明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(229)アトミックサイト展へのお誘い

2011年08月15日 12時00分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110815 12:00)

東京で行われている素晴らしい展示へのお誘いです。すでに一度ご案内した
「イルコモンズ監修「アトミックサイト」展」です。7月18日から8月7日の
日程で行われていましたが、11日から20日まで会期延長になりました。案内
が遅れてしまったので、実質、水曜日から土曜日までしかチャンスがありま
せんが、お近くの方、ぜひお越しください。絶対に損しません!!!

実は僕も8月初旬に、仕事のついでに寄らせていただきましたが、全体として
の展示の持っている迫力に圧倒されました。シュールな展示がたくさんされ
ているのですが、しかし今は、このシュールなものがリアリティなのです。
にもかかわらず、政府や大手マスコミは、このリアリティに目を背け、311
以前の日常がそのまま継続しているかのようなふるまいをしている。


「フクシマ以後、安全を語ることは野蛮である」。「NO PLACE TO HIDE=
もはやかくれる場所はない」。幻想でも空想でもなく、いま・そこにリアル
なものとしてある、みえない・きこえない「フォールアウト」を生きの
びるための、知と実測と抵抗のシェルターへどうぞお越しください。


下に貼り付けた展示の案内の文章です。そうです。フォールアウト(空から
落ちてきた核分裂性放射物質)は、「いま・そこ」にあるのです。アトミッ
クサイト展は、これを「見える化」しています。中でも必見なのは、放射能
を見せていること!というのは、展示の一つに、福島やその近郊から集めた
土を袋に詰めて並べているものがあるのです。

その上にガイガーカウンターをかざす。するとそれぞれの袋の上で、カウン
ターの数値が上昇していく。特に激しくあがるのは真中にある袋の上で、
そこでは毎時8マイクロシーベルトとかいうもの凄く高い値が出る。0.8では
ありません。8です。それがどこの土なのかというと、福島市のある幼稚園
でとってきた土なのです・・・。

この場に立ち会うと、放射能がはっきりと見える。放射線が見えるのです。
うまく見えさせている。多くの人が、リアルに、ああ、ここに放射線が飛ん
でいると感じることができます。もちろん源の物質は、きちんと袋に包んで
あり、その上にアクリル?の板が敷いてあって、その上に乗らなければ危険
はありませんが、ともあれこれは必見です。

こうした体験は、原発近郊の地域にガイガーカウンターを持っていけばでき
ることで、原発の近郊に住んでご自分で測っている人や、除染活動の体験が
ある人からみれば、リアルとは言えないでしょう。そうなんです。だって展
示ですから。本来リアルなものではない。しかしリアルを「いま・そこ」に
再構築し、日常性の虚像を脱構築しているのがこの展示だと僕は思います。

ともあれ東京近郊の方、ぜひお越しください。東部伊勢崎線東向島が最寄り
の駅です。駅から10分も歩けばつきます。高円寺デモでお目見えした、福島
原発の原子炉建屋をかたどった原発神輿?なども展示されています・・・。

以下、案内を貼り付けます。ぜひサイトのURLもクリックしてみてください。

**********************************

▼イルコモンズ監修「アトミックサイト」展

[日時] 2011年7月18日(月)-8月7日(日) 14:00-20:00
25(月)/26(火)/1(月)/2(火)は休館

会期延長
[日時]8月11日(水)~8月20日(土)14:00-20:00
15(月)/16(火)は休館

[場所] 東京・現代美術製作所 東京都墨田区墨田1-15-3 
TEL:03-5630-3216 WEB:http://www15.ocn.ne.jp/~g-caf/ 
※入場無料
※冷房設備なし

「夢の原子力エネルギーから、悪夢の原発事故までの半世紀」をサブカ
ルチャーの視点から回顧し、3.11以後のカウンターカルチャーを展望し
た「アトミックラウンジ」は予告篇にすぎませんでした。2011年5月、東
京神保町の「路地と人」で限定公開された「アトミックラウンジ」アー
カイヴ展が、「アトミック・シアター」「アトミック・リサーチラボ」
「アトミック・デモ・ギャラリー」とともに東京墨田区の「現代美術製
作所」に出現します。日本全国に点在する「原子力発電PR展示施設」
に対抗し、「ファンタジー」としての「原発安全神話」脱構築する反/脱
原子力PR施設、それが「アトミックサイト」です。「フクシマ以後、
安全を語ることは野蛮である」。「NO PLACE TO HIDE=もはやかくれる
場所はない」。幻想でも空想でもなく、いま・そこにリアルなものとし
てある、みえない・きこえない「フォールアウト」※を生きのびるため
の、知と実測と抵抗のシェルターへ、どうぞお越しください。
(※放射性物質の降下)

■特設サイトブログ(仮)と予告篇
http://atomiksite.wordpress.com/

[主催] イルコモンズアカデミー
[参加] 石川雷太、伊東篤宏、Julia Leser & Clarissa Seidel、
中村友紀、山川冬樹、吉田アミ
[協力] 現代美術製作所、路地と人、IRA、いるといらとそのなかまたち、
素人の乱、MAPPIN PROTEST TOKYO、東京砂場プロジェクト、測定器47台プロ
ジェクト、市民放射能測定所、原田企画、藤原夏来


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