明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1404)ドイツで作った環を世界へ(みんなでパリにもいきます!‥ドイツ反核キャンプの報告6

2017年07月23日 07時00分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20170723 07:00 ドイツ時間) 

ドイツ・デーベルンで開催されてきた反核サマーキャンプ、とうとう今日が最終日です。
キャンプではとてもたくさんの収穫がありました。一つには何と言ってもいろいろな国の方と仲良くなったことです。
参加はスウェーデン、イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、ラトビア、ロシア、ウクライナ、トルコ、オーストラリア、インド、アメリカそして日本からでした。毎日、各国で「核」をなくすために奮闘している行動がシャワーのように紹介され、本当にたくさんのことを学びました。
同時にたくさんのあらたなリンクを作り出せました。帰国後に頑張って連絡をとっていくつもりです。
 
地元の新聞にも記事が掲載されたのでご紹介しておきます。
ただしタイトルはどこをどう間違えたのか「反核の活動家たちがハンガーストライキを実行」となっていて、現場では「なんじゃこりゃ」ともなっています。
キャンプでは毎日、とても美味しいビーガン料理が提供されていてみんなでパクついているからです。
「さあみんな、この料理を食べたら次の食事まではハンガーストライキだからね」などといって笑い合っています‥。
 
さて、今回のキャンプ、報告の一つ一つがとても印象的だったのですが、昨日、プレゼンされたフランス南部での行動もとても刺激的でした。
南部にウラニウムに関する施設があるのですが、あまり知られていなくて長い間、反対の取組みもなされたことがなかったそうです。
ところが福島原発事故後ににわかに周辺の人々がこの施設を問題視しはじめ、3月19日には施設の前での初めての集会が開かれました。60名ぐらいでした。
さらにここから低レベルの放射性廃棄物が500キロぐらい離れた核施設にトラックで運ばれているのを阻止しようと道路を占拠する抵抗が行われました。
 
その全体がビデオで撮られているのですが、警察のオートバイに先導されたトラックが交差点で止まると同時に、草むらに隠れていた人々がわらわらと出て来て、障害物をおき、トラックの前に寝込んで動けなくしてしまったのでした。やがてかけつけてきた警官隊がごぼう抜きをはじめましたがみんなで懸命に抵抗。およそ2時間にわたってトラックを止めることに成功しました。ただしけが人は出なかったものの、参加者一人が警察に逮捕されたそうです。
この行動のためにこの施設からのトラック輸送は中止され、駅からの鉄道輸送に変えられました。ところがこのレールの上にも人々がわらわらとあつまってきて妨害物をたてこの時も数時間にわたって輸送をとめたそうです。そんないきいきとした動画に対して、ロシアからの参加者がやんやの拍手を送っていました。みんなニコニコしてみていました。
 
プレゼンをしてくれたフランスの方と後で話したら、フランスも福島原発事故以降、劇的な変化が起こったというのです。
この施設に対しても行動が顕著なように、福島原発事故前は見過ごされていたことにフランス人が目を向けて取組み始めたのだといいます。
僕が「福島原発事故後、世界全体が変わったのですよね」と言うと、「僕もまったくそう思う」という答えが返ってきました。
これまで何度も多くの方とかわした会話なのですが、それをフランスの方とできたことがなんだかとても嬉しく思えました。同時にだからこそ、いま、核をなくすための世界的な連携をどんどん強めていかなくてはと思いました。
 
同時にこの世界的な連携のためにも、今回のキャンプで僕にとって重要だったのは、ウラニウム鉱山をはじめ、核に関するすべての施設、体系との対決を、世界的な規模で行って行く必要があることを強く感じられたことでした。
福島原発事故以降、僕の活動は原発問題を大きな軸として来ました。それ自身は当然のことだったと言えます。
しかし今回、ドイツのウラニウム炭坑跡地を訪れて、ウランが掘り出され、核兵器や核燃料が作られ、使われ、廃棄される全課程、しかもその間に繰り返されるさまざまな人権侵害と汚染の総体が「核」問題であり、それが世界中で行われて来たことを痛感しました。
 
その全体系に対して各国各地で人々が立ち向かっているのですから、何よりもその連携を作り、強化し、一緒になってひとつひとつの課題を成功裏に解決して行くことを目指すことが大事だし、何よりその先に、世界の、人類の、新しい何か、新しい展望が見えてくるように思えるのです。
そのために尽力しなければならないし、したい!と強く思いました。
 
さてこの日はキャンプを主催したドイツ人のFalkさんからNuclear Heritage Networkの説明がなされました。
 
ネット上に素晴しいページを立ち上げていて、各国の反核活動の情報を集め、発信しています。すごい情報量です。
午後になってこのネットワークの翻訳チームの形成のためのミーティングが行われたのですが、僕はここに参加し、英語と日本語の間の橋渡しの役を買って出ました。
ネットワークは英語を軸にしています。世界の人々がアクセスするのにやはり英語が一番便利だからです。
でもこのリンクを見ても「英語を読めないからぜんぜん分からない」という方もたくさんおられると思います。実は10年前ぐらいの僕もそうでした。英語で情報が書かれているだけで、もう諦めていたのです。しかし「今後、必ず世界はもっと近くなる。世界的な連携が必要になる。だから英語を勉強しよう」と思い立ってコツコツと学んで来たのですが、やはり誰もがそうすることはできない。翻訳や通訳がとても大事です。
 
それで翻訳チームに参加することにしたのですが、具体的にはこのネットワークが3ヶ月に一度出している核問題に関するニュースを日本語に翻訳し、反対に日本で起こっていることについての記事を英語で書くことを担うことになりました。同じことがトルコ語、ヒンディー語、ロシア語、フランス語、ドイツ語でもなされていきます。各国の言葉に変えて情報を発信して行ってこそ、より多くの人々に情報が届くのです。
僕にとってはこれに参加するのは自分の英語のトレーニングのためでもあります。今回もたくさんの素晴しいプレゼンを聞くことができましたが、僕の英語力はまだまだ低くて理解できないところも多い。まだまだ会話にもついていけません。この状態を脱してより高いレベルでの交流ができるようにするためにもこのタスクを積極的に担おうと決めました。頑張ります。
 
同時に、少し前の日に何人かで「11月2〜4日にパリで行われる反核世界社会フォーラムに、ここに参加した各国のメンバーで一緒に参加しよう。少し前に集まって一緒に行動しよう。そのためにクラウドファンディングなどを立ち上げ、国際的なキャンペーンのもとにそれぞれの派遣費用も工面しよう」と決めました。
中心になるのはインド人のクマールさんとアメリカ人でディネ(ナバホ)のレオナさん。スカイプで会議などしながらキャンペーンを立ち上げて行きます。
 
世界社会フォーラムは2001年にブラジルのポルト・アレグレで開催されて以降、世界の中で広がり続けて来た貧富の格差や社会的不公正に終止符をうち、世界を変えていこうとしてきたものですが、2011年以降、核の問題にも取り組み出し、昨年2016年には東京でも行われました。
これが今年は11月にパリで行われるのですが、4月にトルコに赴いた時も一緒に参加したフランスの方たちからお誘いを受けていました。
ただ全体像がよく分からなかったのですが、今回、取組みの概要が分かったし、またキャンプで主催者側にいるフランスの方とも出会えました。
まだどういう形での参加になるか分かりませんが、ぜひこのキャンプの場で作り出されたチームの一員としてパリの行動にも参加したいと思っています。
 
ともあれ核問題は人類共通の課題です。
先にも述べたようにこの問題との格闘の中から大きく切開かれている何かがあると強く感じています。だからこの道をさらに進みます。
そんな思いを胸に、僕もあと数時間後にこのキャンプ地を後にします。
 
***
 
この一連の活動へのカンパをお願いしています。
今回は自腹で渡航してきています。また2週間の行動になるので資金も必要です。
賛同していただける方は、よろしくお願いします。
 
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