萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚164

2014-07-27 00:56:12 | 雑談寓話
標高2,480m北横岳@北八ヶ岳の下部を歩いたんですけど正式名称は「横岳」なんだとか。
南八ヶ岳に標高2,829mの横岳があるので429m高さ負けした北の横岳が通称を付けられたそうです。
で、遅くなりましたが雑談ぽいやつの書き直しVer貼ります、バナー押して下さった方に感謝で、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚164

正月2日夕方に自宅へ帰ってきて御曹司クンと会うことになり、
こっちの最寄駅に車で来てくれるから2時間ほどノンビリ@自宅して、
パソコン開いて調べたり書いたり愉しんでたら携帯が鳴って、御曹司クン連絡かと思ったら違った。

From:歯医者
本文:こんばんわ、あの本読み終わりました。
  謡曲はそんなに知らないんですけど、これを読んで原作の本みたいのだけでも読もうかなって思いました。
  古典は学校の授業でテストのために読んだことしかなくて正直、勉強の延長でつまらないだろうと思っていたんです。
  でもこれ読んで見方が変りました、長い年月を読み継がれてきただけの内容があるんだと認識をあらためたところです。
  <以下感想中略>
  またおススメの本教えてくれますか?

なんて歯医者メールだったから意外だった、

From  :(無登録のアドレス)
subject:歯医者です
本文  :昨日はありがとうございました、楽しかったです。
    本さっそく読んでいます、まだ全部は読めていませんが面白いです。またおススメ教えてもらえますか?

なんてメールが帰りの新幹線@元旦に着ていたけれど、
営業用スマイルってカンジの男だから真に受けていなかった、

こいつ社交辞令なんだろな?

って正直なトコ思ってたから2日夜メールは意外だった、
常連患者の身内にススメられて買った本だから表面だけ合せてる、ホントには読まないだろう?
読んでも斜め読みだろくらいにしか想っていなくて、だけど長文感想をくれたから考え改めた、

本当は誰かと話したいヤツなんだろな、このままメールやりとりする流れとか?笑

なんて予想しながら長文また見返して、
次はなに勧めたら良いか考えていたら御曹司クンから電話が来た。

「駅着いたよ、」

ってワケで家を出て駅へ歩いて、
前も待ち合わせた場所に行ったら何度めかのセダンが停まっていた、
で、助手席いきなり開けて乗りこんだら御曹司クンが笑った、

「ほんと来てくれたんだー…久しぶりだな?」

照れ臭げに笑った顔に久しぶりだなって思った、
休日プライベートで会うの久しぶりで、なんか懐かしいな思いながら笑った、

「年末に廊下であいさつしたじゃん、笑」

そんなこと言ってるんじゃないくらい当然解ってる、
でも敢えて知らんフリした返事に御曹司クン拗ねた、

「そーゆー意味じゃないだろばかっ…もー年明けてもSだよな、拗」
「イヤだったら降りるけど?笑」

ほんと嫌ならすぐ帰るよ?
そんな意志表示に扉へ手を掛けたら御曹司クンはギアをDに入れた、

「シートベルト締めろよ、拗×笑」

拗ねながらも笑って車動かし始める、
だから素直にシートベルト締めて言った、

「あんまり遠くはNGだよ?明日があるから、笑」

明日は1月3日、まだ仕事は休み。
だけど予定に笑ったらフロントガラス越し御曹司クンがこっち見た、

「明日って、またデートで圏外?」

また、ってなんかアレな言われようだ?笑
なんか可笑しくて笑って答えた、

「またって言われる程デートしてるっけ?笑」
「してるだろ、この正月だってさー拗」

なんて即答されて困ったな思った、
こんなふう感情は大きく食い違う、そのまま可笑しくて笑って言った、

「ふうん、大学の友達と呑んでもデートなんだ?笑」
「俺からしたらそうだもんねー男でも女でもデートですー、拗」

なんてまた即答されて、で、ちょっとSってやった、笑

「ホント言うともうひとり一緒したんだよね、それってオマエ的には3Pってカンジ?笑」

こんなこと言ったら拗ねまくって照れるんだろな?
そんな予想通りに御曹司クンは昏い車内でも赤くなった、笑

「っ、だからそーゆー言い方すんなばかっ、ほんっとまじばかイジワルほんとSだっ、拗」
「だからイジワルでSだって言ってるよ、ソンナ拗ねるなら会わなきゃ良いじゃん?笑」

すぐツッコミ入れて本音に笑ってやった、
こういう自分だからもう止めたら良いのに?そんな発言に信号で停まった運転席は言った、

「イジワルSでも好きなんだよ、ほんとは優しいの知ってるし、」

なんでソンナ知ってるなんて言えるんだろ?
そんなこと言われなくても答え解かる気がした、それでも笑って訊いてやった、

「こんなにイジワルSだって言うクセにねえ?何をドウ知ってるワケ?笑」

こういう訊き方ってホントは意地悪だ?
だってまるで駆け引きしているみたい、そういうのホントは好きじゃない、
だけど好きじゃないからこそ御曹司クンにはしてやりたかった、ソレで「優しい」を消してくれたら良い、
だけど御曹司クンは青信号にアクセル軽く踏んでフロントガラス越し、生真面目に微笑んだ、

「たった一人の人をずっと大切にしてるとこ知ってる、ずっと後悔して大好きで…この間のクリスマスも花束持って行ったんだろ?」

どうしてソウイウトコ言ってくれるんだろ?

コレは自分の唯一の弱点で誤魔化せないこと、それを御曹司クンは気づいている。
だから今も生真面目な顔で微笑んで言ってくる、そういう貌にはガラス越しでも嘘吐けない。



第77話「決表4」校了しています、Favonius「少年時譚28」校了です。
Aesuculapius「Saturnus28」倍くらい加筆します、

この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるバロメーターにもしてるので。

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 心象風景写真へにほんブログ村

blogramランキング参加中!

人気ブログランキングへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山岳点景:夏空風光 | トップ | 第77話 決表act.5-another,... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑談寓話」カテゴリの最新記事