桂木嶺(Ryo Katsuragi)の、音楽とおだやかな暮らし

パーヴォ・ヤルヴィさん、中村吉右衛門さんなどについて語ります。
その他、音楽・演劇・美術・時事問題も取り上げます。

夫、彦三郎さんを大絶賛!国立劇場歌舞伎鑑賞教室「一條大蔵譚」にて

2017-07-16 23:15:31 | 芝居のエッセイ

きょうは、夫を国立劇場の歌舞伎鑑賞教室へいざないまして、たのしくふたりで見てまいりました。そのあとは、夫は帰りまして、わたしは国立能楽堂での、歌舞伎学会の山川静夫さんの講演会に行ってまいりました。
それぞれにとてもたのしくすばらしい会となりました。おめにかかったみなさま、本当にありがとうございました。

まず、国立劇場の歌舞伎鑑賞教室「一條大蔵譚」ですが、きょうは夫の感想を紹介しておきたいと思います。夫はとにかく5月の團菊祭以来、彦三郎さんの大ファンになりまして、先月の「毛抜」、今月の「一條~」の鬼次郎をみて、ますます彦三郎さんを通して歌舞伎が好きになったようです。ようやく、彼も歌舞伎の面白さにめざめたようでして、彦三郎さんの演技を絶賛しておりました。私もまったく同感ですね。夫婦で応援できる役者さんがうまれたので、いっそう私もたのしく歌舞伎を鑑賞できそうです。

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夫が彦三郎さんを絶賛するのは、もうみなさまも衆目の一致するところだとおもいますが、なんといってもその明晰なセリフ回し。型をきちんとまもった演技の見事さだと思います。端正なマスクも、襲名以来、ますます華やぎをまし、鬼次郎では、尾上右近さん演じるお京との間に、なんともいえない色気を感じさせて見事でした。夫は、富十郎さん以来のすばらしさだと申します。「いきなり歌舞伎座で主役というのは難しいかもしれないけれども、いろいろな劇場で主役の経験をしてもらって、大舞台にに慣れてもらって、花の役者になってもらい、歌舞伎座をささえる役者になってほしいね」と夫は熱弁をふるっておりました。彼がこんなに歌舞伎役者について語るのは珍しいことなので、とても新鮮な感想として受け止めました。

そして、菊之助さんの一條大蔵卿については、うつけぶり、阿呆ぶりに公家の気品をにじませるあたりに卓抜な菊之助さんのセンスをうかがわせました。ちょっと譬えが違うかもわかりませんが、「篤姫」のときの家定公を演じた堺雅人さんを彷彿とさせて大変現代的なシャープな陰影に富む菊之助さんの一條大蔵卿でした。見顕してからの堂々たる風姿も、菊之助さん独特の美しさをかんじさせて、新しい時代の大蔵卿と感じさせてくれました。当たり役としてさらに磨き上げてほしいですし、自信を持っていただきたいですね。

前後しますが、「歌舞伎のみかた」の解説は、坂東亀蔵さんで、こちらも誠実かつ分かりやすいものとなりました。電光掲示板を使っての黒御簾音楽、義太夫節などの解説は、今後も続けてほしいですね。

というわけで、国立劇場の鑑賞教室は大変満足のいくものとなりました。

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