

 

このトルコ訪問の後に7月にドイツで行われる反核サミットキャンプにも参加します。世界の人々の声で原発を包囲していきたいからです。

ここにトルコの友人たち、ドイツの友人たち、そしてあらたに友人となるだろうフランスの方達と一緒に参加してきます! 

Anti-nuclear summer camp 2017

http://www.nuclear-heritage.net/index.php/Anti-nuclear_summer_camp_2017

これらの活動へのみなさんのカンパを求めています。

今回のトルコへの渡航費は大変ありがたいことにトルコ弁護士協会が出してくださることになったのですが、ドイツでのキャンプは活動家ばかりが集まってくるので予算がないそうで、渡航費・滞在費ともに自費になります。取材費、経費も必要ですのでお力を貸していただけるとありがたいです。

可能な方、ぜひ下記にお願いします。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151

以下、シノップのスケジュールを貼付けておきます。

*****

Bar of Associates Symposium in Sinop on 1 April 2017

(10:00-10:15)  Opening speech

1.Av. Ali Arabacı ,

2.Cairman of Sinop Bar of Associates,

3. Chairman of Samsun Bar of Associates.

(10:15-12:30) First session

Prof. Dr.İbrahim Kaboğlu (1. moderator)

(Introduction&speech 15min ) Legality of nuclear power plants(npps) and its place in the constitution from human rights point of view. Introduction of  French side of the French&Japan Concersium established for Sinop. Introduction  of guests’ speech theme.

1)Prof. Michel Prieur from France: "Catastrophe nucléaire et droits de l'homme" Nuclear  disaster and human rights, information about compensations.

2) Prof. Dr. Hubert Delzangles from France:"La régulation de la sureté nucléaire en France"Nuclear safety in France. How will other sectors such as fisheries, tourism and agriculture is affected by npps.

**If possible some information about nonconformities of Areva that resulted with closure of 20 reactors and recent accident happened at Flamanville Plant. 

12:00-12:30 QA

(13:30-15:30 ) Second session

Pınar Demircan (2.moderator  )

(Introduction&speech 15min ) Fukushima Nuclear Disaster and how it affected Japan and Turkey (very short) . Introduction of Japanese side of the French&Japan Concersium  established for Sinop. Introduction  of guests’ speech theme.

1) Lawyer Kazuki Homori from Japan

Mr Homori will provide information about Datsugenpatsu bengodan (Lawyers fighting against nuclear power plants ), their  focus points,courts have been opened by them. How they managed relations with civil society. Their approch to Japan’s export decision of nuclear technology to other countries.   

2)Activist&Free Journalist Toshiya Morita from Japan

Recent situation in Japan, social life after nuclear disaster, Fukushima liquidators’ situation in Japan

15:20-15:45 QA

15:45-17:30 Forum (Discussion)

Av.Arif A.Cangı(Forum Moderator)

Metin Gurbuz, Member of Platform against Nuclear in Sinop(SNKP),  Lawyer Yakup Okumusoğlu (how Chernobyl affected Turkey especially Blacksea region) , Alfred Manyata  Sepepe (ex. Worker at Nuclar power plant in South Africa will share information about health concerns of being a worker at npp, labour rights and difficulties that workers at npp experience)

17:45 Closing

 

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明日に向けて(1361)京都の未来を考える企画、びわこ123キャンプ、コープ自然派和歌山でお話しします!

2017年03月24日 22時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20170324 22:30)

週末から月曜日にかけて3つの企画に参加してお話しします。

3月26日午前中は京都市で「第8回 京都の今とこれからを考える」に参加します。この企画は1年前に行われた京都市長選に際し、本田久美子候補を応援した「勝手連」を継承する「ウチら困ってんねん@京都」の主催によるもの。僕もメンバーです。

私たちによる昨年の京都市長選の敗北の総括は「選挙期間があまりに短かった」というもの。「本田さんが立ったのが遅かった」と言いたいのではありません。選挙戦を「候補が決まる前から始めるべきだった」と考えたのです。

今回の企画はその考えに基づくもの。私たちなりに推したい候補を考察中ですが、しかし誰が立つのだとしても、先んじて「みこし」を作ってしまおうと思うのです。

そもそも現市長のもとで京都市はどんどんお金儲け優先、お金持ち優先の市政がまかり通っています。例えば古来から祈りの場であった下鴨神社のある「糺ノ森」の一部が、なんとマンション建設のために売り払われてしまいました。また京都市美術館の名前が特定企業に売られ、企業の名を冠した美術館に変わろうとしています。

一方で、子どもや障がい者に対する行政は冷たさを増すばかり。その一つ一つの現場と向かい合っている人々と結合し、助け合う中で、京都市政をお金儲けから住民優先へと転換したい。そのために、次の市長選でこそ民衆の側に立った人を押し上げたい。だから今からもう選挙を見据えて、さまざまな京都市での取組を行っていきたいと思うのです。

僕は京都市での脱原発運動の進め方の新しい提案をしようと思います。「なるほど京都ならではの運動だ!」と思えるサプライズ提案をします!内容は来てのお楽しみです!

この他、教育問題のプロフェッショナルである前回の市長選候補の本田久美子さんにも来て、その後の教育行政、子どもへの施策の移り変わりをお話いただきます。

合計8つの課題で発話を受けます。京都市内の方も近郊の方もぜひお集まりください!

 

さてこの日の午後は滋賀県高島市マキノ町に飛んでいって「びわこ123キャンプ」に参加します。福島や関東などの子どもたちを招いて繰り返し行っている保養キャンプです。今回がなんと14回目の開催。

僕もほぼ毎回、参加して子どもたちに身の守り方をお話ししています。今回は午後3時ぐらいからのお話になります。一般参加も可能ですので、詳しくは主催者にお尋ねください。

なお同キャンプはカンパで運営されています。その点でのご協力もお願いしたいです。

3月27日は早朝から和歌山県に向かいます。和歌山市の紀ノ川で「~さまざまな食の汚染から、子どもの体を守るために~」というタイトルでお話しします。

主催はコープ自然派和歌山さんです。

主に放射能の脅威とその中で何をどうやって食べるのかについてお話ししますが、+アルファとして原発メーカーの崩壊の中でのトルコへの原発輸出問題にも触れます。

なおすでに申し込み期日が過ぎていますので、参加ご希望の方は直接、コープ自然派和歌山に問い合わせをお願いします。

みなさま。お近くの会場でお会いしましょう。

以下、それぞれの詳しい案内を貼付けます。

*****

326日京都市

 

第8回 京都の今とこれからを考える

京都市長選挙から1年 京都市政は今‥

https://www.facebook.com/events/675147479355661/


3月26日午前9時45分から!

京都教育文化センター1F101号室にて。

参加費500円

発言者多彩です!

一年前の市長選で候補として大活躍してくださった本田久美子さんも発言してくださいます。ぜひお越しください。

☆☆☆

京都市長選から一年

お金儲け優先市政のもと

矛盾が深まるばかりです

 

糺ノ森では

ひどい破壊が進み

京都市美術館の名前まで

売りに出されています

 

福井の原発は停まってるけど

避難計画はおざなり

避難者対策は冷たいまま

 

保育所も小学校も

障がい者支援対策も

悪くなるばかりで

冷たさが際立っています

 

こんな京都市はいやだ!

 

再び会って

みんなで考えませんか?

京都市政を変えるため

新たな歩みを始めませんか?

 

スピーチ 

本田久美子さん 京都の教育について

守田敏也さん  京都の脱原発運動のこれからについて

中津さん    糺ノ森パリ報告

小岸さん    京都市美術館のこと

大西さん    障害のある子どもと共に

榛葉さん    息子さんの死亡事故裁判について

ジョナさんと

お母さん(趙さん) 車いすと京都市政

萩原さん    原発事故避難者として 

主催 ウチら困ってんねん@京都

連絡 携帯 090-8202-3831(山本)

*****

3月26日 滋賀県高島市

びわこ123キャンプ

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=734227370089317&set=a.147984038713656.1073741888.100005061817278&type=3&theater

第14回 東日本大震災支援プロジェクト 『びわこ☆1・2・3キャンプ』 

〜東日本大震災による福島第一原発事故で、福島をはじめとする広い範囲でそれまでよりも放射線量の高い地域ができてしまいました。

学校や通学路、住宅の除染も行われていますが十分ではなく、事故から6年になろうとしている今でも、決して安心して子どもたちが生活できる状況ではありません〜

【期間】

2016年 3月25日(土)~ 4月 4日(火)

【宿泊先】

白藤学園マキノ研修センター

(滋賀県高島市マキノ町新保1132)

【カンパ振込先】

ゆうちょ銀行

振替口座記号番号 00910-1-256985

加入者名 びわこ☆1・2・3キャンプ実行委員会

一口 1000円(何口でも感謝です)

(被災者の方々の負担にならないように、交通費や宿泊費・食材費などを私たちの支援でまかなえるよう、ご協力をどうぞ宜しくお願いします。)

【ボランティアも募集中】

子どもたちと遊んだり、話を聞いたり、ごはん作り、洗濯、移動など色んな仕事があります。

ぜひ私たちの仲間になって関わってください。

※現地までの交通費は実費になります。

※お子さま連れのボラ希望は(ボラさん自身のお子さまの危機管理を考え…)ご遠慮お願いしております。

※ボラは高校生以上とさせて頂いています。

【主催】

びわこ☆1・2・3キャンプ実行委員会

【後援】

滋賀県・滋賀県教育委員会

滋賀県社会福祉協議会

高島市・高島市教育委員会

【協力】白藤学園 東洋産業

よつ葉ホームデリバリー

***** 

3月27日 和歌山市紀ノ川

3/27 ★春休み企画★ 守田敏也さん講演会 ~さまざまな食の汚染から、子どもの体を守るために~

http://www.shizenha.ne.jp/wakayama/detail/5/index.html?articleId=20689

私たちのいのちを育む食べ物。子どもたちの成長を支える食べ物。そんな大切な食べ物が汚染されているとしたら…?農薬、化学肥料、遺伝子組み換え食品、放射性物質による汚染…いま私たちを取り巻く食環境は、必ずしも安全とは言えません。特に成長期にある子どもは、食の汚染により大人の何倍もの影響を受けると言われています。講師に守田敏也さんをお招きして、食の汚染から様々な社会問題についても語っていただきます。安全な食べ物の選び方や、内部被ばくを避ける方法について学び、自分や家族の体を守っていくために何ができるか考えてみませんか?

※お子さまと一緒にキッズスペースでお聴きすることもできます。 

■日 時:3月27日(月)10:00~12:00

■場 所:河北コミュニティセンター ワークルーム (和歌山市市小路192番地の3)南海電鉄紀ノ川駅下車 徒歩3分

■講 師:守田敏也さん
フリーライター、篠山市原子力災害対策検討委員会委員。著書『原発からの命の守り方』(海象社)『内部被曝』(共著、岩波ブックレット)他、ブログ「明日に向けて」発信中

■参加費:組合員200円 組合員以外300円



■定 員:60名   

■持ち物:筆記用具



■託 児:あり。(0歳~小学生) 託児の定員15名

組合員500円/1人、組合員以外750円/1人
※託児はきのくに子どもNPOに依頼します。先着順で、申し込みは定員になり次第締め切らせていただきます。


■子どもの同伴:可 ※応募多数の場合抽選。外れた方のみ連絡いたします。



■申込み締切日:3/17(金) 

■申し込み先:フリーダイヤル0120-408-300、携帯・IPフォン088-603-0080(組合員サービスセンター)

参加申込内容
①組合員コード②組合員氏名と電話番号

③参加する人の氏名と電話番号④託児の有無・人数・名前 ※託児のある場合

 

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明日に向けて(1360)追悼! 被爆医師・肥田舜太郎先生!

2017年03月22日 08時02分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20170322 0802)

みなさま。広島原爆に被災したその瞬間から、被爆者の命と身体を守るために奮闘し続けて来られた肥田舜太郎先生が、一昨日20日午前8時2分に他界されました。100歳を二ヶ月と二十日、超えられた日のことでした。

肥田先生に心からの感謝を捧げるとともに、ご遺族のみなさまに哀悼の意を捧げます。同時に微力な身ですが、肥田先生の教えを受け継ぎ、終世走り続けることを誓います。

 

肥田先生が亡くなられたことをいかに受け止めるのか。何を最も大事な教えとして継承すべきか。考えあぐねました。なかなかまとめることができませんでしたが、いま、三つのことがストンと胸の中に落ちて来ています。

一つに僕は、何よりも肥田先生が、100歳を超えてまで生き延びられたことに腹の底から熱い拍手を送りたいと思います!

先生は生前、被爆者に対して「長生き運動」を提起され「原爆を落とした奴らが驚くほど生き延びてやろう」と唱えられました。そうです。原爆は最も大量かつ効果的に人々を殺すために開発された兵器です。肥田先生はそれを浴びせられながら、今日まで命を守り抜かれたのです。自らの言葉の完璧な貫徹です。ぜひみなさんと拍手喝采したいです!「肥田先生、素晴しい!よくやられました。最高でした。感動しました!」と。

人は必ず最期に死にます。これを書いている僕も、読んでくださっているみなさんもですが、僕は100歳まで生きられるでしょうか。みなさんはどうでしょうか。私たちの生死には、運、不運もありますが、肥田先生が実践されたように、自分の命の主人公になり、命をどこまで大切にすれば可能性は開けるはずです。僕はまずこの生き様を自分に問い続けたいです。肥田先生のような大往生を目指して日々の努力を重ねます。

次に思うのは、肥田先生の人生の輝きは原爆を投下したアメリカと、それに追従する日本政府に終世、抗い続け、人々の命を守る中でもたらされたということです。

中でも特筆すべきことは、内部被曝の被害が隠されていることを暴露し続けたことです。私たちにとっての最大のプレゼントはここにこそあると僕は思います。

ご存知のように、放射線被曝には外部被曝と内部被曝があります。今では社会の常識ですが、実は政府高官が内部被曝という言葉を初めて使ったのは、福島原発事故後の枝野元官房長官による談話の中でのことだったそうです。なぜかと言えば、核戦略を維持するためにアメリカが行った被曝被害隠しの要が内部被曝の無視だったからです。

これは今日まで貫かれています。被曝の具体性が全く違う外部被曝と内部被曝を、シーベルトという抽象的な単位に換算し、内部被曝を極めて過小に扱っているのです。

これに対して肥田先生は、アメリカによる放射線防護学の誤りに気付かれました。ご自身が診られた被爆者の言葉に耳を傾けることからでした。肥田先生は教科書よりも患者の言葉を信用されたのでした。

「放射線防護学と僕が診た被爆者の様子がまったく違っていたのです」と先生は後年、繰り返し語られましたが、そこには前提として、被爆者の側に寄り添って考えようとされた先生の立ち位置がありました。だから他の多くの医師が見過ごした事実に気づかれたのでした。いやそもそも原爆投下から何年もの間、原爆に関する情報の一切を機密にしようとしたGHQのもと、医師の多くは被爆者を診察することにさえ及び腰でしたが、肥田先生はアメリカ憲兵隊に何度か逮捕すらされながら、被爆者のもとに通い続け、被害の実相をつかみ続けたのでした。

しかしメカニズムも治療法も分からず、肥田先生は長い間、苦悶され続けました。そんな先生に転機がもたらされたのは、核実験で被曝させられたアメリカ兵を診てこられたアーネスト・スターングラス博士とのアメリカでの出会いでした。この時までおよそ30年が経過していました。

ここからの先生の奮闘もまた凄まじい。なんと臨床医としての激務の合間にアメリカの重要文献の翻訳を始めたのでした。スターングラス博士の『死に過ぎた赤ん坊』を訳したのが60歳代、続いてジョン・グールドの『死にいたる虚構』などを70歳代で、さらに90歳代でペトカウ効果について書かれた『人間と環境への低レベル放射能の影響』を訳されました。驚異的な医学的、学問的業績です。私たちにとっての珠玉の遺産です。この肥田先生が携われた内部被曝のメカニズムの解明を受け継いでさらに進化し、被曝被害を防遏する必要があります。

三つ目に肥田先生から継承すべきことは、先生が述べ続けられた「あなたがあなたの命の主人公になりなさい」という観点です。

前述のように肥田先生は、被爆者に寄り添い、内部被曝の実相に近づきながらメカニズムや治療法の分からない辛い日々を送りましたが、しかし手をこまねいてはいませんでした。命を長えるために思いつくすべてのことに挑まれたのです。僕はその中で最大のことが、あの戦後の動乱期に日本共産党に入党され、革命を志されたことだと思います。医療の場では全日本民主医療機関連合会(民医連)の創設にも関わられました。

すべての人の命のために、革命を志し始めた肥田先生は、被爆者だけでなく、戦後の貧しさの中から立ち上がった多くの人々に対しても、優しいまなざしを向けられました。そして人々がいかにすれば能動的に生きられるのかを考え続けられました。その中で先生は「人々に自分の命の主人公だという意識を受け付けることこそが人権意識の確立だ」という観点に至られました。

実はこのとき肥田先生は、従来の革命理論をすら超えつつあったと僕には思えます。というのは当時の日本の社会運動を牽引していたのはマルクス・レーニン主義で、正しい理論に基づく前衛が遅れた意識の下にある民衆を率いていくという観点に立っていたからです。

ところが肥田先生は、人々に「自分の命の主人公であれ」と教えたのでした。それがレーニン主義を超えるものであるかどうかなど先生の意識外のことだったと思いますが、肥田先生はその上にさらに、命を長らえるために毎日をいかに過ごすのか、いかにものを食べるのかが最重要課題であることを語られ続けられました。

僕が思うに実はこの点でも先生は、当時の社会変革思想に欠けていたものを超えつつありました。なぜならこれまでの社会変革運動、とくに左翼思想に牽引された運動は、命のことや食べ物や食べ方のことにほとんど注意を払って来ていないからです。他人ごとではありません。若い時に社会変革運動に飛び込んだ僕自身、40歳ぐらいまではデモとデモの間に、ハンバーガーショップに駆け込んで何でもいいからお腹に詰め込むような生活をしていました。自分の命を大事にするために、食べ物と食べ方を吟味する観点など、持っていなかったのです。

肥田先生はこうした社会風潮に対し「みなさんは病になったら医師の下にいって治してもらえば良いと思っている。それではダメです。みなさんの命の主人公はみなさんなのです」と唱え続けられましたが、それは革命家であり被爆医師である肥田舜太郎にして初めて語ることのできた言葉なのだと僕には思えます。

だからこの追悼文を僕はこう結びたいと思います。

革命家、肥田先生!内部被曝の実相の解明のご努力と、すべての人が命の主人公へという教えをしっかりと受け取りました。これからも先生の後に続いて走り続けます。そしていつか先生にお会いする時に「先生、僕も頑張りましたよ」とご報告することをかたくお約束します。その日まで今は先生、さようなら!

合掌! 

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明日に向けて(1359)『原発からの命の守り方』を読もう!(3刷発行に際して)

2017年03月09日 23時30分00秒 | 「原発からの命の守り方」発売中です!

守田です。(20170309)

2015年11月4日に初版を上梓した『原発からの命の守り方』が2017年3月9日に3刷発行となりました。お買い求めてくださったみなさんと販売にご協力くださったみなさんに深く感謝いたします。

この書物は、僕が2012年秋に、兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会に加えていただいて以降の実践を媒介として練り上げたもので、原子力災害対策のリアリティを解き明かしていますが、自信があるのは、あらゆる災害対策に共通の事項、災害からの命の守り方をベースに対策を考え抜いて来たことです。

このためこの本を読めば原子力災害のみならず、必ず災害対応力全般、命を守る力をアップすることにもつながります。ぜひみなさんや周りの方の命を守るために、みんなで本書を手にとり、広げていただきたいです。

おりしも2月19日に原子力規制委員会の田中委員長が鹿児島県に乗り込み、三反園知事に対して、「原発事故時には5キロ圏外は屋内退避が基本だ。むやみに避難させてはならない」などととんでもないことを言い出しました。これは原発メーカーの東芝が崩壊し、原発輸出路線が大きな座礁を迎えつつある中で、原子力産業延命のためには再稼働を急ぐ以外に方途がなくなった中で出されて来たものに他なりません。再稼働強行のために、ネックとなっている避難計画を、もはやなくてもいいことにしてしまおうというのでしょう。

しかし反対に言えば、避難計画の策定こそが、再稼働にとって最も邪魔なものとして浮上してもいるのです。ここが重要な点です。だからこそ、ぜひとも災害全般への対策も見据えながら、それぞれの地域で、原発を動かすとはどういうことか、その場合、どのような対策をとらねばならないかを、本書を手引きに討論していただきたいと思うのです。格好の話題提供ができると自負しています。いまだ一冊の類書もないオリジナルな本です。

福島原発事故からまる6年を振り返るための話題も豊富に盛り込めています。それだけに、いまこの時期に、本書の内容を再度、みなさんに詳しくお伝えしたいと思っていたのですが、ちょうどジャストタイムで本書の書評を執筆してくださった方があらわれました。知人でNPO法人京都アカデメイア会員の舟木徹男さんです。同NPOのホームページの書評欄や、アマゾンのブックレビュー用にと書いてくださいました。

さっそく一読して、見事に本書のエッセンスをつかんで、的確に解説してくださっていることが分かり、感動してしまいました。とてもありがたいことです。

ぜひこの書評をお読みいただき、みなさんの周りの方に本書を進めるためのツールとしても活用していただきたいです。そんな願いを込めて全部を転載させていただきます。

原発からみんなで命を守り抜くために、本書を読んで活用してください!

*****

書評 『原発からの命の守り方: いまそこにある危険とどう向き合うか』

一家に一冊。優れた啓蒙書にして実用書 

2017/3/9 NPO法人京都アカデメイア会員 舟木徹男

著者の守田敏也氏は、経済学者の故・宇沢弘文(一九二八-二〇一四)氏の学統を継ぐ京都在住の著述家であり、これまでも永らく原発の危険性を訴え続けてきたほか、カシノナガキクイムシの虫害からの森林保護など、「社会的共通資本」の観点から様々な問題について論じ、また実践を続けてきた。東日本大震災の一年後の二〇一二年三月には、物理学者の矢ケ崎克馬氏とともに『内部被曝』(岩波ブックレット)を上梓し、アメリカや日本の政治的な動機によって過少に低く見積もられてきた内部被曝の危険性の実際について、すぐれた啓発活動をおこなった。

先日(二〇一七年三月)に第三刷が出た本書『原発からの命の守り方』(海象社)では、震災以降の四年半のあいだ、東北を含め各地で原子力災害についての調査・研究・報告を継続してきた蓄積をもとに、私たちが今後、原子力災害から自分や家族の命をいかに守ればよいのかについて、極めて具体的に分かりやすく説いている。

本書は全六章からなる。第一章「原発事故とはどのようなものか」では、福島原発の四号機プールの使用済み核燃料棒から膨大な量の放射能が漏れなかったのは、まったくの幸運な偶然によるものであったことや、今後も新たな地震などによって福島原発を巡る事態が悪化する可能性がある(それ以前に、危険すぎて近寄れないために原発内部の状況がどうなのかすら誰もよくわかっていない)という事実が明らかにされる。また、事故後に国が定めた新たな安全基準もまったく安全を保障できる内容ではないことや、福島原発から流れ出た放射性物質によっていまも膨大な数の人間の被曝が継続しているという事実などが、具体的な数値と論拠をもって説明される。評者はこの第一章を読んだ段階で、自分いまが置かれている現実をいかに甘く見積もっていたか、ということを知らされた。おそらく本書の読者の多くもまたそうなのではなかろうか。こうした現状をも顧みずに各地の原発が再稼働されつつあるという暗然たる現実を正面から見据え、その危険を少しでも回避すべく、本書は最善の策を以下の章で提示してゆく。

第二章「あらゆる災害に共通する〈命を守るポイント〉がある」では、まず原子力災害に限らず、災害時には危ないと感じたら国や自治体の指示を待たずに「とっとと逃げる」ことが鉄則であることが確認される。そのうえで、避難を遅らせてしまう三つの心理的要因が挙げられる。一つは火災報知機が鳴った時に「どうせ誤作動だろう」と考えてしまう類の「正常性バイアス」である。二つ目は、周りの人々と共に危機の認識が薄いときには自分も「大丈夫かな」思ってしまう「集団同調性バイアス」である。三つ目は、「本当のことを知らせると人はパニックになるに違いない」と考え、危険を実際よりも過少に伝えてしまう「パニック過大評価バイアス」である。これらのバイアスのために、避け得たはずの危険を逆に増大させて多数の死者を出してしまった実例として、韓国の大邱地下鉄火災事件が挙げられる。そして、こうしたバイアスを解除する最良の方法として危機を想定した避難訓練の必要性が説かれる。原発に限らず災害一般について論じた本章では、明治以降、無理な開発を進めてきた東京・横浜・名古屋・大阪・神戸の五大都市が、防災の観点から見て危険な都市として世界ランキングの上位十位内に入っているというスイスの保険会社の調査結果も紹介されていて驚いた。東日本大震災がそうであったように、原発事故は自然災害とセットで起る場合が多いことを考えると、私たちがいかに危険と隣り合わせの日常を送っていることかと思わざるを得ない。

第三章「原発災害への対処法」では、前章での内容を踏まえたうえで、とくに原子力災害に的を絞った対処法が説かれる。放射線は無色・無臭・無味なので、原子力災害においては上記の三種のバイアスが自然災害の場合以上に生じやすいこと、それゆえ事故の際の避難・対処の仕方をシミュレートしておく必要性がいっそう大きいことが指摘される。重要なポイントに絞って列挙すれば、①避難すべき距離②家族や友人同士でいざというときの避難場所や持ち出す物、避難の経路③病人や障碍者など「避難弱者」のための避難シミュレーション、などについて、守田氏は具体的な指針を数多く提供している。また、福島の事故からも明らかなように、公式発表される事故情報は被害をどうしても過小評価したものになる。そして今後も同じことが繰り返される可能性が極めて高い以上、政府の発表を待たずとも、危険と判断したら「空振り」の可能性を顧みずに「とっとと逃げる」ことが肝心であることが説かれる。

第四章「放射能とは何か 放射線とは何か 被曝とは何か」では、その表題のごとく、被曝を免れるための前提として必要になる、放射能・放射線・被曝についての基礎知識がわかりやすく説明されている。とくに内部被曝の危険性が政治的理由で極端に過小評価されてきたことが指摘されるが、本章は守田氏の前著『内部被曝』と併せ読むことで一層の理解が深まるであろう。

第五章「放射線被曝防護の心得」では、前章で確認した基礎知識を前提に、ヨウ素剤の服用を含め、外部被曝・内部被曝のいずれについても、具体的な防護対策を提示している。印象に残った点としては、被曝してしまったあとの対処として、広島の被曝医師である肥田舜太郎氏の意見を参考に①腹を決めて免疫力を高める生活をする②食べ過ぎない③元を断つ(=原発を廃炉にする)、といった事柄が提案されていることである。東日本大震災以後の日本において被曝から完全に免れることは不可能に近いという厳しい現実を踏まえたうえで、可能な限りの対処法を提案せんと努めることが本書の一貫した姿勢であるが、ここにもその真摯さが窺える。

終章である第六章「行政はいかに備えたらよいのか(兵庫県篠山市の例から)」では、行政、とくに市民生活にとって最も身近な市役所や町村役場レベルでは、原子力災害に対してどのような対応が可能なのかが説かれる。現在、原発から半径三〇キロメートル以内にある地方自治体には避難計画の策定が国から求められており、雛型である「原子力災害対策指針」に沿う形で災害対策を打ち立てることが促されている。しかし、三〇キロメートルという数字は何の根拠もない狭い見積もりであること、燃料プール事故の対策を全く欠いていること、いったん自治体が避難計画を策定しても政府はその審査もしていないこと、そもそも原子力災害はどのように推移するかを予測することが困難なこと、などの点から、この「指針」がまったく非現実的であることが指摘される。地方自治体が国の無責任のツケを押し付けられているこうした現状を踏まえた上で、ではいかにして少しでも現実的な方策を立てうるかについて、守田氏自身が二〇一二年以降、兵庫県篠山市の原子力災害対策検討委員会の一員として活動した経験をもとに説かれている。

以上の構成からなる本書は、ここまでの要約からもわかる通り、原子力災害の危険と講じるべき対策について、客観的な事実とデータを挙げつつ、誰にでもわかる平易な筆致で記されている。理想的な啓蒙書といえるだろう。結果的に現在の日本政府への批判もなされてはいるが、それは決して「ためにする」感情的批判ではなく、冷静な事実分析に基づいているところが特徴である。前著『内部被曝』とともに、今後の日本に生活する私たちすべてによって――原発反対派もさることながら、むしろ推進派の人々によってこそ――読まれるべき、必携の「実用書」といえるだろう。

なお、守田氏は書中で「僕自身、これまで大学の女子寮の防災訓練や、地域の自治会の防災訓練の場などに招かれたことが何度もあります。今後も呼んでいただければ、喜んで講演をさせていただきますので、ぜひお声掛けください。」と記している。講演では本書出版以後の原発関連の最新情報や原子力災害対策についての新たな知見を得られるであろう。連絡先については、守田氏の情報発信ブログ「明日に向けて」http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011をご覧になられたい。

*****

本書は全国の書店から注文できますが、出版元の海象社さんのHPをご紹介しておきます。本書の目次も掲載されていますのでご覧下さい。

http://www.kaizosha.co.jp/HTML/DEKaizo58.html

また直接、守田にご注文いただいても対応することができます。

ブログの場合はメール欄から、メルマガの場合は返信していただくことでご注文ください。よろしくお願いします!

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明日に向けて(1358)国際女性デー(ミモザの日)に思う

2017年03月08日 23時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です。(20170308 23:30)

みなさま。今日、3月8日は国際女性デーです。

1904年3月8日に、アメリカで女性労働者が女性の参政権を求めてデモを起こしました。これを受けて1910年にコペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう日」を作ろうという気運が生まれました。これを力強く押し上げたのが1917年に起きたロシア二月革命でした。この革命は旧暦では2月23日に始まったので二月革命と呼ばれるのですが、新暦のグレゴリー暦ではまさに3月8日が始まりの日でした。

この時も革命の火ぶたを切ったのは女性たちでした。当時の首都ペトログラードで女性労働者を中心としたデモが起こり、皇帝を倒すことにつながっていったのでした。

この革命に世界中の人々が勇気づけられ、やがて1921年に3月8日が「国際女性デー」と決められたのでした。日本でも1923年3月8日に社会主義フェミニスト団体の初の集会開催が行われています。

この女性の日に、世界のあちこちで男性から女性への感謝が捧げられて花束が贈られているのですが、最も粋なのはイタリアの男たち。ミモザの花を贈っているのです。

なぜミモザなのかもイタリアらしい。イタリアではこの日をFesta della Donna(女性の日)と呼ぶそうですが、定められたのは第二次世界大戦後の1946年、イタリア女性連合の提唱によるものでした。そのとき、どんな花を贈るのがふさわしいのかが論議され、「すみれがいい」となったのだそうです。

しかし当時、スミレは高価な花でした。これに対してイタリアに自生する身近な花であるミモザならば、貧富の差に関わらず、どんな人でも感謝の意を表すことができるということで、ミモザが贈られることになったのだそうです。

イタリアは日本と同じく、第二次世界大戦の時にムッソリーニ率いるファシスト党に支配され、ドイツ、日本と同盟して連合国を相手に戦いました。国土は戦場となり、乱れに乱れましたが、戦争末期にパルチザンが立ち上がって、ムッソリーニを倒し、共和制が作り出されました。

そのときイタリア社会は貧しい人々を大切にし、ミモザの花を選んだのでした。戦乱の苦しみの中から立ち上がり、はにかんだ顔でミモザを女性に渡すイタリアの男たちの顔、それを喜んで受け取る女たちの顔が見えるようで、なんとも心が温かくなります。

なおミモザそのものはオーストラリア原産で同国の国花とされています。オーストラリアのスポーツチームのカラーの黄色と緑もここから来ているのでしょう。ちなみにオーストラリアではミモザは「ワトル」と呼ばれています。

花言葉は「友情」「真実の愛」「秘やかな愛」「豊かな感受性」「堅実」「エレガンス」「神秘」だそうです。

 

さてこのミモザの日=国際女性デーを迎えて思うのは、間もなく7回目の3月11日を迎えるこの6年間が、ものすごい数の女性たちがものすごい行動を起こした日々であったということです。

一番先頭に立っていたのは、原発事故に際して、率先的避難者となって、危険地帯を飛び出した人たちでした。この行動に全国の女性たちが感化され、放射能から子どもたちを、命を守るための大行動を開始しました。素晴しい行動でした。

私たちがしっかりと見据えておくべきことは、この行動がどの政党も、組織も、マスコミも動かなかった中で行われたことです。このとき、政治家も革命家もジャーナリストも、やすやすと追い越されてしまったのです。

もちろんそのことにすぐに気がついた一群の人々が一緒に走り出した。僕もその端くれにいれたと思います。それでこれまでこの国の歴史になかったことが次々と行われていきました。

その一つが東京の首相官邸前や、全国の電力会社の本店、支店前、あるいは主要ターミナルで行われている金曜行動です。今日、そのどれもが200回を軽く超えています。これほど持続的で広範囲な地域で行われている政治行動は日本の歴史の中になかったものです。

この力は裁判所をも動かして原発の再稼働を阻み、ついに原発メーカーの一つ、東芝が瓦解する結果にもつながってきました。

もちろんこの行動は女性たちだけで成り立っているわけではありません。文字通り老若男女の力によって作り出されて来たものです。でも僕はその原動力になったものこそ、命を育み、守ろうとする女性の心温まるパワーだったと思うのです。

だとするならばここから先、日本社会を根底から変えていくために最も重要なことはもっともっと女性たちの力が発揮しやすいようにこの国を変えていくことです。もちろんそれは安倍政権が目指している「名誉男性」とでも言うような、男性的な暴力のロジックを受け入れた女性たちが重用されるようなあり方のことをさすのではまったくありません。

女性がもっと活躍ができるようになるためには、男性が、いや社会全体が、この国がまだまだ深刻に女性差別的な国であることを見据え、自己変革をしていくことが必要なのです。

この際、参考になるのは世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2016年10月20日に発表した「世界ジェンダー・ギャップ報告書( Global Gender Gap Report 2016)」です。この際、毎年発表されている2016年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」も公表されました。

対象は世界144カ国ですが、格差が少ない国=女性の社会的地位の高い国の1位から4位までは北欧諸国が独占、順位はアイスランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンでした。なお内戦でたくさんの男性が失われたアフリカのルワンダが5位に入りました。

その他、主な国ではドイツ13位、英国20位、米国45位、中国99位となっているのですが、では日本はどうなのかというとなんと111位なのです!144カ国中です。これらはジェンダー間の経済的参加度および機会、教育達成度、健康と生存、政治的エンパワーメントなど、4種類の指標を基にしたものです。

20位までの国を並べてみましょう。アイスランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ルワンダに続き、6位アイルランド、7位フィリピン、8位スロヴェニア、9位ニュージーランド、10位ニカラグア、11位スイス、12位ブルンジ、13位ドイツ、14位ナミビア、15位南アフリカ、16位オランダ、17位フランス、18位ラトビア、19位デンマーク、20位イギリスです。

日本は111位。なんという嘆かわしいありかたでしょう。しかも昨年は101位だったのにそこからも大きく後退してしまったのです。安倍政権のもと、女性差別は進行するばかりなのです。

もちろんG7諸国とロシアを含む「先進8ヶ国」の中では断トツの最下位です。というか、これでは「先進国」だなどと言っていることが恥ずかしい限りです。

このことが物語っているのは私たち男性もまた、国際基準から見てかなり劣った位置にいるという残念な事態です。私たちの多くの常識が世界では非常識なのです。

いやジェンダー差別は社会的構造によるものですから、私たちの社会全体の女性観、男性観がまだまだ劣っていると捉えなくてはいけません。そもそもこんな国を「美しい国」だなどと言っていることが恥ずかしすぎる。この恥ずかしい状態を自覚的に、意志的に変えていく必要があります。

ではどこから変えていったら良いでしょうか。僕は私たちの民衆運動をもっと女性が活動しやすいものに変えていくべく努力を重ねることが大事だと思います。そのためには保育などの社会的充実化などを実現することも大事ですが、行政に何々をせよと言う前にもっとあらゆる組織で女性がリーダーになりやすい環境をみんなで整えることが大事だと思います。

その点でぜひともあらゆる政党や進歩的組織で女性のトップやリーダーを増やしていただきたい。そのことを意識的に行っていく必要があると思います。

またそのためにも、子育て世代がもっと集会に参加しやすいように工夫を重ねる必要があります。ぜひあらゆる集会に託児だけでなく、親子スペースを設けて、子どもの泣き声がある中で進行できるようにしていただきたいです。

その際、男性のみなさんに一緒に考えて欲しいのは、ともすれば理屈ばかりに走りがちで、実は屁理屈にも引っかかりやすい男性的思考性を自己変革しようということです。

福島原発事故のとき、多くの男性、とくにさまざまな組織のリーダー的な位置にいた男性が、「にわかに健康に被害はない」などという政府の発する屁理屈に騙され、避難を呼びかけたり、自ら決行したりすることができなかったことに対し、多くの女性たちが「危険だ!逃げなくては!」と直感に基づいて行動できたこと、このギャップを捉え返すことがカギです。

繰り返しますが、それまで民衆運動のリーダーを自認していた多くの政党や社会組織の男性たちほど、「避難しよう」という組織的なかけ声をかけられなかったことを捉え返すことが大事なのです。

女性の地位の向上のために何かをするという前に、男性の側が自らを捉え返し、変わっていくことこそが、大きく道を開くことにつながると僕は思っています。その点で私たち男性は、世界の111位という悲しい現実から自らを解き放っていくこと=「男性解放」を意識化していく必要があるのです。

ジェンダー差別とは女性と男性の間で社会的に成り立つものであるわけですから、その克服の早道は男性の側が変わっていくことです。

もう3月8日自身は過ぎ去ってしまいますが、そんな気持ちも込めて、いま私たち男性は、女性に深い感謝を捧げようではありませんか。

もちろんその中で同時に私たちは、女性、男性というアイデンティティのあり方をももっと豊かに超えて、ありとあらゆる存在のあり方が肯定され、リスペクトされる関係性を作り出していく必要があると思います。

ミモザの日にそんなことを思いました。

最後に女性だけでなく、すべてのみなさんにミモザの花を贈ります。Facebookのページに載せたものです。以下をご覧下さい!

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10210171231415579&set=pcb.10210171244295901&type=3&theater

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明日に向けて(1357)福島原発事故から6年、私たちは何をなすべきか?(講演等のお知らせ)

2017年03月07日 23時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です。(20170307 23:30)

このところなさねばならないことがたくさんあり、「明日に向けて」の更新が滞っていました。大変、申し訳ありません。「守田はまた体調を悪くしているのではないか」とご心配下さっている方もおられるかもしれませんが、ご心配なく。僕はいたって元気で、さまざまなことで動き回っています。

それにしてもこう更新が滞ってしまうのは本当に申し訳ないです。またできるだけ空きのないように頑張って書いていきますのでどうかよろしくお願いします。

 

さて今宵はまもなく迎える7回目の3月11日を前後しての講演や参加企画をお知らせします。

あの大津波と福島原発事故から早くも6年。あのとき小学1年生だった子どもたちがもう中学生なのですから、時の早さを実感させられます。

しかし6年経っても、福島原発はコントロールできないまま。相変わらず大量の放射能を漏らし続けており、原発が一度事故を起こせばどんなに大変なことになるのかを示し続けています。

これに対し民衆の側は、この6年間、原発の再稼働を懸命に食い止めてきました。いま動いているのは川内原発1号機、2号機(ただし2号機はまだ調整運転中)と伊方原発3号機のみです。現在、生き延びさせられている原発は全部で46基ですから圧倒的な数を私たちは止めています。

原発反対で立ち上がっているのは私たちだけではありません。福島原発事故以降、世界の至る所で人々が立ち上がり、声をあげ、原発の稼働を難しくしてきました。その流れの中で今日、日本の原発メーカー三社の一つ、東芝が音を立てて崩壊しつつあります。原因はアメリカでの原発建設や輸出が完全に行き詰まってしまったからであり、この影響は残る二つのメーカー、三菱重工と日立製作所をも直撃しています。

このため日本政府や原子力推進派は窮地に立っています。それで加速されつつあるのが日本の原発を無理矢理再稼働させることです。この間、特徴的なこととしてあるのは、これまで避難計画に対して一言も発言してこなかった原子力規制委員会が、「5キロ圏外は屋内退避が基本、むやみに避難させてはならない」と言い出したこと。再稼働の最大のネックである避難計画の作成作業をすっ飛ばしてしまおうというのです。

しかしここには東芝の崩壊の中での原子力推進派の大きな動揺が介在しています。大事なのはこのことを見据えて、展望がどんどん薄れている再稼働と原発輸出の流れと対決することです。追いつめられているが故に原子力規制委員会がむちゃくちゃなことを言い出した事をはっきりとみすえ、安全工学や災害社会工学などの立場からもきちんとした批判を行い、広範な人々に伝えて、再稼働を食い止めていきましょう。

原発メーカーはもはや息も絶え絶え。すべての原発を廃炉に向かわせていく事は十分に可能です。

しかし他方で、原発から出て来た放射能から身を守る点ではまだまだ多くの面でなさねばならないことが山積しています。もはや完全に「放射能安全論」に傾き出した政府のあり方を徹底して批判するとともに、民主的勢力の中でも、被曝への評価が甘い側面がまだまだあり、往々にして避けられる被曝が避けられていない現実があることをしっかりとみすえ、人々の命を守る活動を強化していく必要があります。

7年目を迎える3月11日に多くの方とこのことをしっかりと確認しあいたいと思います。

 僕は今年は3月11日は京都市で迎えます。「バイバイ原発きょうと」集会が開かれますが、呼びかけ人の1人をさせていただいています。といっても実行委活動に参加できておらず、中心的に活躍されているみなさんに申し訳ないばかりなのですが、ともあれこの日は一日、京都市のみなさんと原発反対の声を精一杯あげたいと思います。

その前後でお話をさせていただきます。まず10日に生活クラブ京都エル•コープでお話しします。「バイバイ原発前夜の集い」の場においてです。

また12日には岡山県和気町で「3•11を忘れない」特別講演会でお話しします。この和気町での講演のタイトルは「あれから6年〜いま何が起きているのか、わたしたちは何をすればいいのか」です。エル・コープでも同じ視座からのお話をしようと思います。

みなさん。それぞれの地で3月11日を前後して、脱原発、脱被曝の声をあげましょう! 

以下、案内を貼付けます。

*****

3月10日 京都市 

バイバイ原発 前夜の集い

3.11福島原発事故から今、知っておきたいことがあります。

聞きに来てください。

これは私たち自身のこと。

日時:3月10日(金)15:00〜20:00 会場:生活クラブ京都エル・コープ

西センター3 階(JR 桂川駅東側すぐ) 参加費:500 円(食事含む)

6名のスピーカーによるリレートークです。

時間は長いですが、何時から何時までの参加でも結構です。組合員はもちろん、この企画を知って下さった方はどなたでもご参加下さい。心ばかりのお菓子、おばんざいを用意しています。休憩時間には一緒に食べながら、飲みながら、話しましょう。詳細はホームページ、Facebook をご覧くださるか、お電話下さい。

※駐車場がありません。公共交通機関でお越しください。 

ゲストスピーカー(時間は前後する可能性があります)

15:30 菅野千景さん

16:00 海南友子さん

17:00 守田敏也さん

17:30 吉野裕之さん

18:30 石田紀郎さん

以下からチラシが見られます。裏面に発言者のプロフィールがあります。

http://kyoto.seikatsuclub.coop/event/pdf/3.11%E5%89%8D%E5%A4%9C%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.%EF%BC%92_.pdf

http://kyoto.seikatsuclub.coop/event/pdf/%EF%BC%93%E3%83%BB%EF%BC%91%EF%BC%91%E5%89%8D%E5%A4%9C%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%E8%A3%8F%E9%9D%A2.%EF%BC%94.pdf

お問合せ:生活クラブ京都エル・コープ西センター(075-934-7371)

担当理事:細谷(090-6963-6890)

http://kyoto.seikatsuclub.coop/ 

*****

3月11日京都市 

==2011年3・11から6年=

高浜原発動かすな!福島に思いはせ みんなでデモしよう

バイバイ原発3・11きょうと2017

3月11日13:00開場 13:30開始 円山野外音楽堂 雨天決行

■スピーチ:

  長谷川健一(ひだんれん共同代表/元酪農家)

  鹿島啓一(弁護士・高浜原発差し止め仮処分裁判など多数)

■アピール:

  福島敦子(原発賠償訴訟原告団共同代表)

■パフォーマンス

  中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)※14:25ごろよりライブ

■デモ:15:00出発(円山公園~京都市役所まで)

※問合:TEL 075−252−5222 FAX:075−251−1003

 

詳しくは以下を参照

http://nonukeskyoto.com 

*****

3月12日 岡山県和気町 

「3•11を忘れない」特別講演会

あれから6年、いま何が起きているのか。

わたしたちは何をすればいいのか。

 

お話 ジャーナリスト 守田敏也さん

日時 2017年3月12日(日)午後2時〜4時

会場 和気町商工会・研修室(和気町立図書館三階)

入場 無料

託児 あり(申し込み3月5日まで。人数に制限あり)

主催 「3•11を忘れない」実行委員会

   (和気町役場危機管理室/日本基督教団東中国教区社会委員会

    /シェアハウス「やすらぎの泉」)

問合 和気町役場危機管理室・則枝(のりえだ)

電話 0869−92−1122

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明日に向けて(1356)人を逃げさせない原子力災害対策は間違いだ!(原子力規制委員会の暴論を批判する)

2017年02月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です。(20170222 23:30)

原子力規制委員会が原子力災害対策において飛んでもないことを言い出しています。
端的に「原発から5キロ圏外は逃げるな!」というのです。あまりの暴論です。許しがたい!

具体的な発言は鹿児島県三反田知事と田中俊一原子力規制委員会委員長との会見の中で行われました。
重要な内容なので佐賀新聞の報道をそのまま引用させていただきます。

***

鹿児島知事に「屋内退避重要」 原子力規制委員長
佐賀新聞 2017年02月19日 09時38分
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/406941 

原子力規制委員会の田中俊一委員長は18日、九州電力川内原発1、2号機が立地する鹿児島県を訪れ、県庁で三反園訓(みたぞのさとし)知事に対して、原発事故時にはむやみに住民を避難させず、屋内退避を中心にすべきだとする国の原子力災害対策指針について説明した。
田中氏は東京電力福島第1原発事故では無理な避難で多くの犠牲者が出た一方で、福島県民の被ばくによる健康影響も過度に心配する状況ではないと強調した。
さらに「(今後、福島のような)深刻な事故が起こることは考えにくいが、何かあったときには原発5キロ圏内は放射性物質が出る前に予防的に避難し、5キロ以遠は屋内退避で様子を見るのが基本だ」と訴えた。

三反園知事は「原発の安全について県民の理解を得るために、厳格な検査を積み重ねて分かりやすい情報発信をしてほしい」と求めた。
田中氏は同日、原発がある鹿児島県薩摩川内市の岩切秀雄市長や住民とも意見交換。「避難までにどのくらい時間的な余裕があるのか」という住民からの質問に対し、田中氏は「どんな状況でも1日から2日の余裕がある」と答えた。

***

何たる暴論。人々に逃げるなというのです!
原発災害時の避難計画に対して、これまで「自らの責任の範囲ではない」とあいまいな態度をとり続けてきた原子力規制委員会は、明らかに「人を逃げさせない」方針への明確な転換を行っています。

もちろんこの発言は非常に大きなあやまりに満ちています。
第一に「(今後、福島のような)深刻な事故が起こることは考えにくい」などと、福島原発事故が収束などしておらず、2号機の炉内など650シーベルトもあってろくな調査もできず、事故原因すら解明できていないのに言い放っている点です。

ただし実はこれは、すでに新規制基準の中でも言われてきたことでもあります。新たな基準として事故が起こった場合「福島原発事故時の放射能放出の100分の1にとどめる」対策が要請されているからですが、これがあまりにでたらめなのです。
なぜなら新規制基準がもともとうたっているのは、「これまでは過酷事故は起こらないといってきたが間違っていた。これからは過酷事故対策をする」というものだったからです。
のちに「過酷事故」を「重大事故」に変える姑息な言葉の入れ替えがなされているのですが、しかしもともと使われていた「過酷事故」とは、設計段階で施された安全対策がすべて突破されてしまった事故=想定外の事故のことなのです。

そのときの放射能の放出量が「福島原発事故時の100分の1に抑えられる」というのであれば、それはもう「過酷事故」ではありません。「想定内の事故」です。
つまり「万が一放射能が格納容器外に漏れてもある一定の量に抑える装置を付ける」のが新規制基準だということになりますが、そんなことが可能なら、そもそも過酷事故が起きないようにすることが可能なはずです。

繰り返しますが、福島原発事故そのものがまだほとんど解明されていないのです。メルトダウンした核燃料がどんな状態でどこにあるのか、格納容器のどこが壊れてどのように放射能が出たのか、何もわかっていないのです。
それでどうして対策などとれるのでしょうか?

この「放射能放出量を福島原発事故時の100分の1に抑える」という暴論を今度はなんと避難計画にまで適用しようというのですから、まったく許すことができません。
しかも「何かあったときには原発5キロ圏内は放射性物質が出る前に予防的に避難し、5キロ以遠は屋内退避で様子を見るのが基本だ」と語ることで、ようするに「5キロ圏内以外は逃げてはいけない」という示唆がなされています。
これが国の原子力災害対策として確定してしまうと、災害対策法で各自治体は「国の計画に抵触してはならない」という縛りを受けますから、逃げ出すための有効な計画が立てられてなくなってしまいます。
いや目先の経済的観点から原発を動かしたい「立地自治体」にとっては、大した災害対策を立てなくてもよい口実にもなってしまい、今ある避難計画すらが後退する結果をももたらしかねません。

しかも福島原発事故での東電と国による加害行為に対して本当にひどい開き直りまでもが始められています。
あの事故では「原発関連死」で少なくとも2000人が亡くなっていることが認定されています。東電と国が殺害したのですが、それが「無理な避難で多くの犠牲者が出た」とあたかも避難を行った側が悪いかのようにすり替えている。
また「福島県民の被ばくによる健康影響も過度に心配する状況ではない」と、甲状腺がんの多発など、深刻な影響がさまざまに表面化しつつある現実を覆い隠し、被ばく影響の全面否定にも踏み込んでいます。
ここでなされているのは加害責任の放棄とひらきなおり、さらに加害責任の被害者へのなすりつけです。「盗人猛々しい」にもほどがある!

「無理な避難で多くの犠牲」が出たのは、避難したことが悪かったからでは断じてありません!避難の準備がまったくなされていなかったことこそ問題だったのです。
何よりあの時点では事故がどこまで広がるか分からなかったのでした。実際に4号機プールは水が無くなりだしていました。しかもどれぐらい減りつつあったのかすら誰にもつかめていなかったのでした。
米軍は独自の解析から「もはや水がないのでは」と判断し、自国民に原発から半径80キロより外に逃げろと命令していましたし、フランスは自国民にすぐに関西より西に行くことをもとめ、さらには出国をも勧告していました。
いやよく伝えられているように、実は東電自身が積極的に社員の家族を逃がしていたいのでした!!
むろん実際に4号機が干上がりつつあったのですから、それらはまったく正しい判断でした。間違っていたのはそうした事実が公開されなかったことでした。

その後4号機が最悪の事態を免れたのは、それ以前から行われていたメンテナンス工事の遅れにより原子炉上部に水が張られており、その水が自重で仕切り板を破って燃料プールに流れ込んだからであって、偶然の産物でしかありません。
そんな状態で、実は国の側ですら原子炉が大爆発する可能性を考え、福島医大などに大規模な遺体安置所を設けていたのですから、とにかく誰にとっても逃げ出すのが当たり前だったのです。
しかしまったく準備がなかった。重病者の搬送の計画、搬送してどこに収容するのかも何一つ決められていませんでした。搬送中のリスクをどう軽減するのかも考えられていなかった。そんな状態で国の命令にしたがって無理な避難がなされたのです。

しかもこれらの避難の過程で人々がどれだけの放射能を被ってしまったのか、実はまともな記録など残っていません。
そもそもあの時、膨大に出ていたキセノンや放射性ヨウ素などのデータは残されていないのです。重病患者が無理な搬送をされる中で、膨大な放射能にさらされ、病状を悪化させた可能性だって大いに残っています。
なおかつ放射能降る中、閉じこもる態勢をとっていない施設で屋内退避が可能だったのでしょうか。しかも国の命令があったのです。だから逃げなくてはならなかったのです。

そもそも国と規制当局は、何らのまともな避難対策もなしに、人々を逃げざるをえない状態においやり、大量に死に至らしめたことを真摯に謝罪すべですし、「業務上過失致死」で裁かれ、刑罰に服すべきなのです。田中委員長自身、原子力村に関わってきたのですから大きな責任を背負っているはずです。
にもかかわらず「無理に逃げたのが悪い」とはなんという言い草でしょうか。これでは命令に従いつつ、たくさんの人々が亡くなっていった過酷な場に立ち会わざるを得なかった人々の心がずたずたにされてしまいます。悪質なハラスメント、言葉の暴力です。

ではなぜこれまで避難計画に対してあいまいな態度をとっていた原子力規制委員会が俄かにこんなにひどいことを言い出したのでしょうか。
考えられるのは原発メーカー東芝の大崩壊の中で、原発輸出路線が大破綻しだしたことです。しかも問題を抱えているのは東芝だけではない。三菱重工も日立製作所も苦境に立っています。
しかもそんな中でベトナムもまた日本からの原発の輸入を断ってしまいました。安倍政権にとっても大打撃なのです。

おそらくは、展望をなくしつつある原発輸出路線に代わり、ここで原発を急ピッチで再稼働させなくてはならないという追い詰められたが故の強い動機が働いているのでしょう。
にもかかわらずまともな避難計画を作っていたら再稼働がなかなか進まない。原子力産業の崩壊が決定的になってしまう。
「だからもう避難計画などなくても良いことにしてしまおう。そのためには5キロ圏外は避難してはいけないことにしよう」というのが政府と原子力規制委員会が考えだしていることだと思われます。
その上、あれだけの放射能が飛び出した福島原発事故の被害もなかったことにしてしまい、人々を福島に強引に帰還させ、その上、避難計画もないものにしてしまおうというのだと思います。

しかし福島原発事故を誠実に反省することないままに、展望を失いゆくアメリカでの原発建設に無理に資源をつぎ込み続けて大崩壊したのが東芝です。
原子力規制委員会、いや安倍政権もなんらこれと変わりません。反省しないこと、いや反省する人間的誠実さを失っているところがまったく同じです。
だからこんなでたらめ、絶対に通用するはずなどないのです。そのことを私たちは証明していきましょう!

いつまでもこんな悪政がまかり通ることなどけしてない!
原子力規制委員会の「人を逃がさない原子力災害対策」と真っ向から対決し、批判を集中していきましょう!人間の命と尊厳を守るために!

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明日に向けて(1355)《想像力》で壁を貫け―朗読劇「ガザ、希望のメッセージ」のお誘い

2017年02月15日 23時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です。(20170215 23:30)

 

群馬訪問から13日に帰ってきました!今回もまた新たにたくさんの方と出会い、命を守るための対話をしっかりと重ねて来る事ができました。

この報告をまたの機会に行いたいと思います。

 

今回は週末に神戸市三宮で行われる朗読劇「The Message from Gaza ガザ、希望のメッセージ」のお誘いをお送りします。

劇をお贈りするのは、平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」。京都の岡真理さんをはじめ、長く平和運動を共にしてきた友人たちによって構成させる朗読集団です。

 

この劇の素晴しさはパレスチナで行われている現実を、朗読だけで如実に再現していることです。

正確には朗読によって、聴く側のインスピレーションが大きくかき立てられ、現実が、聴衆の頭の中で再現されるのです。

それはいまのパレスチナを疑似体験すると言っても良いもの。再現は実は聴衆の側の心が作り出すものでもあります。

 

この点を踏まえて、岡真理さんはこのように述べています。

「それは、私たち自身の人間性を「壁」のなかから解放することでもあります。」

 

そう。パレスチナのまわりにもう何十年も作られてきた「壁」。いまトランプ大統領が強化しようとしている「壁」。

それは私たちの心の周りにはりめぐらされたものでもあります。だから私たちは自分自身の心をこの「壁」から解放しなくてはならない。

解放の向こうには開けた世界があります。心の解放区です。

ぜひそこに触れるために、朗読劇にご注目ください。神戸近郊の方はぜひお越し下さい。

 

以下、プロデューサーでもある岡真理さんの呼びかけを転載します。

 

*****

 

《想像力》で壁を貫け――――

 

みなさま、

京都の岡真理です。

 

トランプ大統領のメキシコ国境における「壁」建設にまっさきに喝采を送ったのが、イスラエルのネタニヤフ首相であったのは、まさにむべなることでした。

イスラエルは、西岸に巨大な分離壁を建造し、パレスチナ人の土地を奪い、ガザ地区をフェンスで囲い込み、200万の住民を閉じ込めているのですから。

 

西岸とガザの「占領」は今年で50年目を迎えます。

「占領」という、本来は一時的な「非常事態」が、パレスチナでは「日常」となり、それが50年も続いているのです。

さらに、ガザ地区の完全封鎖は11年目に突入します。

200万もの人間が、人間らしく生きる自由を奪われ、「壁」のなかに監禁され、そして数年ごとに、「芝刈り」のように100人単位、1000人単位で命を刈られています。

 

2003年、ガザに人権活動に赴いたアメリカ人女子大生、レイチェル・コリーさんは、占領下のガザの現実を目にして、こう綴っています――

「私は裏切られた思いです。私が生まれ出たかったのは、こんな世界じゃない。パパとママが、私に生を授けようと決めたとき、私に生まれ出てほしかったのは、こんな世界じゃない!」

 

No Wall ! 

壁を壊しましょう。

No Wall !

壁なき世界を作りましょう。

コンクリートの壁だけでなく、私たちの、無知・無関心・忘却という分厚い「壁」を打ち壊しましょう。

 

私たちの「想像力」で、無知・無関心・忘却という壁を突き破って、その壁のなかに閉じ込められている人たちと繋がりましょう。

それは、私たち自身の人間性を「壁」のなかから解放することでもあります。

 

西岸とガザの占領開始から50年目の今年、パレスチナの占領をテーマにいくつかの企画をおこなう予定です。

その第1弾として、今週の土曜、日曜(2月18日、19日)、ガザをテーマにした朗読劇を神戸で上演いたします。

 

2008年暮れから翌2009年1月半ばにかけて起こった、最初のガザ攻撃を受けて創った朗読劇です。

2009年の初演以来、この8年間、京都を中心に、広島、東京、大阪、三重などで公演を重ねてまいりました。

 

過去公演のトレーラー↓

http://readersforpeace.sakura.ne.jp/?page_id=880 

 

2年前の2015年2月の大阪公演では、前年夏のイスラエルによるすさまじいガザ攻撃の記憶も新しく、大勢の方が来場してくださいました。

 

しかし、大規模な殺戮や破壊がないと《ガザ》がメディアで報じられることはありません、まるで、大量死さえなければ、私たちが問題にすべきことなど、何もないかのように……。

2017年の今、《ガザ》という名はもはや、人々の記憶からすっかり拭い去られてしまったかのようです。

ガザの封鎖も、爆撃による殺傷も、ガザの人々の苦しみも、依然、続いているにもかかわらず。

 

私たちが打ち壊さなければいけない《壁》がここにあります。

私たちを、他者の苦しみから隔てる《壁》。

私たちを、私たちの人間性から疎外する《壁》。

 

私たちを沖縄から隔てる壁と、ガザ/パレスチナから隔てる壁は同じものです。

 

そのような思いを込めて、朗読劇「The Message from Gaza ガザ、希望のメッセージ」を再演します。

想像力で、私たちを隔てる《壁》を貫いて、《ガザ》と出会うために。

 

この機会に、一人でも多くの方に、その声に触れていただければ幸いです。

 

■■□=====================================================

平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」が贈る

 朗読劇 「The Message from Gaza ガザ、希望のメッセージ」

  2/18(土)、19(日) 神戸市勤労会館(三宮)

    http://readersforpeace.sakura.ne.jp/ 

======================================================□■■

 

日時:2月18日(土)18:30開演(18:00開場、20:15終演)

   2月19日(日)14:00開演(13:30開場、15:45終演)

 

会場:神戸市勤労会館2階多目的ホール(三宮)

   三宮駅から東へ徒歩5分

http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/kinroukaikan/index.html 

 

料金:事前予約 1500円(障がいのある方および介助の方、学生1000円)

   当日(予約なし)2000円(同1500円)

 

予約・お問合せ:080-5314-1539(つくい)

tsubamegekidan@gmail.com(つばめ劇団)

 

脚本・演出:岡真理(現代アラブ文学)

出演:朗読集団「国境なき朗読者たち」

 

制作:つばめクラブ、市民社会フォーラム

協力:アムネスティ西日本グループ、劇団どろ、神戸学生青年センター、神戸YWCA

ピースブリッジ、兵庫教職員組合

 

★会場で、パレスチナの刺繍製品を販売いたします。

 

★地方公演もいたします。地元で公演を共催していただける方(個人、団体)がいらっしゃれば、ご連絡ください。


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明日に向けて(1354)群馬県に講演でお邪魔します!島本町、篠山市、京都市でもお話しします。

2017年02月08日 13時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20170208 13:00)

当面の講演スケジュールをお伝えします。

本日より群馬県に向かいます。各地でお話しします!

主に関東・群馬県における放射線防護の課題と、東芝問題にあらわれた原子力産業の崩壊および脱原発運動の展望を中心に話します。

 

以下、群馬県内のスケジュールをお知らせします。

今回は高崎市が多いです。

 

その後、大阪府島本町、篠山市、京都市でお話しします。

島本町と篠山市では原子力災害対策を中心に。京都市ではトランプ大統領を抱えてしまったアメリカの現状をいかにみるのかについてお話しします。

お近くの会場にぜひお越し下さい!

 

*****

2月9日(木)群馬の森

群馬の森、朝鮮人慰霊碑ツアーと戦争の話

午前10時半集合

企画:安保関連法に反対するママの会ぐんま

みなさんと慰霊碑を訪ねたのちに、戦争への流れをいかにとめるのか、お話しします!

 

2月10日(金) 高崎市

高崎駅西口 再稼働と戦争に反対する市民アクション(タカキン)&救現堂白熱教室

午後7時高崎駅西口バス停前集合

主催:原発とめよう群馬

 

2月11日(土) 高崎市

「何度でも学ぼう 原発のこと 放射能のこと 私たちの未来は?」

午前10時 高崎市総合福祉会館会議室

主催:生活クラブ群馬

 

2月11日(土) 桐生市

「学習会」

午後3時 桐生市桐生倶楽部

主催:むらさきつゆくさの会

 

2月12日(日) 高崎市

映画「A2‐B-C」上映会と守田敏也講演会

(2017さよなら原発アクション/プレ企画)

午後1時 高崎市労使会館ホール 守田講演は14時30分より

主催:群馬さよなら原発アクション実行委員会

 

なお空いている時間で、高崎の放射能測定室、かたつむりの会、八ッ場なども訪問します。

問合せ先

090-6185-8394(木村香織)

 

*****

2月18日 大阪府島本町

 

『原発からの命の守り方』~篠山市の原子力災害対策に学ぶ

講師:守田敏也さん

(フリーライター・篠山市原子力災害対策検討委員)

 

日時:2月18日(土) 午後1時30分~3時30分 

場所:島本町ふれあいセンター 1階健康教育指導室 

 

地震が相次いでいます。40年超えの老朽原発も延命させ、

このまま原発再稼動につき進んでいいのでしょうか。

福井県の原発群からおよそ50kmの兵庫県篠山市は原発事故故が発生した際には同市にも影響が及ぶとして、甲状腺の被曝を防ぐ効果のある「安定ヨウ素剤」を事前配布しています。

同市の原子力災害対策検討委員として原子力災害対策に取り組まれている守田敏也さんにお話を伺います。
 *原子力災害を想定している島本町地域防災計画についても検討してみましょう。

 

守田敏也さん

著書『原発からの命の守り方』

共著『内部被曝』          

 

資料代300円 申込み不要 

共催:草の根市民講座/ぴあ・ネット 
(連絡先:075-962-3062 平野)

携帯:08053257131

 

*****

2月19日 兵庫県篠山市

 

西紀のつどい(西紀人権・同和教育研究大会)

 

日時:2月19日(日)13時30開会

会場:西紀老人福祉センター 2階健康教育ホール

  住所 兵庫県篠山市宮田216 電話:079-593-0896

 

講演内容:「放射能災害と人権 ~安定ヨウ素剤の活用を学ぶ~」

主催:西紀自治会長会

共催:篠山市/篠山市教育委員会/篠山市人権・同和教育研究協議会

   /柏原人権擁護委員協議会篠山地区委員会

 

連絡先:篠山市市民生活部人権推進課 西紀・丹南 

〒669-2397兵庫県篠山市北新町41

電話079-552-6926 FAX079-554-2332

メールアドレス nishida-etsuko@gw.city.sasayama.hyogo.jp

 

*****

 

2月20日 京都市

 

国際婦人年連絡会春の学習会

 

2月20日(月)17:30~19:00

19:00~20:30 懇親会

 

「トランプはなぜ勝ったのか?アメリカで何が起こっているのか」

講師 守田敏也

 

ガーデンホテル1階 中華料理 彩宴

京都市室町御池下がる 

会場が狭いので参加の場合はご連絡を

連絡先 井坂洋子 09052525764

 
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