4つのL(生きて・愛して・学んで・捧げる)

名著「7つの習慣」を読む中で、想い・気づき・決意を綴ります。(※個人の感想のため、本の正しい解釈と異なる場合があります)

人生の新しいプログラムのこと

2016-04-16 16:56:19 | 7つの習慣
前回の記事で、人間には”刺激と反応の間に選択の自由がある”という、「7つの習慣」で書かれている原則についてご紹介しました。

その際に、人間だけが授かっている4つの能力(自覚・想像・良心・意志)を使って、刺激に対する反応を選択するとも書いたわけですが、この4つの能力について補足しておきたいと思います。

この4つの能力を「7つの習慣」では、次のように定義しているのです。(※興味深いことに、「7つの習慣」での言葉の定義は、世間一般の言葉の使い方や、辞書に載っている言葉の定義と異なることもしばしばあります。個人的な思いとしては、「7つの習慣」での言葉の定義が好きです)


自覚:自分自身を客観的に見つめる能力
想像:現実を超えた状況を頭の中に生み出す能力
良心:心の奥底で善悪を区別し、自分の行動を導く原則を意識し、自分の考えと行動がその原則と一致しているか判断する能力
意志:他のさまざまな影響に縛られずに、自覚に基づいて行動する能力


※完訳「7つの習慣」(P79-P80参照)


もちろん、「7つの習慣」を読む前だって、私はこれらの言葉を知っていましたし、人との会話の中で使ったこともありました。
しかし、このような言葉の定義として意識したことはなかったのです。

そしてこの定義があってこそ、この4つの能力の秘めたポテンシャルに気づけたと言えるのです。

「7つの習慣」では、次のように言い切ります。

「人間だけが授かっている4つの能力を使えば、本能や調教とは関係なく自分で新しいプログラムを書くことができる。~中略~だから人間の可能性は無限なのだ。しかし私たち人間が動物のように本能や条件づけ、置かれた状況だけに反応して生きていたら、無限の可能性は眠ったままである」
(※完訳「7つの習慣」P80から引用)

そもそも「7つの習慣」は、より良い人生を生きるための原則を7つにまとめているわけですが、この本の最も優れている点の一つは、フレームワーク思考が随所に散りばめられていることだと考えます。本を読み通すと、習慣は7つではじめて完結することが腑に落ちるのです。

ここで述べた能力も4つであることで、とても説得力を持ちます。この枠組みの作り方が「7つの習慣」を不朽の名作にしている理由の1つではないかと分析しています。

刺激と反応の間の選択の達人になることは、自分の人生を制することと同義だと思っています。
そしてそれは自己中心から遠く離れて、人類を構成する一人として、自分の人生の新しいプログラムを書いて、そのプログラム通りの役割を全うすることだと思う次第です。