智の庭

東京近郊の町で、庭の草木に季節の移ろいを感じる、
なにげない日常を描きたい。

広告代理店でアルバイトする

2017年04月20日 | 仕事
2歳上の姉がコネで大手広告代理店に入社し、イベントを手掛けるようになり

「智ちゃん、電話番のアルバイトしない? 暇な時なにやっていてもいいから~」

勉強の妨げにならず、多少のこづかいを稼げる、と大学生の私は引き受けました。


姉が働く職場は、現代的な今どきのオフィスビルですが、

「キリン・トマト・ジュース事務局」は、裏通りにある古い雑居ビルの1室で

景品として企画されたイベントの問い合わせに、電話で応じるのが仕事。

夏の暑い盛り、たま~に電話が鳴るくらいで、

法律の本を広げては、居眠りしておりました。

いつもの昼下がり、リンリンとの呼び鈴で目をさまし、「はい、きりん・・・」

「智ちゃん、ちゃんと応対してよ!寝ぼけた声じゃないの!寝てたの!?」

と姉からの檄が飛ぶのでした・・・・


職場の人たちは華やかな服装で、自由な雰囲気で、

上下関係も緩やかな様子で「〇〇ちゃん」などと呼び合い、

企画ごとにチームができて、終わると解散、アメーバのような組織形態。

様々な企業をクライアントとして、様々な標品の販売促進を請け負い、

柔軟な発想力と、まめまめしい気配り、腰の軽い行動力がある人が、

向いている、と感じました。


私の就職活動の時は、難関を突破して入社したものの、29歳で精根尽き。

しばらく休養していた頃、再び姉が「気晴らしにアルバイトしない?」

職業訓練学校の造園科が始まるまでの3か月間だけ、働くことにしました。


姉の上司が、「もしかして、妹さん、この仕事、向いているんじゃない? 

よかったら、読売広告社なら紹介できるよ。叔父が役員でね。」

など有難いお言葉を頂きましたが・・・



この業界の仕事は、自由な発想力が求められる点では、面白そうですし、

年収は以前より倍増するのは知っていましたが、

消費を高揚させ、物欲をかき立てる仕事に、深いところで興味を抱けない。

しばらく考えて「やはり造園の道に進みます」と丁重にお断りしました。


造園の年収は以前より下がりましたが、

過ぎゆく時が 豊かに感じられます。
ジャンル:
就職活動
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