明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1424)一番大事なのはアメリカに朝鮮との平和友好条約を結ばせること!

2017年09月07日 10時30分00秒 | 明日に向けて(130...

守田です(20170907 10:30)

前回の続きを書きます。
アメリカと朝鮮はいま、シビアな緊張関係の中にありますが、ではこの関係の中で朝鮮が主張してきたことは何なのかに着目してみたいと思います。みなさんはどう思われますか。
答えは実にこの戦争状態の終結なのです。「朝米平和友好条約の締結」こそが朝鮮が求め続けていることなのです。
例えば2015年10月1日に第70回国連総会に参加した朝鮮の当時の外相であるリ・スヨン(李洙ヨン)氏は以下のように述べています。

「朝鮮民主主義人民共和国政府は、朝鮮半島における戦争や紛争阻止のために建設的対話をする用意があるが、それは、米国がマスコミを通じ誰かの挑発について主張せず、現行の休戦合意に代え、完全な平和条約に調印して初めて可能となる。
これが、我々が為しうる最高のバリエーションであり、我々がここで提案できる最高の解決策である」
スプートニク 2015年10月02日
https://jp.sputniknews.com/politics/20151002980981/

また同年10月17日に朝鮮外務省は声明の中で以下のように示しています。

「朝鮮半島で平和を保障する方法は二つしかない。
米国が対朝鮮敵視政策を改め平和協定の締結に応じ「信頼に基づく真の恒久的な平和を樹立」する方法か、もしくは朝鮮が核抑止力に基づく自衛的国防力を一層強化し、米国の度重なる核の威嚇と戦争挑発行為を抑える「冷戦の方法」である」
Korea File 2015 No.5 20151228
http://www.chongryon.com/j/kr_news/file/kf15_5.pdf

このように朝鮮は、平和友好条約による「真の恒久的な平和」の創造を求めてきているのであり、それにアメリカが応じないなら「米国の度重なる核の威嚇と戦争挑発行為を抑える「冷戦の方法」」をとらざるを得ないと語り続けてきているのです。
ここには、「真の恒久的な平和」が創造されれば「冷戦方法」はとる必要がなくなり、核兵器開発もしなくてすむという朝鮮の側のメッセージを読み取ることが可能です。

しかしアメリカは朝鮮戦争を最後的に終結させようという朝鮮の要請をことごとく無視してきました。そうなると在韓米軍や在日米軍の存在意義が著し低くなってしまうからです。
日本の安倍首相も、軍事大国への道を歩みたいがゆえに、同じように朝鮮の要請を無視してきました。平和になってしまうと軍拡できないので、朝鮮が「適度に暴れる」方が都合が良いからでしょう。
それどころかこの間、森友・加計問題で追い詰められている安倍首相は、ぎりぎりのがけっぷちにいるときに、朝鮮がミサイルを発射したために支持率がちょっと回復することで助けられてさえきました。
僕は一部の方たちが言うように、両政府が裏でつながっているとまでは思っていませんが、しかし朝鮮の対アメリカ対決路線が、日本の極右政権に有利に働いていることは事実です。

これらからするならば、アジアに平和をもたらす道は、実はさして難しいものではないことが見えてきます。朝鮮とアメリカの間の休戦協定を恒久的な平和条約に変え、朝鮮半島の火種を最後的に消してしまえばよいのです。
その上で米軍に出ていってもらう。あとはアジアの国々同士で話し合って解決していく。それでもう十分なのです。

さらに一歩進んで私たちが認識すべきは、アジアにとって最大の危険要因は、米軍がいることそのものにあるということです。
第二次世界大戦中から今日に至るまで、もっとも多くの戦争を行い、軍事作戦を展開し、最大数の殺戮を犯してきたのがアメリカです。
しかも原爆投下や都市空襲、沖縄地上戦をはじめ、戦争犯罪以外のなにものでもない一般市民の虐殺を繰り返してきています。
つい最近でもイラクに無根拠に攻め込みました。正確にはイラクが「大量破壊兵器を隠し持っている」が故の「自衛」だとの名目でしたが、占領してみたらそんなものはどこにもなかったのでした。

しかしアメリカは一度もこうした戦争犯罪を謝罪したことはありません。だからこの先も、こうした非合法的な戦闘に踏み込む可能性、戦争犯罪を繰り返す可能性は十二分にあります。
朝鮮からしてみればそんなアメリカが目と鼻の先でものすごい規模で軍事演習しているわけです。しかも自分たちの国の代表を「斬首する」ための訓練まで行っているとすら語られているのです。
こんな「テロ国家アメリカ」を目前にしている朝鮮の側のフラストレーションに対して、私たちはもっとイマジネーションを働かせるべきではないでしょうか。

しかも朝鮮のGNI(かつてのGNP 国民総生産)で測った国力は日本からみても非常に低いのです。戦争を継続できる財力など持っていないのです。
ただし朝鮮は自国の経済指標を発表していないので、ここでは韓国銀行の推定にもとづいて記述されている外務省のサイトを参照します。

外務省 北朝鮮(North Koria) 基礎データ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/data.html

これにによると朝鮮のGNIは2014年で34.2兆韓国ウォンです。これをアメリカドルに直すと、2014年末のドルと韓国ウォンのレートが1ドル=1104ウォンでしたから約1100ウォンと計算して約310億ドルほどであることが分かります。
日本円になおすと2014年末のドルと円のレートが1ドル=119円なので約120円として計算すると3兆7309億円だったことになります。これに対して日本の2014年10月から12月のGDIは約527兆円。対比してみると朝鮮のGNIは日本のそれの0.7%にしかなっていなかったことが分かります。
アメリカはどうかというと2014年の統計でGNIが17兆3931億ドルもある。日本円になおすと2087兆1720億円です。朝鮮とアメリカを対比させてみると朝鮮のGNIはアメリカのそれのわずか0.17%に過ぎないことが分かります。1000対1.7という圧倒的な差です。

為替レートは一年の間でも刻々と変わっていますし、そもそも朝鮮に関する数値はあくまで韓国銀行の推定にすぎません。なのでこれらはあくまで大づかみな理解です。
しかしそれにしたって何かものすごくおかしいとは思いませんか?なんで1000分の1.7のGNIぐらいしか持たない国に超大国アメリカが翻弄されるのでしょうか。
一部は冷戦状態を生き延びてきた朝鮮の高度な政治技術のためであるかもしれない。また東アジアをアメリカの好きにはさせたくない中国とロシアの影響も無視できないでしょう。
しかしそれ以上に考えられるのは、こうした軍事的緊張関係があることはアメリカにとってはむしろ好都合であり、だから積極的に改善しようとはしてこなかったのではないかと思われる点です。
日本もアメリカの尻馬にのり、朝鮮を利用する形で軍拡を進めてきています。その背景に見え隠れするのは国際的な武器商人たちの暗躍です。武器商人たちにとっては軍事的緊張こそが儲けの源泉なのです。

朝鮮の側からすれば、どれほど強気であっても、500倍以上もの国力を持つ国と全面戦争して勝てると本気で思っているはずがないでしょう。
だからこそ朝鮮は「戦争状態を止めたい、万が一にも攻め込まれる状態をなくしたい」と考え、世界に公言もしてきたわけです。アメリカは合法的な根拠などまったくないままの侵略戦争を何度も行ってきた国なのですからなおさらです。

以上から私たち市民の進むべき道は明らかです。「アメリカは朝鮮の長年の要望に応じて平和条約を締結し朝鮮戦争を終結させよ」と声を上げることです。
さらに朝鮮、アメリカ、日本政府に対して「核兵器禁止条約に調印し、核廃絶の道を歩め」との声も上げる必要があります。
平和の道はこれほどにシンプルです。大事なのはアメリカ政府や日本政府の中枢ないしは背後にいて戦争をしたがっている人々、戦争で儲けたがっている人々のあらゆる騙しにのらず、真実を暴き続けていくことです。

それが「戦争からの命の守り方」であり、平和の作り方だと僕は確信しています。
一緒に歩んでいきましょう!

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 明日に向けて(1423)核実験―緊... | トップ | 明日に向けて(1425)日本列島... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

明日に向けて(130...」カテゴリの最新記事