御曹司サンのこと一番に大事にしたら御曹司サンも気持ち変わるかもって想うよ、でも私ができない。
なんて言うほど花サンは本当のとこ解っている。
解っているからこそ疑問は起きて、そのまま彼女は言った。
「だから私ホント解んない、なんで御曹司サンはトモさんをずっと好きなわけ?トモさんこそ一番のひと他にいるのに、なんで?」
一番のひと、
なんて言われると少し懐かしくなってしまう、
いま議題は御曹司クンのこと、それなのに「一番」つい考えながら笑った、
「花サン、御曹司クンが欲しいのは話をちゃんと聴いてくれる相手だよ。花サンは話ちゃんと聴けてる?」
聴いて受けとめてほしい、
ソレが御曹司クンの一番の願いでそして御曹司クンの一番になる必須条件だ、
そういう「一番」は自分こそ同じでいる、それを言ってみた、
「自分にとって一番のひとは、一番ちゃんと話せたひとだよ、お互いにね?花サンも大学の彼はそうだったろ、だったら御曹司クンとどうすればイイか解るよね?笑」
もう答えなんてホントは自身が解っている、
それに気づかせたい相手は口開いた、
「私こそ御曹司サンに何も話せていないから、だから向こうも話せないのかな?」
「話せる空気がお互いにないって、花サン自身で思うんだ?」
訊きながら運転する隣、彼女は黙ってうなずいて、
そんな会話しながら秋の小田代が原に着いた。
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出先ですけど少し書いたのでUPします、
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取り急ぎ、
智
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