明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1471)今日の保育は明日のわが町・わが未来!保育の問題をみんなで考えよう(京都市田中神社でのイベント案内です)

2018年02月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180222 23:30)

再びイベント案内です。
前々回お知らせしたように24日土曜日に篠山市で広河隆一さんの講演会を行います。
僕は司会を担当し、講演の後に対談もさせていただきます。
あわせて広河さんの写真展も開催中です。詳しくは以下をご覧ください。

【広河隆一さん講演会+篠山市からの報告+守田敏也さんとの対談】
http://livedoor.blogimg.jp/newwind/imgs/4/8/48b6ddea.jpg

***

さて今回、より詳しくお伝えしたいのは2月25日日曜日に京都市元田中の田中神社で行うイベントです。
「京都の今とこれからを考える13 テーマは保育」という企画です。
京都華頂大学教授の藤井伸生さんにお話いただき、ディスカッションします。
あわせて「小さなマルシェ」も同時開催です。

主催は僕も参加している「ウチら困ってんねん@京都」です。通称「ウチこま」です。
このグループは2年前の京都市長選の時に本田久美子さんを応援して立ち上げた勝手連を継承したもので、あともう2年後に迫った次の京都市長選も見据えつつ、京都市で起こっているさまざまな問題にコミットすることを目指して立ち上げたものです。
「勝手連」から名前を変えるときに、SEALDsなど何かかっこいい名前にしようとみんなでさんざん知恵を練ったのですが、しっくりくるものは何も出てこず・・・。
そのときあるメンバーが「ウチら困ってんねんから、「ウチら困ってんねん@京都」でええんとちゃう?」と言い出し、「それだそれだ」「それがウチららしいは」と決まってしまったのでした・・・。
以来、12回に渡って京都で起こっているさまざまな問題に関しての企画を行ってきました。

そんな中で13回目の今回は、二度目の試みになりますが、子どもたちのこと、とりわけ「保育」のことにフォーカスすることにしました。
「保育園落ちた!日本死ね!」などの鮮烈なツイートでも知られるように、いまこの国は子育て環境がとても悪くなっています。
保育がしっかりしていないと親がきちんと働けないのはもちろんですが、それ以上に問題は親の権利とともに子どもの権利が保障されていないことにある。子どもたちが健やかに育っていく環境が疎外されているのです。
記事のタイトルに「今日の保育は明日のわが町・わが未来」としましたが、子どもたちが明るく育ってこそ、明日の私たちの町、そして私たち自身の未来も明るく豊かになります。

その点で保育の問題はけして子育て世代だけの問題ではありません。
保育や子どもたちへの政策がどんどん酷薄になっているいまの社会状態は、私たちの未来そのものを暗いものにしています。
だからこそ、子育て、あるいは孫育てに関わっている方だけでなく、多くのみなさんに、いま何が起こっているのか、とくに京都の保育事情はどうなっているのかをつかみに来てほしいです。
また子どもたちの今が明るくなるために、私たちに何ができるのかもみんなで考えたいです。

まずはこの問題のエキスパートである藤井さんにお話をいただき、その後にみんなで意見交換します。
ちょうど今は4月の京都府知事選挙も控えた時期ですが、立候補を予定している弁護士の福山和人さんも、あまり長い時間ではないですが駆けつけてきてくれて意見を語ってくれるそうなので楽しみです。

みなさん。25日は京都市田中神社にお越しください。
もちろん京都市以外の方も積極的にご参加ください!

小さなマルシェに出店していただけるみなさんと一緒にお待ちしています!

***

2/25 小さなマルシェ同時開催
京都の今とこれからを考える13 テーマは「保育」です!
https://www.facebook.com/events/422181644883265/

子どもはみんな 育つ権利がある
ほんで
保育を受けるのは 子どもの権利
そやし
楽しいて明日も行きとなる

保育所がささえてくれるのは
親の権利
そやから安心
そやから笑顔で暮らせる

けど いつまでも待機児童が
いっぱいやなんてヒドイ
これって市の責任やんな?

市はいつも人口減少とか
少子化てゆうてんにゃから
もっと保育所つくって
子育てできるようにせんと
もっと保育士さん増やして
大事にしたげんと

京都を
子育ての楽しい街にしよ
今日の保育は明日の京都やろ
藤井さんと一緒に
京都の保育をみなで考えよーさ!

同時開催 小マルシェ
買物コーナー おいしいコーヒー
噂のドーナツ

みなさんのお越しを待ってます!!

………………………………………
藤井伸生さんプロフィール
京都華頂大学教授
1956年岡山県津山市生まれ。京都保育団体連絡会会長。大阪自治体問題研究所理事。
近著に(共著)『ポイント解説子ども・子育て支援新制度』ひとなる書房、2015年。

マルシェ出店者
・カフェ ミーチョ(コーヒー)
・GINGA☆Bakery(ドーナップ)
・カフェあずき(スイーツ)
・ウメちゃんファーム自然農園(野菜)
・すみれや(乾物とおむすび)

2月25日(日)
マルシェ13:00-17:00
お話会13:30-16:30
交流会あり 17:00~
場所:左京区 田中神社 弘安殿
(東大路通里ノ前交差点御蔭通東入ル)
参加費:カンパお願いします
主催:ウチら困ってんねん@京都
問合せ:TEL 090-3704-3640

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1470)アメリカ・トランプ政権の「核態勢の見直し」(Nuclear Posture Review)に強く抗議し、ただちに撤回するよう求めます!

2018年02月16日 16時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180216 16:30)

すでにご承知のようにアメリカ・トランプ政権は2月2日に「核態勢の見直し」を公表し、核戦略の強化を打ち出しました。許しがたいです。
これに対して僕も参加し、世話人を務めさせていただいている京都「被爆2世3世の会」と京都原水爆被災者懇談会の連名で抗議分をアメリカ大使館などに提出したのでここに全文を掲載します。もちろん僕の心もここにあります・・・。
なおこの文章の各国語訳を進めたいと思っています。すでに英語訳はできましたが他の言語への翻訳者を探しています。我はと思う方はぜひお力をお貸しください!

*****

アメリカ・トランプ政権の「核態勢の見直し」(Nuclear Posture Review)に強く抗議し、ただちに撤回するよう求めます!

2018年2月8日
京都原水爆被災者懇談会世話人代表 花垣ルミ
京都「被爆2世・3世の会」世話人代表 平 信行

アメリカ・トランプ政権は2月2日、「核態勢の見直し」(NPR)を公表しました。その内容は、核兵器廃絶を求める世界の大多数の人々の願いに真っ向から対決し、核兵器の強化で世界への影響力を一層強めようとするものです。私たちは人類を破滅の道へと導くこの危険な蛮行を断じて許すことはできません。

今回の「核態勢の見直し」の特徴は第一に、核弾頭の小型化と新型海洋発射巡航ミサイルの開発をめざしています。明確な核兵器強化策であり、再び世界を核軍拡競争の悪夢に陥れるものです。
第二に、核戦略の3本柱(大陸間弾道弾、潜水艦発射ミサイル、戦略爆撃機)すべてを維持し、さらなる近代化推進を強く示唆しています。
第三に、アメリカと同盟国への重大な戦略的非核攻撃のあった場合も ― すなわち通常兵器による攻撃であった場合も ― 核の使用検討を妨げないと公言しました。核兵器の使用制限を緩和し、核戦争に近づく危険性を厭わない姿勢です。
第四に、前のNPRでは核実験は行わないとしていましたが、今回は必要が生じた場合は再開もあり得るとしました。核実験による影響、被害も考慮の外に置く方針転換です。
第五に、国連の核兵器禁止条約への敵視と警戒感を露わにし、核不拡散条約(NPT)の定める軍縮義務に対してさえも逆行・後退の態度を示しました。「核抑止論」にしがみつき、世界を「力」と威嚇で圧しようとする態度です。
総じて、核使用の制限を大胆に引き下げ、多様な核兵器開発で核攻撃の選択肢を大きく拡げ、より「使いやすい」核攻撃態勢を構築しようとするものです。

昨年7月7日、122ヶ国という圧倒的多数の国々が国連の核兵器禁止条約を採択しました。200を超える国際NGOも参加するなど世界の市民運動も大きな貢献を果たしました。その功績を称え、一日も早い核兵器禁止条約の執行による核兵器完全廃絶を期待して、ICANにノーベル平和賞が授与されました。これが世界の世論です。これが世界の大多数の人々の進もうとしている大道です。
トランプ政権の「核態勢の見直し」はこの流れと願いにまったく逆行したあからさまな挑戦です。
私たちはアメリカ政府に強く抗議し、2月2日公表の「核態勢の見直し」をただちに撤回するよう求めます。
私たちは、アメリカも含めたすべての核保有国と「核の傘」に依存する国々が、核兵器禁止条約を真摯に受け止め、条約に参加していくことを強く求めます。
緊張関係にある北東アジア情勢も、圧倒的な核保有国であるアメリカが核の放棄、核廃絶への態度を明らかにした時、初めて根本的解決への道が切り開かれるのです。

トランプ政権の「核態勢の見直し」公表に際して、日本政府はこれを高く評価するとの見解を明らかにしました。人類史上初めて核兵器の実戦使用を被った国として、これまで世界の先頭に立って核廃絶を訴えると言ってきた日本政府は、その姿勢をも投げ捨てたといえる驚くべき見解です。
このような愚かな態度をとる日本政府に対して、私たち被爆者とそれに連なる者は悲しみをもって強く抗議をします。
そして日本政府こそ、唯一の核兵器使用国であるアメリカに対して「核態勢の見直し」を撤回するように正していく、そうした真っ当な政府であることを強く求めます。

以上

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1469)原発からの命の守り方のお話を広瀬隆さん広河隆一さんと一緒に行います。その他の講演予定も掲載しています・・・。

2018年02月15日 17時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180215 17:00)

このところ講演小旅行が続いていてなかなか記事を更新できておらず、できても講演スケジュール案内が主で申し訳なく思っています。
それでもこれだけ多くの講演依頼が来るのはこの国の深部から新しい変革の波が起きている証だと僕は実感しています。
ともあれ一つ一つの講演で心を込めてお話し、この波を少しでも大きく育てたいと思っています。
ということで再び講演等のお知らせをお送りします。詳細も書き添えます。

***

2月16日 京都市北区

明日16日に京都市北区の白い鳩保育園ホールでお話します。
18時30分から20時30分まで。
企画の名前は「平和から府政を考えよう~子育てカフェ番外編~」です。

まず「いらんちゃ米軍基地 経ヶ岬Xバンドレーダー基地の今」というDVDを視聴。
そのあと僕が「原発の危険からいのちを守る府政を~日本列島の全原発が危ない~」というタイトルでお話します。

以下、チラシの案内です。
「京都府にはXバンドレーダーという米軍基地があり、隣接する福井には原発があります。一歩間違えば生活が脅かされる問題です。
今、これらがどんな状況なのか、京都に住む私たちは知っておくことが大切です。4月には京都府知事選挙がありますが、安心して子どもを育てられる京都に住み続けたいという親の思いを育てたいですね」

主催は福祉保育労白い鳩分会、新婦人北支部。
連絡先は電話0754932947 FAX0754935480 です。

***

2月17日 京都市中京区

17日に広瀬隆さんとのジョイント講演会に参加してお話します。
午後1時半から京都市のコープイン京都にてです。

広瀬隆さん&守田敏也さん~ジョイント講演会
https://www.facebook.com/events/368974836849823/

日 時 2018年2月17日(土)。13:30~16:45。開場13:00。
場 所 コープイン京都。アクセス→こちら。
主 催 京都脱原発原告団,ウチら困ってんねん@京都
協 賛 (株)デイズジャパン:フォトジャーナリズム月刊誌『DAYS JAPAN』を発行
賛 同 募集中(ただし,チラシ掲載は締め切りました。あとはWeb掲載)。現状は下に記載。
講 師 広瀬隆さん,守田敏也さん。
参加費 1,000円。ただし,大学生,原発事故避難者,障がい者は500円。高校生以下無料。
連絡先 吉田明生 09056602416 meiseiあっとpp.iij4u.or.jp。蒔田直子09037043640。

なおこれに向けて広瀬さんの新書の書評を書きましたので以下の記事をご覧ください。

明日に向けて(1466)『日本列島の全原発が危ない!』―書評・広瀬隆さん白熱授業
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/cbf4f5ee72a3e64946041ffa15787d1d
https://toshikyoto.com/press/2529

***

2月24日 兵庫県篠山市

24日に広河隆一さんを篠山市にお招きしての講演会があり、僕が司会を務めさせていただいて、後半で対談もさせていただきます。
これに先立って19日から広河さんの写真展も行われます。
以下は詳細です。

広河隆一氏写真展&講演会を開催します!
http://livedoor.blogimg.jp/newwind/imgs/d/0/d0358aa9.jpg

フォトジャーナリスト広河隆一氏を兵庫県篠山市にお迎えして、「チェルノブイリと福島~ヨウ素剤配布から見えること~」と題して講演会を開催させていただきます。
合わせて、講演会前には、篠山市役所本庁舎1階ロビー、そして篠山市民センター市民ギャラリーにおいて広河氏の写真展を開催させていただきます。
ぜひ多くの市民の皆様にご参集いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

【広河隆一さん写真展】
と き:2018年2月19日(月)~2月21日(水)8:00~17:15   
但し、21日(水)は、展示会場移動のため15:00までの展示となります。
ところ:篠山市役所本庁舎 1階ロビー 兵庫県篠山市北新町41

と き:2018年2月22日(木)~2月24日(土)9:00~22:00
但し、24日(土)は、16:30頃までの展示となります。
ところ:篠山市民センター 市民ギャラリー 兵庫県篠山市黒岡191-1

参加費:写真展は、両会場とも無料となっております。
会場には自由に出入りできますので、ぜひこの機会に広河氏の写真を御覧ください。

【広河隆一さん講演会+篠山市からの報告+守田敏也さんとの対談】
http://livedoor.blogimg.jp/newwind/imgs/4/8/48b6ddea.jpg

と き 2018年2月24日(土)13:30開演(13:00開場)~16:30
ところ 篠山市民センター 2階 催事場1・2 兵庫県篠山市黒岡191-1
テーマ「チェルノブイリと福島~ヨウ素剤配布から見えること~」
講師  フォトジャーナリスト 広河隆一 氏
対談  広河氏のご講演の後、引き続き、篠山市の原子力防災の取り組みについての報告と広河隆一氏と守田敏也氏(篠山市原子力災害対策検討委員会委員)による対談が予定されております。
参加費 1,000円(前売券)・1,200円(当日券)但し、高校生以下の学生、児童のみなさんは、無料とします。
前売券取扱所 小山書店(篠山市)、よしだパン屋(丹波市)、みとき屋(南丹市)
前売券の販売につきましては、下記お問い合わせ先でも受付させていただきます。
メールまたはFAXに、氏名(代表者)、参加者数、ご連絡先(携帯電話又はメール等)の必要事項をお間違えのないように記載いただきご送付ください。
受付させていただきました方には、メール又はFAXで受付完了のご連絡をさせていただきますので、印刷などしていただき会場受付に当日ご持参いただき、前売券の料金をお支払いください。

託 児 講演会当日は、託児の準備をさせていただきます。
託児後お希望の方は、事前に氏名、お子様の年齢、人数、ご連絡先(携帯電話又はメール等)の必要事項をお間違えのないように記載していただき、必ず事前にメール又はFAXでお申し込みください。

主 催 広河隆一写真展・講演会実行委員会
協 賛 篠山市
後 援 丹波市・篠山市教育委員会・神戸新聞社・丹波新聞社

お問い合わせ:広河隆一写真展・講演会実行委員会
担当 中川政和 TEL090-1071-6724 FAX079-568-2399
mail newwind□nkgw.info(□を@に変えて送信してください)

***

以下は企画名とイベントページなどの掲載のみを行います。3月はとくに静岡県を駆け巡ることになりそうです。5日に神奈川県茅ケ崎市、10日に京都市でもお話します。

3月3日 静岡県焼津市

守田敏也さん講演会 安定ヨウ素剤ってなあに?~子どもたちの健康を守るための知識を持とう~
13時半から 焼津市魚市場会館2Fにて
https://www.facebook.com/events/157659041693335/

3月4日 静岡県静岡市

3.11福島原発事故からの教訓 安定ヨウ素剤ってなあに? 子どもたちの健康を守る知識を持とう!
午前10時から 静岡市西部生涯学習センター 第2・3集会室
https://www.facebook.com/events/396244317483956/

3月5日 神奈川県茅ケ崎市

「子どもの命を守るためにできること」
原発事故や頻発する自然災害から命を守るためのお話
午前10時から 茅ヶ崎市役所分庁舎6階コミュニティーホール
https://www.facebook.com/events/429053440831219/

3月10日 京都市下京区

守田さん、おしえて~  原発・ぼうさい 今どーなってるの?
午後2時から しんらん交流館
https://www.facebook.com/events/208727266371739/

3月11日 静岡県富士宮市

311を忘れない 原発災害からのいのちのまもり方
午後1時半 富士宮駅前交流センターきらら 2階集会室
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10213048270339754&set=a.3300903639751.2140616.1182740570&type=3&theater

なお3月12日に富士市での開催も検討中です。

以上、お近くの会場にぜひお越しください!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1468)世界との交流について、原発と戦争からの命の守り方についてお話します!(8日京都、10日福山、12日丹波)

2018年02月07日 17時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180207 17:30))

昨日、鹿児島より戻りました。長崎を経てきました。充実した旅でした。
報告はまたおいおい行います。

さて続けてまた講演を行います。8日京都市、10日福山市、12日丹波市と続きます。

まずは前日のお知らせで恐縮ですが、明日午前11時より、京都市左京区のカフェプリンツで第2第4木曜日に行われているファーマーズマーケットでお話します。
タイトルは「ピースフラッグ、海を渡る」です。
https://www.facebook.com/events/726825740856258/

ピースフラッグは京都のママさんたちが平和への願いを込めて作ったもの。
昨年夏より、世界に旅発つときにこれを持参し、仲良くなった方にプレゼントすることにしました。
平和の旗を携えてのヨーロッパの旅についてご報告します。

10日は広島県福山市でユダヤ人で「原発とめよう秩父人」に参加しているダニー・ネフセタイさんとジョイント講演をします!
これに向けて、チェルノブイリ原発事故とユダヤ人そしてドイツの脱原発の関係性をまとめました。(この部分は8日にも触れます)これも含めて、いま必要なことをお話します。

「原発のない平和な世界を子どもたちに」
https://www.evensi.com/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%AA%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AB/242611747

12日は兵庫県丹波市で「災害や戦争からのいのちの守り方」のタイトルでお話します。
この間、「原発からの命の守り方」で語っていることに加えて、戦争からいかに命を守るのかについても触れます。
丹波市は篠山市のお隣の町。ここにもヨウ素剤配布などが広がるといいなあと思いつつお話してきます。
午後3時半からお話会ですが10時半から「ゆっくりマルシェ」が行われていて、その場でも12時半から1時過ぎまでミニトークを行います!

守田敏也さん講演会「災害や戦争からのいのちの守り方」
https://www.facebook.com/events/318694588616037/

以下、それぞれの詳細をお伝えします。

***

2月8日 京都市左京区

京都ファーマーズマーケット青空学校のお知らせ♪

「ピースフラッグ、海を渡る」
ジャーナリストの守田敏也さんは昨年夏、ドイツ・デーベルンでの反核サマーキャンプに参加され、さらに11月反核世界社会フォーラムinパリにも参加されました。今年の夏には、南仏で規模を拡大して反核サマーキャンプ

を行うことがパリで決まったそうです。いつも海外に行かれる時にはピースフラッグを持って行ってくださる守田さんのおかげでフラッグはヨーロッパにも旅立ちました。
原発のこと、種子法案のこと、米軍基地のこと、そういうことに反対をするのは、ただただ、日々家族や友人と美味しいものを食べて笑って支えあって仲良く暮らしたい、それだけの願いが脅かされるから。だけど日本の中

だけで考え行動していてもラチがあかないように思う。そんな時に思うのはいつも、「世界中に同じ思いの人がいるはずだ。」ということです。アメリカにも中国にも北朝鮮にも、そこで暮らしているのは私たちと同じよう

な願いを持った普通の市民。そんな人たちと現実的に繋がっていく試みを、守田さんは始められています。前回の浦田沙緒音さんのお話に引き続き、今回も守田さんの旅のお話を伺います。日々の暮らしを大切にするために

世界とつながろう。
どうぞお気軽にご参加くださいませ。

2月8日(木) 11:00〜12;00
京都ファーマーズマーケット室内会場にて(カフェプリンツさん店内)
参加費:カンパ制
(カフェプリンツは叡山電車茶山駅からすぐです)

*****

2月10日 広島県福山市

福山市にダニー・ネフセタイ氏と守田敏也氏をお迎えし
「原発のない平和な世界を子どもたちに」というタイトルの講演会を開催します。

主催は野田和則さん。
ラカサデトドスも企画に協力しこちらのイベントページを管理させていただきます。

内容
日 時 2018年2月10日(土)
開場 13時30分 開始 14時 終了 16時40分
場 所 福山市神辺文化会館 小ホール
広島県福山市神辺町川北1155-1
参加費 一般 1000円 中・高・大学生 500円 小学生以下 無料
定 員 先着260名
その他 無料駐車場 託児対応

講師紹介
ダニー・ネフセタイ氏
1957年イスラエル生まれ。
徴兵制によりイスラエル空軍に3年間所属。退役後、アジア各地を旅し来日。
自国を外から見つめ平和、人権、そして原発に関する問題に携わる。
権力、様々な情報、状況に対し冷静に向き合えるよう自らの体験を通じ執筆、 各地で講演。
埼玉県秩父に「木工房ナガリ家」を開設。 注文家具などを作製、 社会性オブジェ創作に従事。

守田敏也氏
1959年生まれ。京都市在住。
同志社大学社会共通資本研究センター客員フェローなどを経て現在はフリーライター。
2012年より兵庫県篠山市原子力災害対策 検討委員会委員。
原子力政策研究、環境問題、平和問題に携わる。
厳然としてあり続け、将来に渡る危機に真正面から向き合い放射線防護などの執筆、講演を国内、ヨーロッパなどで実施。

***

実は私達の命、尊厳、安全といった根本的なことが相当ないがしろにされている、ということが意識できにくい、危機感を持ちにくい状況に、疑問や不安を持ちました。
お二人のお話は得るものが大きく、本当に大切なことを、わかりやすく伝えて下さいます。
幅広い世代の多くの方々のご参加を、心よりお待ちしております。
主催 野田和則

こちらのイベントページに関するお問い合わせは…
野田和則 09031783753
橘高賀代 09011851811
予約は必要ありませんが定員がありますのでご参加確定の方はご連絡いただいたほうが確実にお席をご用意できます。
沢山の方のご参加をお待ちしてます。

*****

2月12日 兵庫県丹波市

とき  2月12日(月)振替休日  15時半~
ところ 丹波の森公苑多目的ルーム
参加協力カンパ 800円(高校生以下無料)
主催 「守田さんのお話しを聞く会}
共催 「NPO法人バイオマスフォーラムたんば」 
   「ぐるぐるマルシェ実行委員会」
   「地球とともに暮らす会」「ピースたんば」
タイムスケジュール
15時半~ 守田さんのお話し(休憩ティータイムあり)
17時~  質問タイム
17時半 講演会終了  
講演会終了後に希望者で懇親会をします。
(要予約、参加費千円 軽食と飲み物)

10時半から15時半までは同じ会場で「ぐるぐるマルシェ」をやってます。オーガニックな食べ物や雑貨、コンサートなどなど、詳しくはぐるぐるマルシェのイベントページを見てね
https://www.facebook.com/events/421588734923468/

「ぐるぐるマルシェ」との協力企画で、守田敏也さんの講演会をやります。テーマは「災害や戦争からいのちの守り方」です。
いつ起きるともわからない災害。原発事故。近隣諸国もなんだか緊張が高まっているみたい。ついつい不安になるけれど、これから私たちどうしたらよいのか、時々ほんとにわからなくなります。守田さんのお話しは、そん

なわたしたちにいろんなヒントをくださると思います。守田さんは篠山市原子力災害対策検討委員をされていて。篠山市が全国さきがけて安定ヨウ素剤の各家庭への事前配布の実現に尽力されました。安定ヨウ素剤のこと、

防災のこと、そのほかもりだくさんの内容ですがわかりやすくお話ししてくださいます。子どもさんが遊べるコーナーも用意していますので、どうぞお子様連れでお越しください。オーガニックカフェもあります。お茶を飲

みながらゆっくり講演会をお聞きいただけたらと思います。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1467)危険な川内原発と私たちはいかに向き合うのか(鹿児島に行ってきます)

2018年02月01日 17時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180201 17:30)

明日2日の朝から鹿児島に向かいます。講演などのためです。
明日は鹿児島空港で反げんぱつ新聞の末田一秀さん、ぶんぶんフィルムズの鎌仲さん、岩田さんと合流し、末田さんのご案内のもと、川内原発を視察してきます。

実は3日に鹿児島県や川内原発周辺自治体による合同の避難訓練が行われます。
概略を示している薩摩川内市の広報をお知らせします。
https://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1512710873254/files/317-16-17.pdf

これにむけて脱原発鹿児島フォーラムと原水爆禁止鹿児島県民会議のみなさんが監視行動に取り組まれます。
末田さんもこれに参加されるために関西から鹿児島入りされるのですが、僕はたまたま3日に鹿児島県教職員組合のみなさんに講演に呼んでいただいていたこともあり、それならとこの行動にも合流させていただくことにしました。
このため明日の夜は以下の講座にも参加します。

第24回脱原発講座(川内文化ホール)
午後6時から7時15分

ここで末田さんがご講演されるそうで、僕も一言コメントさせていただけることになりました。ありがたいです。
この講座の後に、翌日の行動の打ち合わせ会議もなされます。

集まったみなさんは翌日早朝から車に分乗し、あちこちの訓練会場に向かわれますが、僕は鹿児島市に向かい、午前中に教員組合の方たちが設定してくださった会で講演します。
組合員向けのクローズドな会ですが、先生方としっかりと川内原発と被曝の危険性をシェアしてきます。
その後、午後にどこかで監視行動に合流します。末田さんが手配をしてくださっています。

毎回のことなのだそうですが、鹿児島県は直前まで訓練の概要を発表しないそうです。
今回もようやく1月25日にプレスリリースがされましたが、ネット上からは探しにくい。それで昨年11月に出されていた計画概要(検討案)を示しておきます。

平成29年度鹿児島県原子力防災訓練の概要(検討案) 
H29.11.15 原子力安全対策課
http://www.pref.kagoshima.jp/aj02/documents/61571_20171114195004-1.pdf

県原水禁と脱原発鹿児島フォーラムは1998年から毎年監視行動に取り組んでこられています。
末田さんも招かれて、2004、2006、2007、2012、2013、2015、2016年度の監視行動に参加されたそうです。
以下からその報告がご覧になれます。
http://ksueda.eco.coocan.jp/kunren0.html

この行動を終えて4日に「ストップ川内原発・311鹿児島実行委員会」主催の講演会でお話します。
「原発からの命の守り方―原発から50キロの自治体で安定ヨウ素剤の配布が始まった。兵庫県篠山市の実践を検証する―」というタイトルです。
午後2時から鹿児島県歴史資料センター黎明館講堂にてです。詳しい情報は今回の記事の最後に貼り付けておきます。

川内原発の危険性は上げればきりがないほどですが、この間論じてきたことから言えば、中央構造線のすぐそばに位置していることが何といっても一番の脅威です。
しかもすでにこの近辺で2年前に大きな地震が起こっています。益城町を震源とする熊本・九州地震です。

このとき一番激しい揺れに襲われた益城町の地震計が壊れてしまっているのですが、それでも少し離れたところで1580ガルという揺れが観測されています。
これに対して川内原発の基準地震動、つまりこの地震までは耐えられる・・・という値は620ガルしかありません。
もし益城町を襲ったのと同じ規模の地震が川内原発を襲ったらもたない可能性があります。

その場合の事故は破局的になりうる。なぜかと言えば制御棒を挿入して核分裂を止めることができないかもしれないからです。
福島第一原発事故ではまだしも制御棒の一斉挿入(スクラム)により核分裂だけは止めることができました。
それでも崩壊熱を出し続ける炉内の燃料を冷却できずにメルトダウンにいたり、大規模な被害が出たわけですが、制御棒が入らなければもっと大きく、破局的な事故になってしまう可能性があります。

私たちがしっかりと見据えておかなくてはならないのは、その原発がこの日本列島の主要の島々の一番西にあるということです。
地表を舞う風はいろいろな方向に吹きますが、上空には偏西風が吹いています。台風の進路を考えれば一目瞭然のごとく、ここから風に乗った放射能は日本列島を横断していく可能性が極めて高いです。

また海に落ちてもそこは黒潮など列島に沿って流れる海流の場であり、そのまま列島周辺を放射能が北上していくことになります。
海の幸に壊滅的なダメージが出ることは免れないし、福島原発事故でまだしも軽い被曝ですんでいる西日本が決定的な被害を受けることにもなります。

その意味で川内原発の危険性は、単に鹿児島県や九州の人々、周辺の人々のものだけでなく、この列島に住まうほとんどの人々に迫ってきているものなのです。
だから私たちは、この危険性を、自らのものとしてとらえ、向き合うことが大切です。
またこの危険性と向き合い、監視し、止めようとしてきた現地の方々の奮闘をみんなのものとしていくことが大切です。

以上から僕は今回の行動で、篠山の経験などをお話ししつつ、同時に鹿児島のみなさんのこれまでの奮闘に学んで来ようと思います。
充実した数日を過ごしてきます!

なお4日の講演会の案内を貼り付けます。お近くのみなさん、ぜひご参加下さい。
情報拡散にもご協力ください。

****

「原発からの命の守り方―原発から50キロの自治体で安定ヨウ素剤の配布が始まった。兵庫県篠山市の実践を検証する―」
http://kagoshimashukai.chesuto.jp/

講師 守田敏也さん(兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員)

 日時 2018年2月4日(日)13:30開場 14:00開演 16:00終了
 場所 鹿児島県歴史資料センター黎明館 講堂
    (鹿児島市城山町7-2)
 入場 500円(予約不要)

*少なくとも、原発が動いている限りは、安定ヨウ素剤くらいはさっさと配布してほしい。これは、ごく自然な思いではないでしょうか。
鹿児島では30キロ圏でさえ、なかなか配布が進まない中で、原発から50キロの兵庫県篠山市では、配布が始まっています。
市の原子力災害対策検討委員会の委員を務める守田敏也さんに、お越しいただき、そのあたりのことを直接お聞きしたいと考え、2/3原子力防災訓練が実施されるのに伴って、急きょ、講演会を企画しました。
拡散いただければありがたいです。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1466)『日本列島の全原発が危ない!』―書評・広瀬隆さん白熱授業

2018年01月25日 23時00分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180125 23:00)

昨日の「白根山噴火と中央構造線と原発の危険性について」に続いて、広瀬隆さんの最新刊、『日本列島の全原発が危ない!』(DAYS JAPAN1月号増刊)の書評をお送りしたいと思います。
同書は広瀬さんの講演をそのまま本にしたものであり、たくさんのスライドが載せられています。「白熱授業」と銘打たれているのはそのためで、実際、読んでいると広瀬さんの声が聞こえてきそうです。

僕はこれまでも広瀬さんの本を何冊も読んでいますが、今回は2月17日に光栄にも広瀬さんとジョイント講演させていただくことになったので取り寄せたのでした。
昨日までに一気に読み終えて、広瀬さんとご一緒することにいまから興奮を感じています。

企画のイベントページをご紹介しておきます。2月17日(土)、コープイン京都で13時30分から16時までの開催です。

広瀬隆さん&守田敏也さん~ジョイント講演会
https://www.facebook.com/events/368974836849823/

この本の核心は私たちの目の前にある巨大な危機をズバリと教えてくださっていることにあります。しかもとても分かりやすい!

構成は以下のごとしです。
第1部、超巨大活断層「中央構造線」が動き出した!
第2部、住民は避難できるか
第3部、使用済み核燃料と再処理工場が抱える「世界消滅の危険性」

まさにこの書を読んでいるときに、草津白根山が噴火したので、すぐに中央構造線の近くだったはずだと考え、位置関係を調べるとやはりそうでした。
広瀬さんの指摘がまたひとつ裏付けらました。まさに「日本列島の全原発が危ない!」

広瀬さんは東日本大震災と福島原発事故が起きた1年弱前の2010年8月にも『原子炉時限爆弾―大地震におびえる日本列島』を出版され、序章にこう書かれていました。
「私は本書で、大地震によって原発が破壊される『原発震災』のために日本が破滅する可能性について、私なりの意見を述べる。しかもそれが不幸にして高い確率であることを示す数々の間違いない事実を読者に見ていただくが、内心ではそこから導き出される結論が間違っていることを願っている」(『原子炉時限爆弾』p2)
しかしこの結論は不幸にして翌年3月に的中してしまいました。福島原発事故の勃発です。広範囲が激しく被曝し、さらに4号機燃料プールの崩壊により半径250キロ圏が希望者を含む避難ゾーンになりかけました。

あれから7年が経過し、事故で覚醒した民衆の力によって、ひとたび日本の原発はすべて止まりました。
現在運転している原発はたったの4基。しかも伊方原発3号機が昨年秋まで稼働していたものの、定期点検中に広島高裁仮処分が出て動かせなくなっています。

ところが2016年4月に熊本を震度7の地震が2回も襲いました。広瀬さんが繰り返し警戒しなければと語り続けてきた超巨大断層、中央構造線の真上で起きたものでした。
「川内、伊方が危ない!中央構造線が動いている」・・・本書にはそんな広瀬さんの危機感と、大災害から人々を守ろうという熱い思いが溢れかえっています。

私たちにとってこの二つの原発がとくに危険なのは川内が鹿児島県、つまり日本列島の主要な島々の西のはてにあり、伊方が四国の西のはてにあることです。
台風の進路などを考えても明らかなようにここから噴出した放射能は日本列島を横断してしまいます。

福島原発から飛び出した大半の放射能は海に流れていきました。それでも私たちはこんなに苦しんでいるのに、西の原発が爆発したら、列島全体が激しく被曝してしまいます。
海に落ちたものも海流に乗って列島近海を北上していきます。すべての食べ物が決定的に汚染されてしまうのです。この大きな危険性を直視しなくてはいけません。

続いて第3部の「使用済み核燃料と再処理工場」の問題をご紹介します。広瀬さんはここに「世界消滅の危険性」と書かれている。
再処理工場にあるのは「高レベル廃液」です。東海村に430立法メートル、六ケ所村に223立法メートルある。
「東海村の高レベル廃液1立方メートルが漏れただけで、東北地方南部から北陸と甲信越・関東地方まで壊滅します!」と広瀬さんは指摘しています。東海と六ケ所には世界を消滅させかねない膨大な放射能が眠っているのです。

高レベル廃液とは、使用済み核燃料から新たにできたプルトニウムを取り出すため、溶液で溶かし、ウランとプルトニウムと残りの放射能を分けて出てくる死の灰の液です。
液体だと不安定なので、ガラス固化体にする予定だったのですが、うまくいかない。容器に注ぐノズルが詰まってしまい作業ができなくなることの繰り返しなのです。だから液体のまま置かれている。
冷却ができなくなると東海村では55時間、六ケ所村で24時間で沸騰が始まり、38時間、35時間で爆発します。そうしたらもう世界の破滅を待つばかりなのです。

この上に各原発の燃料プールに使用済み核燃料が沈んでいる。持って行き場がないからですが実はもう前から多くの燃料プールが容量いっぱいになりつつあったのでした。
プールが埋まるともう運転できなくなります。だから運転を止めるべきだったのですが電力会社はそうはしなかった。リラッキングで使用済み燃料の間隔をつめて、容量を増やしてしまったのです。

使用済み燃料の中に含まれているプルトニウムやウランは、一定の量が集まると核分裂してしまう大変危険な物質です。だから一定の間隔をおくことが定められていた。
ところが「このままでは運転できない」からと間隔を詰めてしまったのです。広瀬さんは最新データを添えて、この危険性も解き明かしています。
しかもそんなに危ないものが眠っている六ケ所村の再処理工場が、大きな地震と津波の脅威にもさらされていることが指摘されています。

さて最後に第2部をご紹介したいと思います。「住民は避難できるか」で、答えは明白。破局的な事故が起こったらとても避難できないのです。もちろんあらゆる事故に備えた避難計画など立てようがない。
原発事故を考えるときに、まずはこの点をしっかりと見据えることが大事です。真の原子力防災は原発を止めること、使用済み核燃料や高レベル廃液を一刻も早く安全な状態に移す以外ないのです。

だからといって広瀬さんは、事故の可能性に対して「備えることはできない」と言っているのではありません。
「現実から目をそむけずに、大地震時代に今から最悪の事態を予測して、対策をとりましょう。それが今日の集まりの目的なのです」と説かれています。(p94)

ここを最後に持ってきたのは、2月17日のジョイント講演での僕の担当すべきはこの先だなと思ってのことです。
しっかりと目の前にある危機を把握した上で、私たちの生きのびる道をみんなで紡ぎ出していかねば。広瀬さんのお話に続いて僕はこの点を精一杯お話しようと思います。

みなさん。ぜひ『日本列島の全原発が危ない!』をお買い求め、読んでください!

DAYS JAPANの同書の申し込みページを記しておきます。
https://daysjapan.net/2017/10/05/1120%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%80%80%E5%BA%83%E7%80%AC%E9%9A%86%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E8%AC%9B%E6%BC%94%E3%80%8C%E7%99%BD%E7%86%B1%E6%8E%88%E6%A5%AD%E3%80%8D%E3%81%8C%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%AA/

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1465)白根山噴火と中央構造線と原発の危険性

2018年01月24日 17時00分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180124 17:00)

昨日23日午前9時59分ごろ、群馬県北西部の草津白根山が噴火しました。
近くで訓練をしていた陸上自衛隊隊員8人が噴石にあたり、うち1人が背中への直撃を受けて亡くなられました。スキー客も4人もけがをし、ロープウェイ山頂駅に一時およそ80人が取り残されましたが、その後、無事に救助されました。
気象庁は白根山の噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げ、引き続き警戒を呼びかけています。亡くなられた方のご遺族にお悔やみを申し上げるとともに、けがをされた方のご回復を祈るばかりです。

この報を受けてすぐに思ったのはこれは中央構造線のこの間の激しい動きと連動したのではないかということです。
ちょうど地震による原発の危険性を訴え続けてきた広瀬隆さんの最新刊、『日本列島の全原発が危ない!』(DAYS JAPAN1月号増刊)を読んでいたところだったからでもあります。
広瀬さんのこの本の第一章、「超巨大活断層「中央構造線」が動き出した!」というタイトルで書かれています。

それで中央構造線と白根山の関係を調べてみると、やはり近くに位置していること、またちょうど中央構造線が中央地溝帯(フォッサマグナ)に重なる地帯にあることも分かりました。
ちなみに2014年に噴火して多くの犠牲者を出した御嶽山も中央構造線とフォッサマグナの近くにあります。

中央構造線を図示したアドレスをご紹介します。出典はウキペディアです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8A#/media/File:Tectonic_map_of_southwest_Japan.png

中央構造線と白根山の位置、およびフォッサマグナを図示したアドレスをご紹介します。出典はブログitoito styleです。
https://itoito.style/wp-content/uploads/2018/01/FossaMagna.png

大地震と火山噴火に関連聖を火山噴火予知連会長の藤井敏嗣さんが解説しているNHKのページをご紹介します。
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20120622.html

図を見れば分かるように、中央構造線は日本列島を縦断する1000キロにもおよぶ活断層です。
その西の端の方で昨年、熊本で大地震が起こりました。正確には熊本・九州地震と呼ぶべき地震でした。川内原発の近くの鹿児島県から伊方原発近くの大分県まで激しく揺れたからでした。
こうした大きなエネルギーの変動は断層帯を経て遠く離れた地域にも反映すると考えられています。そうした例が過去にたくさんあります。

広瀬さんは、これらを踏まえて、すぐにすべての原発を止めないととんでもないことになると訴えています。
その広瀬さんの講演内容を見て「日本列島の全原発が危ない!」というタイトルを同書につけたのが広河隆一さんだそうです。
そもそも中央構造線を軸に「西日本が地震の活動期に入ったと思われる」という事実は、阪神大震災以降、繰り返し多くの方に指摘されてきていることです。火山噴火予知連絡会も同じように表明しています。
だから今回の白根山噴火からも、日本にある火山全体の大規模な噴火への警戒を強めるとともに、そのための準備としても、原発を停め、使用済み核燃料や核燃料廃液を少しでも安全な状態に移すことを急ぐべきなのです。

もちろん今回の白根山の噴火と中央構造線の関係性が科学的にすべてわかるわけではありません。
というよりもそもそも地震について、火山の噴火について、まだまだ私たち人間にはわからないことがたくさんあり、どんどん新しい知見が発見されています。
しかし多くの原発がそうした新しい学説が登場する前に計画化され、作られてきました。だから地震大国で原発を動かす安全性の担保など、地震学の面からいってもまったくできていないのです。

中央構造線の歴史にさかのぼると、いまわかっているのは日本列島が壮大なスケールの大地の動きの中で現在の形に至っていることです。
これを解説した記事をご紹介します。

「中央構造線」列島横切る巨大断層 熊本地震の延長上 九州~近畿で400年前に連続発生
日経新聞2016/4/22 3:30
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO99946320R20C16A4TJN000/

現在の研究で明らかになっているのは、私たちが生息している日本列島がもともとは、今でいう中国大陸の一部だったことです。
約2500万年ぐらい前に大陸から離れ始めたようですが、そのとき日本列島は、中央構造線で割った形で大きくずれて存在していたのだそうです。
今でいう日本海側が南へと移動し、反対に太平洋側が北へと移動し、中央構造線で接合する形で現在の形になったのだそうです。

文章では表現しにくいので以下の図をご覧ください。これも日経の同じ記事に掲載されているものです。
https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXKZO9994635021042016TJN000&dc=10&ng=DGXKZO99946320R20C16A4TJN000&z=20160422

こうした大陸規模の動きを見ると、どんな大きな地震や変動が起こっても不思議ではない気がします。
原発政策は「そうかもしれないけれどそれは当分は起こらない。そんな天文学的なことを考えていたら何もできない」という屁理屈で推し進められてきたわけですが、もやはそんな詭弁を通用させてはいきません。
そもそも南海トラフ地震など「天文学的」な年月で起こるのではなく、今後30年間をとっても7割という大変に高い確率で起こると考えられているものなのです。これ一つとっても原発はもうアウトなのです。

私たちは今回の白根山の噴火だけでなく、東日本大震災や、熊本・九州地震、御嶽山の噴火等々の大地動乱を踏まえて、「日本が地震の激動期に入っていると思われる」ことを踏まえるべきです。
そしてもうそう「思われる」だけで、一刻も早く原発を停め、使用済み核燃料や廃液を安全な状態に移すことに全力を傾けなければならないのです。

原発ゼロに向けて前進しましょう!

***

なお光栄にも広瀬隆さんと2月17日に京都市でジョイントで講演を行うことになりました!
コープイン京都で午後1時から4時までです。
Facebookのイベントページを貼り付けておきます。

広瀬隆さん&守田敏也さん~ジョイント講演会
https://www.facebook.com/events/368974836849823/

ぜひ広瀬節を聞きに来てください。僕も頑張って発言します!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1464)朝鮮半島情勢をどうみるべきか・・・戦争になりうる可能性があることが問題!(民衆の力を高めるために―7)

2018年01月22日 18時00分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20180122 18:00)

民衆の力を高めるための考察の7回目です。
今回は目の前にある危険性について論じたいと思います。朝鮮半島情勢をいかにみるべきかです。

昨年1月のいかにも危険に見えるアメリカトランプ政権の誕生と、一向に核開発から引く姿勢を見せない朝鮮の強硬姿勢の中で、昨年より繰り返し「〇月についにアメリカの攻撃が始まる!」という憶測が流れています。
それである方からこんな質問をいただきました。
「アメリカの先制攻撃が遅くとも7月7日(北朝鮮開国70周年記念日)までには、実行されるだろうとのニュースが世界をかけめぐっているようです。これについての守田さんの考えを教えてくださいませんか?」というものです。
それでお答えしたメールをここに転載しようと思います。

 僕もこれについて論じなければと思っていますが、そこだけをヒートアップさせるのもなあと考えて、いま「平和力を高めよう」という連載を続けています。
 
 攻撃について、僕は可能性はそれほど高くないと思っています。
 膨大な犠牲を出すことになるし、アジアの政治状況をいっぺんさせることになるからで、しかもアメリカの望む形になるとは限らないからです。単に犠牲者の数だけではなく、その後の政治バランスのことも含めて、リスクが高すぎます。
 しかしそんな 高いリスクのことが起こりうる可能性が少しでもあることについて問題にしていかなくてはだと思います。
 危機だと煽るのではないけれど、「こんな大変なリスクがある状態そのものがおかしい」と論じていくということです。

 どうも週刊誌などを読んでいると、危機を面白おかしく煽っているようなところがあります。まるでゲーム解説を行っているかのような感じで。おそらく執筆者も本気でそう思っていないのに「〇〇に攻撃が行われる」と書いているように思えます。
 おそらくそれが米日政府の利害にも合致するのです。

 アメリカにしてみればこれを煽れば煽るだけ、韓日でミサイルなどの武器が売れます。
 日本にしてみればこれこそ安倍政権の命綱 !前回の総選挙の後にも麻生副総理が「北朝鮮のおかげで勝てた」と本音を述べています。
 つまり「戦争があるぞ、大変なことになるぞ」と適度に煽った方が自民党に有利なのです。

 しかしそれにもっと信ぴょう性があるならば、株価がこんなに高いままでいることはないのではないですかね。
 それやこれやを考えて、こちらの論じ方も政府与党の有利にならない形で問題を論じていかなくてはです。

僕は今も基本的には同じように考えています。
マスコミに流れている情報ではもし戦争になったら日本でも10万人単位の犠牲が出ると言う。そもそもそんなことを絶対に起こらないようにするのが政治の役割です。
そんな大変な危機を必死になって低減するのが日本政府の行うべきことなのです。なのにこの根本問題が論じられていないことがおかしいのです。

とくにいま、韓国は懸命になって朝鮮との和平を進めようとしています。
このため冬季オリンピックで南北統一での入場を行い、ホッケーの合同チームを作ろうとしている。これに朝鮮の側も応じようとしている。あきらかに南北が和平に向かって努力を傾けているのです。
なぜ韓国はこれほどまでに必死になっているのか。当たり前です。戦争になったら自国民が一番たくさん死ぬからです。経済的にだってとんでもない打撃を受けてしまう。
それはまた朝鮮も同じなのです。戦争が始まったらとてもではないけれどアメリカに勝てるわけがない。だから戦争になったら朝鮮も壊滅的な状態に陥るのです。

同時に両サイドの多くの人々が、もう二度と、同じ民族同士で殺し合いなどしたくない、朝鮮半島を再び戦火にまみれさせたくないと思っていることがこの政策を生み出しているのでしょう。
それは当然すぎる願いであり狙いです。

こうした韓国の姿勢に対して、中国、ロシアも同調を強めています。
これまた当たり前なのです。朝鮮半島で大変な戦乱になったら国境を接している中国も、ロシアも自国に何らかの混乱がもたらされる可能性が大きいからです。
例えば大量の難民の発生です。両国ともいざとなったら人道的に受け入れざるをえなくなります。
いやそれだけではなく、状況いかんによっては戦火そのものも飛び火してくるでしょう。中国・ロシア軍とアメリカ軍との衝突だって起こらないとは限りません。

だから、朝鮮半島の当事国でも周辺国でも、なんとかアメリカが戦争を起こす可能性を減らそうとしているのに、朝鮮半島の周りにある国の中で、日本政府だけがこの和平努力に協力しようとしていません。
それどころか韓国に「裏切りもの」と言わんばかりの悪罵を投げつけています。河野外相など、明らかに韓国の姿勢に対抗して、朝鮮との国交断絶を各国に呼びかけるというトンでもない発言すら行っています。
これに対してロシアからは「国交断絶を宣言せよとは戦争宣言と同じだ」という強烈な批判すら巻き起こっています。なんということでしょうか。

そもそも戦争が起こるとすればアメリカの先制攻撃によるもの以外ではないのです。そんなもの、国際法上合法化される理由などどこにもありません。侵略戦争そのものです。
またその際、アメリカだけが本土が戦場から遠くにあるのです。それもまたアメリカだけが戦争の引き金をひきかねない根拠なのでもあります。
その際、在韓米軍とその家族など、アメリカもまた戦火によって甚大な被害を受ける可能性があり、だから1990年代に攻撃を断念したと言われていますが、それでも朝鮮半島から遠く離れているアメリカが一番被害が少ない。

日本はどうなのか。甚大な被害が出る可能性があるのです。だからそれを避けようと努力するのが当たり前のことなのです。
「では朝鮮の核開発をどう止めるのか」という声が聞こえてきそうですが、非常にシンプルで有力が道があります。「核兵器禁止条約」を推し進めるのです。
ところがアメリカに追従する日本政府は、この条約に背を向けたまま。それでどうして朝鮮の核開発だけを批判することができるのでしょうか。

安倍首相や河野外相、および日本政府は明らかに平和のための努力に背を向けています。
なぜか。実は本音では日本政府も、戦争になる可能性が低いと考えているからでしょう。その上で、「戦争になるかもしれないぞ」「北朝鮮が何かをやらかすぞ」と恐怖を煽った方が政権にとって有利と判断しているのです。
先にも述べたように麻生副総理がすでにはっきりとその本音を述べています。朝鮮半島にある危機を減らそうとするのではなく、っ危機を弄んで政権維持に利用しているのだから本当にひどいことです。

こういうあり方を「タカ派の平和ボケ」と言います。
戦争は互いの国の為政者の思惑を離れたところでも始まってしまうこともあるのであって、だからこそ、軍事的リアリティからいっても、万が一にも戦争にならないための努力を重ねることこそが重要なのです。
しかしそうした真っ当は危機管理能力がマヒしてしまっています。この政権が続く限り、そしてまた実際に他国を壊滅させるだけの軍事力をもったアメリカがアジアにうろうろしている限り、この危険性はなくならないし、利用され続けます。

危険性はアジアにおけるアメリカ軍の存在と、平和に背を向けた安倍首相、河野外相、日本政府の側にこそある。
この真実を広く訴えていきしょう!

続く

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1463)原発からの命の守り方、日本政府はなぜ原発政策をあらためようとしないのかについてお話します。(大津市、京都市)

2018年01月20日 10時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です。(20180120 10:00)

原発問題に関する講演のお知らせです。

1月26日(金)午前10時より大津市でお話します。コープ自然派京都さんの主催です。
高浜原発に続く大飯原発の再稼働への動きも踏まえて、原発からいかに命を守るのかをお話します。

1月27日(土)午後1時より京都市左京区の市民環境研究所でお話します。
放射性廃棄物拡散問題に関する学習研究会の第10回目の催しですが、今回は安定ヨウ素剤のことなどに焦点を当てます。
篠山市が発行した原子力災害対策ハンドブックをテキストにします。

1月28日(日)午後2時より京都市左京区の京都大学でお話します。
第19回左京フォーラムでの開催で、演題は「原発と原爆-なぜ日本は原発を止められないのか?-」となっています。
なぜ日本政府が原発政策をあらためようとしないのか、幾つかの角度からお話し、原発ゼロ実現の展望をみなさんと探りたいと思います。

ぜひそれぞれの会場にお越しください。
以下、それぞれの案内を貼り付けます(講師紹介は省略します)

*****

1月26日 大津市

守田さんと一緒に考えよう!大切ないのちを守るためにできること
https://www.facebook.com/events/896127483884136/

京都市役所や大津市役所から60キロほどのところにある原発。高浜原発が動き出し、大飯原発も動き出そうとしています。このままで大丈夫?もしも原子力災害が起きてしまったら?福島原発事故以来、各地で放射能から身を守るための講演など精力的に活動されている守田敏也さんをお招きし、被ばくしないためには?内部被ばくから身を守るためには?などなど気になることも、一緒に考えてみましょう。
*保育のご用意はありませんが、お子さまもご一緒に会場内へどうぞ。

日 時: 2018年1月26日(金) 10:00~12:00
会 場:大津市市民活動センター大会議室(大津市浜大津4-1-1(明日都浜大津1階))京阪浜大津駅から徒歩1分(陸橋渡ってすぐ)
講 師:守田敏也さん

参加費:組合員300円/一般400円
定 員:20名 *定員に達した場合 先着順
託児:なし 託児対象外(1才半未満)の同伴:可 
申込み締切日:1/23(火) 17:00
主催:ビジョン/未来と平和
イベントID:06170399

------------------------
お問い合わせ・お申し込み
------------------------
<月~金8:30~20:00> フリーダイアル:0120-408-300(携帯・IPフォン:088-603-0080)
お申込み時1~5をお伝えください。
1、イベントID 
2、参加者氏名 
3、組合員コード 
4、参加人数
5、連絡先

***

1月27日 京都市左京区

放射性廃棄物拡散問題に関する第10回学習研究会
https://www.facebook.com/events/144470069585300/

福島第一原発事故で放出された放射能にさらされ、除染作業などによって集められた膨大な放射性「汚染土」。これを8000Bq/kgのものなら公共事業で再利用してしまえというあまりにひどい政策が進められつつあります。
私たちは、この問題についての学習研究会を立ち上げ継続してきました。

このところ暫くお休みしてしまいましたが、研究会を再開したいと思います。第10回研究会は、少し毛色を変えて被曝防護問題の中の安定ヨウ素剤についての学習を行います。
兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会に参加し、安定ヨウ素剤の市民への事前配布に関わるとともに、原子力災害対策ハンドブックを作成するなどして来た守田敏也さんに、ヨウ素剤問題について話していただきます。
同時に守田さんを中心に「ヨウ素剤を配ってよ@京都」というグループが立ち上がったのでその説明を受けます。ぜひご参加ください。

2018年1月27日(土)午後1時~3時
場所 市民環境研究所(京都市左京区田中里ノ前21石川ビル305)
主催 NPO法人・市民環境研究所
呼びかけ 石田紀郎(市民環境研究所代表理事)
      守田敏也(フリーライター・市民環境研究所研究員)
参加費 今回より1000円をお願いします。資料を出します。
連絡先 090‐5015‐5862(守田)

***

1月28日 京都市左京区

第19回左京フォーラム:守田敏也さん講演会:「原発と原爆-なぜ日本は原発を止められないのか?-」
https://www.facebook.com/events/2037302259816101/

非核保有国であるドイツやイタリアなどの先進国は言うに及ばず東アジアでも韓国や台湾など多くの国々が脱原発へと舵を切りつつあります。にもかかわらず福島原発事故という史上最大の原発事故を引き起こした日本政府は遮二無二、原発再稼働の道を突き進もうとしています。なぜ、脱原発・再生可能エネルギーへの転換という世界的な潮流に逆行してまで日本は原発に固執し続けるのか?原発・原爆問題に詳しい守田敏也さんにお話しいただきます。

日時:2018年1月28日(日)14:00~17:00
場所:京都大学文学部 新棟2階 第7講義室
http://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/career/events/venues/fac-liter-r7/
講師:守田敏也さん(フリーライター、左京区在住)
資料代:500円(学生無料、その他応相談)
主催:戦争をさせない左京1000人委員会

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明日に向けて(1462)旧日本軍の実際を知ろう(書評『日本軍兵士』-民衆の力を高めるために6)

2018年01月19日 20時00分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です。(20180119 20:00)

民衆の力―平和力を高めるための考察の6回目です。
前回はアメリカ海兵隊の訓練をみながら、軍隊とは若者を殺人マシーンに変える場であることを捉え返してきました。
今回は少し違った角度から軍隊のことを問題にしたいと思います。題材とするのは旧日本軍です。

なぜいま取り上げるのかと言うと、ご存知のように韓国新政権と日本政府間で、軍隊「慰安婦」問題への日本政府の謝罪をめぐって、摩擦が起こっているからです。
日本政府の態度は、加害者としての自覚をあまりに欠いていてひどすぎますが、しかし実は日本政府は、この傲慢な態度の中で、もっとたくさんの被害者への責任を巧妙に回避し続けてきているのだと僕には思えます。

その対象の一群が旧日本軍兵士です。僕にとってはこの点は、旧日本軍性奴隷問題に男性の立場から関わる中で見えてきたことがらです。
軍隊「慰安婦」問題の背後には、旧日本軍の構造的な虐待体質や人権が皆無だった「戦場の実際」があったのです。(ここからは旧日本軍のことを「日本軍」と呼びます)

もちろんそれで兵士たちの罪が許されるわけではけしてありませんが、多くの兵士たちもまた、残酷で非人間的な扱いを受けた犠牲者でもあったのでした。
だから僕は日本軍兵士たち、とくに一方的に戦場に送り込まれた若者たちの罪を「背負ってやろう」とも思ってきました。

そんな中で、昨年末に発行された一冊の研究書と出会い、共感しながら一気に読了しました。
『日本軍兵士―アジア太平洋戦争の現実―』吉田裕著 中公新書です。2017年12月25日発行です。

帯の裏側にこう書かれています。
 「戦局悪化のなか 彼らは何を体験したのか
  310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。
  異常に高い餓死率、30万人を超えた海没死、戦場での自殺と「処置」、特攻、体力が劣悪化した補充兵、靴に鮫皮まで使用した物資欠乏・・・。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験を強いられた現実を描く」 

著者によるとこれまでの戦後歴史学は、悲惨は敗北に終わった戦争を反省することを軸としてきました。貴重な研究が重ねられてきましたが「平和意識がひときわ強い反面で、軍事史研究を忌避する傾向も根強かった」(同書pⅱ)のだそうです。
このような状況に変化が現れたのは1990年代。それこそアジアにおける歴史認識問題がたびたび大きな争点になる中でのことだそうです。これらを踏まえて帯に解説された本書が立ち上っています。

では「兵士の目線・立ち位置」から見た旧日本軍はどんな集団だったのでしょうか。端的に言えば、長期戦に構えるだけの準備がなされておらず、なにもかもが不足している軍隊でした。
例えば序章の中で、日本軍には歯科医師がほとんどいなかったことがあげられています。戦場では口腔ケアがなかなか満足にできないため、虫歯の発生率も高いのですが、それがほとんど治癒されなかった。この点にははじめて光が当てられたそうです。

これに続いて説かれているのは、戦場で死んだ日本軍兵士たちの多くが戦闘によって死ぬ=「戦死」よりも「戦病死」していたことです。戦病死には病やケガで亡くなった場合と餓死した場合が含まれています。
統計的には1941年の段階ですでに戦死と戦病死が同じぐらいになっていたのですが、当時は「戦死は名誉、戦病死は恥」とされていたため、戦病死が戦死と報告された例もかなりあったようです。

さらに統計が残りにくいのですが、かなりの数の自殺者がいたことも明らかになっています。戦場で生き続けることに耐えられなくなって小銃や手榴弾で命を絶ってしまうのです。
この場合もほとんどが「戦死」に分類されていたようです。

これまでの研究でも日本軍兵士が戦死よりも戦病死、餓死が多かったことが明らかにされてきていますが、本書ではその実態がより深く掘り下げられています。
そもそも日本軍は食料や弾薬の配給が劣悪な軍であり、兵士たちの多くが栄養失調症にかかっていました。その状態で過酷な毎日を生きなければならないので、恐怖・疲労・罪悪感から実は多くの兵士がさらに「戦争神経症」にかかってしまっていました。

このため兵士たちの中には拒食症に陥っていくものもいました。単に食べ物がなかっただけではなく、食べられない状態になっていたのです。
兵士たちはおう吐を繰り返し、下痢になり、みるみる痩せていったといいます。こういう状態だからさまざまな感染症にもかかりやすく、けがも治りにくい。歯痛にも悩まされてますます食べられなくなっていく。

この状態で兵士たちは30キロ以上の装備を担がされていました。しかも日本軍はトラックなどが少なく、あってもすぐに故障するので、大砲の弾薬なども担がなくてはならず、場合によって40キロ、50キロを担ぐ兵士たちもいたというから驚きです。
このためいったん休憩すると自ら立ち上がれずに、裏返しになった亀のように手足をバタバタし、まわりからひっぱってもらって起き上がることが日常化していたそうです。

こうした過酷な状態の中に置かれた隊内では、さらに古参兵による若年の兵士たちへの構造的虐待が行われており、それが栄養失調症を促進する構造があったことも本書は解き明かしています。
食料の配給そのものが、古参兵に手厚く、新兵に薄いものになっていた上に、新兵たちは古参兵の身の回りの世話をさせられるため、食事の時間を十分にとれず、咀嚼をせずに飲み込んでしまい、消化不良をおこしやすかったからだそうです。

上官に逆らうことのできなかった隊内で、過酷な戦闘を生き抜き、殺人を繰り返してきた古参兵たちの中には、鬱屈したストレスのはけ口として新兵を虐待するものが多くいたといいます。
このため新兵たちは、戦闘や行軍で疲れた心身を癒すこともできない状態に追い込まれていました。

当然にも行軍についていけない兵士たちが続出するわけですが、その中からしばしば自殺が発生したのだといいます。小銃の銃口を加えて引き金を引いたり、手榴弾を抱いて爆発するものが多かったそうです。
自殺と言うよりうつ病による死と言った方がより実態にあっていると思います。若者たちは、過酷な毎日に虐待が加わり「戦争神経症」となって命を落としていったのです。

先にも述べたように「慰安所」などを典型とする日本軍の性暴力の背景には、こうした虐待構造があったわけですが、実はこうした点が1938年5月に執筆された論文にすでに書かれていたことが本書で紹介されていました。
中国戦線での戦場心理の研究に関わった早尾乕雄(はやおとらお)金沢医科大学教授が執筆した「戦場心理の研究(総論)」です。

ここでは「酒癖が悪く料亭を遊び歩くような将校ほど、批判を恐れて兵士に「慰安所」に行くことを勧め、さらには強姦をけしかけるなどしている」という点が論じられていました。
ところが日本軍はこうした将校を取り締まるのではなく、あるいは「戦争神経症」対策を施すのではなく、むしろ「慰安所」を拡大することで兵士に「はけ口」を与えていったのでした。こうして日本軍による性暴力は拡大するばかりでした。

本書にはこの他、日本軍の衣服や靴がいかに粗末だったのか、このため靴がダメになって裸足になり、凍傷や死亡なども拡大させたことなど、兵士たちのおかれた日常の苛烈さがたくさん書き込まれています。
けして楽しい本ではないですが、ぜひ手にとって、当時の若者たちが辿らされた足跡に思いをはせていただきたいです。


さて本書の特徴は、このように「兵士目線」から日本軍を捉え返すだけではなく、1990年代まで欠けていた歴史の立場から戦史を主題化していることにもあります。
どういうことが捉え返されているのかと言うと、そもそも日本軍がなぜ補給がおろそかな軍だったのかということなどです。兵士の人権を無視していたことはもちろんですが、戦争遂行における合理性も欠いていたのは何故だったのか。

その点で著者が明らかにしているのは、日本軍の軍事思想が「短期決戦、作戦至上主義」に偏っていたことです。
なんと日本軍は欧米列強と長期戦を戦い抜く国力、経済力はないと強く考え、だからこそ長期戦を回避した「短期決戦」「速戦即決」を重視していたと言うのです。
だから戦闘だけを重視する作戦史上主義にも偏り、「補給、情報、防御、衛生、海上防衛」などが軽視されたのでした。

これが多くの兵士が栄養失調症や戦争神経症にかかり、無残に死んでいった構造的要因だったわけですが、だとするとそもそも15年におよんだ日中戦争から太平洋戦争にいたる長期戦など、軍事的にもやってはいけないものであったことが分かります。
もともとできないこと=やってはいけないことだったのに、無責任にも突っ込んでしまったのがあの戦争だったのです。

この苛烈な戦争への痛烈な反省が、戦後、日本中に反戦思想を根付かせ、「平和力」を生み出してきたわけですが、しかしここにはまだ大きく欠けているものがあります。
こんなひどい戦争を行ったものたちの責任追及です。本書のような研究がやっと1990年代に始まったということは、まだまだ多くの責任が追及されていないことを意味しているからです。

私たちはこの点でこそ、軍隊「慰安婦」問題被害者の訴えを聞き、おばあさんたちの思いを胸に宿す必要があります。
実はこの先に、多くの兵士たち、いや戦争に巻き込まれた日本人(朝鮮人や台湾人などを含む)のたくさんの被害もまた横たわっているからです。

この大事な点、私たちの人権の基礎となるものを掘り下げることで、「平和力」をもっと高めていくことが問われています。

続く

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加