明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1443)世界の反核運動を後押しするために!来年も反核サマーキャンプをやります(パリミーティングから)

2017年11月02日 07時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171102 07:30パリ時間)

パリからです。今回の訪問のためにホストしてくれているイサさんのお宅で書いています。
いまパリは今日2日から始まる反核世界社会フォーラムのために世界中からまたフランス各地から沢山の人が押し寄せて来ています。しかしパリのホテルはどこも高い!それで社会運動に思いを寄せているたくさんの方が家を提供してくれているのです。
僕は初日はマリエさん宅にお世話になり、2日目以降はマリエさんの友だちの友だちのイサさん宅にお世話になっています。ここで6日朝まで過ごしますが、なんとイサさん、快く鍵まで貸してくれて出入り自由にしてくれている。もともとは見ず知らずの外国人にです。なんとありがたいこと。

しかも初めて訪れた10月31日の夜は、ハローウィンの上にイサさんのお連れ合い、お父さんの誕生日で特別な家族パーティの日でした。
スペシャルな料理が作られ、極上のワインとフレンチチーズが出てきた!なんてラッキーな。
結婚した娘さんやその下の娘さんがそれぞれ夫とボーイフレンドを伴ってやってきて、孫たち、さらにイサさんとお父さんのお母さんたちも参加し、素敵な場に。そこに一人、異邦人の僕が混じり込み、なんとも愉快にフレンチと会話を堪能してしまったのでした。

さてそんな楽しい出会いに恵まれるなど、パリにとても温かく迎えられていますが、31日と1日の2日間、7月にドイツ・デーベルンの反核サマーキャンプに参加して知り合った人々と計画していた国際会議に参加し、来年2018年のキャンプの取り組みについてガッツリと話し合いました。2日とも朝10時に集合して夕方6時までミーティング。すべて英語での対話なので終る頃には頭がガンガンしました。
みなさん、僕はそれほど英語力は高くないですよ〜〜。でもこうして世界の人々の中に飛び込んでます。それこそが日本の未来も明るくすると考えるからです。「語学力が高まってから行く‥なんて考えていたらダメ」との判断で3年半前から積極的に走り出しました。ぜひ後に続いて下さい。若い方なんか僕よりすぐに語学力は上達するはずです。
でも年齢がいった方も、長い人生の中で若い人よりは対話力がアップしているはず。会話にはここもとても大事な要素。ともあれ世界は日本の情報に飢えているのでより多くの方にこうした行動にチャレンジしていただきたいです。

僕が今年の7月に招かれて参加したニュークリア・ヘリテージ・ネットワークとは一言で表せば世界が核の脅威から解き放たれることを目指して、世界中の核の問題や運動について情報交換し、この大きな問題の解決の道や展望を一緒に見つけ、作り出そうという試みです。
以下にリンクを貼り付けます。
 
Nuclear Heritage Network
http://www.nuclear-heritage.net/index.php/Nuclear_Heritage_Network

残念ながら英語版しかないので少し訳をつけますね。
「ニュークリア・ヘリテージ・ネットワークのウェブサイトにようこそ。私たちは世界中の反核行動を担っているアクティヴィストと結びつきたいと願っています。各国の核の問題や反対運動について、とくに進行中のプロジェクトやキャンペーンについて情報を交換したいです。このサイトはあなたに問題の背景の情報や、イメージ、プレスリリース、素材などいろいろなものを提供します。ぜひちょっと時間をとってこのサイトを探索してみてください」
 
英語が読める方はぜひさらにいろいろと読んでみてください。たくさんの情報がつまっているサイトだということが分かると思います。
 
今回の2日間にわたる会議の主要目的は、来年のキャンプをいかに行なうのかということ。いつ、どこで行なうのか。どんな準備が必要なのか。お金は幾らかかるのかなどなど、今年の経験を生かしながらとてもたくさんの討論をしました。
参加者はフランスからアンドレとジャン、ドイツからファルク、オリバー、オリ、エク、トルコからプナール、インドからクマール、アメリカからリオナ、日本から僕、トシヤで合計10人。
アメリカから参加しているリオナはインディアンのディネ(アメリカ政府には一方的にナバホと呼ばれている)の女性で、今回のファシリテーターを務めてくれました。進行役、議論の作り役、進め役というところで大仕事だったけど見事にこなしてくれました。「私、国際会議のファシリテーションなんて初めてだったのよ〜〜」と終ってから嬉しそうにため息をついていました。英語のネイティブスピーカーの彼女だって、こうして新しいことに挑戦して四苦八苦して頑張っているわけです。
 
ミーティングでは本当にたくさんのことを次々と話し合ったのですが、大きな問題はなんといってもどこで開催するのかということとお金をいかに集めるのかでした。できるだけ多くの人を世界中から招きたい。でもなんといっても交通費がかかります。実は今回の会議だってそれぞれにバックに大きな組織があるわけでもない人たちが集まって来ているので、とりあえずは以下のようなクラウドファンディングも立ち上げていますがまだほとんど集められていない。これもまだ日本語訳ができてないのですが紹介しておきます。ぜひ英語の出来る方、英語圏の方に伝えて欲しいです。
 
International Collaboration for a Nuclear Free World!
 
お金について名案はなかなかでてきませんが、ともあれあらゆる可能性を探ろうということになっています。
上記のクラウドファンディングはとりあえず今回のミーティングのための費用をなんとか少しでも各人に援助したいというものですが、これが終ってから再度、来年のキャンプに向けてのものを立ち上げることになりました。概算で45000ユーロが必要と出ました。日本円にすると約600万円です!ゴールは遠い。でももっとコンテンツを鮮明化、豊富化し、多くの方の賛同をとりつけてのキャンペーンに育てれば不可能ではないと思っています。そのための仕掛けもたくさん考えました。
 
あと開催日時については2018年8月6日から9日にしようと決めました。もちろん広島、長崎を考えてのことです。
この案は僕が出したもので、みんなが「それはとてもいい」と了解してくれました。僕が2日間の会議で積極的に通せたのはこれだけだったけれど、まあ1つでも大事な提案ができて良かったです。
それで逆算すると準備期間は9か月です。そうしたらフランス人のアンドレが「女性の妊娠期間と同じだね。みんなでお腹の中の子どもを育てようよ」と一言。うまいことを言うなあ。
 
難航したのは場所の選定。来年は100人かそれ以上、集めようとのことなのですが、地域の方達の支えがないととてもやれない。もちろん宿泊のためのさまざま施設も必要です。地元警察への届けが必要になる場合もあるし、ボランティア保険なども必要。
そのため本当に話がグルグルしましたが、いまのところフランスで、それも南の地域がいいかなとなっています。ともあれリサーチしないと決めきれないことなのでまだまだこれからです。
 
さてそれやこれやで会議を終え、もう一度、反核世界社会フォーラム終了後の11月4日の夕方に会うことを決めて散会しましたが、僕としては来年のサマーキャンプには、ぜひ日本人の参加者を増やしたいと思っています。すでに声かけしている方もいますが、何より福島原発事故での避難者の方に加わって欲しいと思っています。この発信がとても大事だからです。
このミーティングに集って来ている方達はそれぞれに自国内にも、海外にも多様なつながりを持っている方達なのでかなり大きな波及力が期待できます。というかそうした波及力をもっともっと育てることがこのネットワークの狙いそのものでもあるのです。そのために僕自身はひたすら英語力のアップのために精進するつもりですが、同時にファンドを作らなくてはならない。大きな額ですので、公的団体からの支援なども得ることが大事だと思っています。ですのでぜひいろいろな知恵をお貸しください!
 
なお繰り返しになって恐縮ですが、今回のパリ行動、エピナル、コルマール、ドイツのオーバーハウゼンでの講演、ドイツのNGOのIBBのミーティングに参加などのための資金カンパをお願いしています。とりあえずは僕個人に対してのサポートをお願いしたいです。振込先を下記に記しますのでよろしくお願いします。
 
*****
 
振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615
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