死にぞこないの青

●成長物語

＜監督＞
安達　正軌

＜出演＞
須賀　健太
谷村　美月
城田　優

＜ストーリー＞
クラスでも大人しい主人公、マサオ。
ある日、新任教師に目を付けられ、彼のいじめの標的にされてしまう。
先生がやっているから、とクラスメイトもマサオをいじめ出す。
人生に絶望を感じ始めた時、ふと女の子の姿が目に入る…。

＜評価＞
★★★★☆　５点中４点

＜感想＞
乙一原作。
原作よりもこの作品の評価の方が自分の中では高い。
低予算ながらいいストーリーに仕立てている。
原作はどうも感情移入しづらくて…イマドキの書き方だからなのかな。
好きな人はすごい好きだよね、乙さん。
どっちがいいかは好みの問題だろうけど。

あっ、ホラーっぽいがホラーじゃない。
自分と向き合うヒューマンドラマ。

生きてれば理不尽なことに多くぶち当たる、そこをどう生きていくのか。
自分だったらどうするのか、重ねて考えながら観てもらいたいもんだ。
内なる声って必ずあると思うんだよなぁ…。
心が壊れるのは思ってることとやってることのバランスが崩れてるんだろうし。
自分力をつけたいもんだね。

須賀健太、谷村美月はいい。
うまい。
大人の役者が子供に見える(笑)。

辛いシーンは事あるごとに描写されるが思春期の子供に是非観てもらいたい1本。
しかし規制が入っているのが残念。

これより酷いことは世の中いくらでも起こってるはず。
観せなきゃなくなるなんてことはないと思う。
観ることでやらないことも多いんじゃないの？


シアターＮ