明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(327)「脱原発」市長誕生は、京都を越え、日本のため、世界のために画期的

2011年11月17日 22時30分00秒 | 明日に向けて(301)~(400)
守田です。(20111117 22:30)

来年2月、京都では市長選が行われるのですが、僕は脱原発市政の
実現を掲げている中村和雄さんの志に共感して、「中村さんを市
長にしよう!勝手連」に参加しました。今回は、その思いをみな
さんにお伝えしたいと思います。

また勝手連は賛同人を求めています。京都市民であるなし、選挙
権のあるなしを問わずに募集しています。もし賛同にご協力願え
る方は、メール等々でお知らせください。勝手連からの賛同を求
めるアピールも末尾に貼り付けておきます。

***************

「脱原発」市長誕生は、京都を越え、日本のため、世界のために画期的
守田敏也 2011年11月15日

来年2月の京都市長選に向けて、「中村和雄さんを市長にしよう!
勝手連」が作られ、僕もお誘いを受けて参加しました。その勝手
連の、中村さんを囲んだミーティングが10月30日にありました。
僕はそこで中村さんやみなさんに内部被曝の危険性についての
お話をして欲しいと依頼され、レクチャーさせて頂きました。

すると僕の話に中村さんが非常によくうなづいてくださり、かつ
きわめて深い見識を示されるので正直なところ驚きました。その後、
参加者から中村さんのお仲間の弁護士の方々が、被爆者の方たちの
原爆症認定訴訟を担ったことを教えてくれて、なぞ?が解けました。
なんだ、釈迦に説法だったなと思いました・・・。

放射線の問題はどうしても原爆の問題と絡みます。核戦略そのも
のとして、「放射線は思ったほど危険ではない」と人々に思わせ
ることが求められてきたからです。アメリカがこれを主導しまし
たが、戦後、アメリカの最も強い批判者だった「社会主義陣営」の
ソ連も中国も、この点では見解を等しくしていました。
核武装したアメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中国がみな、
放射線の害を軽く扱う必要があったのです。

それで教科書が作られ、「国際」的に承認されてきた。それが
まとめられたのがICRP(国際放射線防護委員会)の考え方で
今も日本政府の見解のバックボーンとなっています。この考え方で
いけば「微量」の放射線は危険性がないから、ごく少量の放射能を
通常でも漏らし続けている原発も危険ではないことになります。

ところがそこで書かれた内容は、被爆者の実情にまったく合いま
せんでした。というより多くの被爆者が「被爆者」として認められ
ずに切り捨てられてきたし、被爆者として認められた方たちでも、
放射線に起因した病に罹っているとして「原爆症」に認定された
人はごくごくわずかでした。

よく100ミリシーベルト以下での放射線の害については、データ
がないと言われますが、まったくのウソです。実際にはデータが
ないのではなく、意識的にデータをとらなかったのです。
広島でも長崎でも、たくさんの被爆者を「あなたは被爆者ではない」
と追い返したし、チェルノブイリでも患者群が見つかると、医師たち
が飛んで行って、「気の病だ」という診断を下しています。
そしてそれらが放射線に関する疫学的な調査からはずされました。

こうしたことが象徴していることが、2003年で、被爆者約25万人の
うち、放射線を起因とする病(原爆症)と認定された方がわずかに
2000人余りであったことです。なんと認定された被爆者の1%にも
満たなかったのです。それが未だにこの国の放射線に対する考え方
のバックボーンをなしています。

これに対して、教科書(現在の放射線学)にはそう書かれていても、
現に被爆者がこれだけの病を発症しているではないか、それを認め
よと長年にわたって活躍されてきたのが、肥田舜太郎医師でした。
さらにそうした肥田医師らの活動に支えられつつ、2003年よりはじめ
られたのが、原爆症認定訴訟でした。国を相手どったこの裁判は、
なんと19回の連勝を数えたのですが、その弁護に立たれた方たちは、
日本の中で、いや世界の中で最も放射線の危険性を実際の人に即し
て知っている弁護士さんたちです。

これに対して現代の医師たちの大半は被爆者を診たことがない。いや
物理学者も大半は被爆者を診ていない。ほとんどの人がアメリカが
書いた教科書から出発しています。

実は脱原発運動の中にもこうした見解はあります。僕自身も恥ずかし
ながらそうでした。放射線の危険性や内部被曝の怖さを、311まで
きちんと把握してこれてはいませんでした。そのため原発の危険性は
指摘できても、通常運転中で出されている放射能でもかなり危険だと
いうことをきちんと批判してこれなかった。僕もまた、被爆者の苦し
みと接合しないで脱原発を考えてきたからです。今はそれをとても恥
ずかしく思っています。

これに対して、中村さんは自ら訴訟に関わってはいないのですが、
お仲間たちと常に問題意識を共有してこられた。そのことで、放射線
に対する、現実の、最新の知恵を吸い込むように身につけて来られた
のだと思います。僕などより、ずっと見識が深いです。

さらにこうしたことを可能にしたのは、中村さん自身が、水俣病訴訟
に関わってこられたためでもあると思います。実際、中村さんは、今
の政府の在り方が水俣病のときとあまりにも似ていてぞっとすると
おっしゃっていました。だから政府のウソもいち早く見抜ける。

それらから僕は、この方が市長になれば、京都市民だけではない。
もっと広範な方、たくさんの方を守ることができるとの非常に強い確信
を得ました。僕は311からこれまで、放射線被曝から人々を少しでも
守りたいと思って駆けてきましたが、今はそのためになんとしても中村
さんに市長になっていただきたいと思っています。

そうすれば、これほどに嘘ばかりつく政府、マスコミ、被曝から人を守
らないこの国のあり方に待ったをかける市政が作れる。多くの人々の
希望の一里塚になれる。そして(そんな展望などまったく考えもしてこ
なかったけれど)京都が本当の意味で環境都市として世界にアピールを
発する町になることもできるとそんな夢も膨らんでいます。

以上より、僕は「脱原発」市長を実現するために、全力を傾けようと思
います。みなさん、ぜひ各地で「脱原発」の町を生み出していきましょう!


******************* 転送・転載歓迎 ****************************

中村和雄さんを市長にしよう!勝手連
賛同人募集!!

********************************

私たちの思い

私たちの街、京都。新しい感覚と伝統が絶妙な調和を生み出し、子どもたちが
遊ぶ鴨川のすぐ後ろには低い山々が見渡せて、山の緑と川のせせらぎに心をな
ごませる毎日。そんな当たり前の幸せを大切にしたい。

私たちが知らないところで、進んでいる梅小路公園内の水族館の建設、岡崎公
園のオペラハウス、超豪華なモデル校と窓ガラスを補修することもできない一
般校の「格差」、地元商店の閉鎖と他都市から大企業の参入。こんなものは、
京都にはいらない!!

今こそ京都市民ひとりひとりが京都を創るとき。市民の立場に立ち、市民と共に
これからの京都を創っていこうとしている中村和雄さんとともに行動して
いきます。

********************************

私たち勝手連は、どんな政党や組織にも縛られない、ひとりひとりの市民の集ま
りです。賛同人リストにはお名前のみを記載しますので、肩書きや所属は必要あ
りません。ぜひ、賛同人になってください!!
賛同してくださる方は、sando@for-kyoto.net 宛てに「賛同します」というメッ
セージとお名前をフルネームでお送りください。

皆さまのお名前は、勝手連チラシの裏面、ウェブサイト上に掲載させていただき
ます。お名前の公表を望まれない方は、その旨お知らせください。
なお、勝手連では、活動資金のためのカンパも募っております。口座などは設け
ておりませんが、集会などで随時受け付けております。よろしくお願いいたします。

中村和雄さんを市長にしよう!勝手連  http://for-kyoto.net/

連絡先:事務局(田中愛子、青木理恵子)Tel: 080-6121-9694
Email: 2012@for-kyoto.net

中村和雄オフィシャルサイトをご覧ください。http://neo-city.jp/ 

***********

中村和雄さんを囲んで
~来て、見て、聞いて!!!これからの京都を創るために~

日 時:2011年11月21日(月)6:30 - 8:30 pm (開場6:10pm)
場 所:ハートピア京都 第5会議室
京都市営地下鉄丸太町駅 5番出口すぐ
参加費:300円(会場費カンパ)
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京都市長選 (京都生協の働く仲間の会)
2011-11-19 01:33:39
私たちは、中村さんには、メールで意見を求めてきました。そこでの大事な点について、1つで非提起したい。それが、すでに、コメントで提出した件です。
守田さんの言うとおり、中村さんが、公約「放射性物質に汚染されている災害廃棄物は受け入れません。」ということを誠実に実行したとき、それは、日本の放射能汚染を食い止め、原発をなくす大事な一歩となるでしょう。
そして今それを実行するときです。
中村さんは、公約を今実行するべきです。すなわち、石原東京都知事の放射能瓦礫の東京搬入に抗議するとともに、中村さんの支持母体である日本共産党に対して、東京都知事に「放射性物質に汚染されている災害廃棄物は受け入れない。」ようにするべきだと、抗議するように提案し、勧めるべきです。
今、東京では、共産党らは、一切、石原知事の「放射性物質に汚染されている災害廃棄物の搬入」に抗議を一切していません。また、石原知事の「黙れ」という独裁発言についても、一切抗議していません。放射能瓦礫搬入に不安いっぱいで、必死で抗議している都民に対して、「黙れ」と恫喝を加える石原知事に一言も抗議していません。日本共産党都議団のHPを見てください。
今こそ、中村さんは、共産党に対して、「放射性物質に汚染されている災害廃棄物は受け入れません。」という公約を共に守ることを進言し、東京都知事石原に対して、「受け入れるな」と、抗議行動を真っ向うからおこなうこと、また「黙れ」発言に抗議し、撤回を求めることを、ともにするように進言することを求めたいです。
これを行った時に、中村さんの信用は大きく前進するとなります。この点ぜひ考えてほしいです。
返信する
原爆症認定訴訟の大事さ (京都生協の働く仲間の会)
2011-11-19 10:11:38
1、
京都原爆症訴訟弁護団だった尾藤廣喜弁護士は、京都生協でその講演をした。京都生協もまたこの取り組みをしていた。この点では、私たちも大事な取り組みだと思っていました。実際大事だと思います。
2、
しかし、今の京都生協理事会(理事長二場場邦彦)が、今度の原発爆発と放射能汚染の問題で、どのような態度をとっているか、ぜひ考えていただきたい。今私たちは、ビラなどで産地表示、放射能値表示を行うことをずっと求めている。しかし、しないのが、京都生協です。
国産との表示、魚では、太平洋産などの表示もあります。また、放射能値は一切表示されません。
3、生協組合員は、心配で問い合わせなどしています。
4、自分たちは、生協理事会が、まともに産地表示、放射能値表示を行うことを求めているだけなのです。
今も尾藤さんは、京都生協の顧問弁護士だと思います。また、尾藤さんは中村さんの大きな支持者です。ぜひ、足元から、放射能汚染をただすために、考えてほしいです。これが中村さん、尾藤さんへの切なる要請です。確か、エルコープでは、それがなされているとのことですね。見習いたいです。
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