近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

アイヌ民族・文化 “アミニズム”儀式に不可欠の“捧酒箸”とは!

2007年11月21日 | 歴史
アイヌ民族が“カムイノミ”の儀式で、神や先祖に“神酒”を捧げるとき、“イクパスイ”(イク[酒を飲む]・パスイ[箸])という独特の儀礼具・”捧酒箸”を使う。以下アイヌ文化を伝承する民族工芸品の最高峰を行く捧酒箸を紹介する。















写真は上から、旭川市の“川村カ子トアイヌ記念館”に展示された、蛇に巻かれた捧酒箸、クマを崇める捧酒箸、シャチが乗せられた捧酒箸、華麗なデザインの捧酒箸、札幌市内“アイヌ総合センター”に展示された、捧酒箸、“大阪国立民族学博物館”に展示された、いろいろな捧酒箸及び削り房つき捧酒箸。

箸先を酒杯につけ、神や祖先の祭壇に向けて垂らすと、一滴の酒が神の国には一樽になって届き、神々も人間たちと同じように酒を酌み交わすものと考えられた。

同時に、“イクパスイ”は、人間の祈り言葉を神へ伝える役目を持つ。
そのため“パルンペ”(舌)といって先端に三角形やヘの字型の小さな切り込みがつけられている。

材質については、イタヤカエデ・ノリウツギ・イチイ・マユミなど比較的加工しやすい材が用いられた。

通常上面には彫刻が施され、写真のように、動物などを具象的に表現したものもあるが、大部分は草花文、縄目の結束文、本土の武家社会にみられる家紋を取り込んだものなど多種多様で、抽象的な文様もある。

民族工芸作品として、多種多様な文様・デザインは実に興味深い。

記号的な所有印が刻印されることが、自分の家の所有物であることを示すための目印らしい。
これら刻印は、やはり家系や地域によってある程度の共通性が認められると云う。


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