写経と般若心経入門

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お経の内容

2009-06-01 22:11:45 | 日記
 今回は、お経の内容に視点を移して、般若心経にどんなことが書かれているかを見ていきましょう。

 はじめに、お経全体を大きく把握しておきましょう。そのために般若心経に登場する人物を確認しておきます。おのお経には「観自在菩薩」「舎利子」「菩提薩捶」「三世諸佛」が登場します。経典はお釈迦様の教えが書かれたものですから、普通はお釈迦様が登場するはずなのに、個々にはお釈迦様の名前がありません。不思議だと思いませんか?実はここにトリックがあるのです。

 私たちが普段読んでいる般若心経は、書物でいえば本文に相当する部分だけです。例えば、文楽や歌舞伎では物語の一番メインになるところだけを演じることがあるように、物語の一番大切なところだけを抜き出しているのが般若心経です。ですから、般若心経はいきなり「観自在菩薩」から始まります。しかし、玄奘三蔵の翻訳より遅れて成立した、序文と結文を補った般若心経には、ちゃんとお釈迦様が登場します。

 先に経題を説明したときに、「心経」だけではわかりにくいので補われ、現在の『摩訶般若波羅蜜多心経』になったことを記述しましたが、本文でも同じようなことが起こっていたのです。

 次回、序文、本文、結文に分けて般若心経の中身について紹介したいと思います。

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般若心経題名の意味

2009-05-28 15:40:56 | 日記
 前回、般若心経の題名の意味を摩訶般若波羅蜜多心経を5つに分けることで簡単に説明しました。今回は、その1つ1つのキーワードについて解説していきたいと思います。

 今回は、『摩訶』と『般若』と『波羅蜜多』の3つについて話します。

 摩訶とは古代インドの言葉であるサンスクリット語の「マハー」を音訳したものです。摩訶はよく摩訶不思議などと使われます。これには「大いに」とか「大いなる」という意味があります。

 般若とは智慧(ちえ)とも訳されます。この般若は解説を加えるほどに難しくなってしまいますので、極端な受け止め方かもしれませんが、「苦しみのない(=幸せ)」という意味で考えるのが良いと思います。

 波羅蜜多とは「彼岸に到る」ことで「到彼岸」となります。もっと分かりやすく意味をいうと、「彼岸」とは「彼の岸(かのきし)」のことなので、「向こう岸」の意味になります。すると、「到彼岸」は「向こう岸へいく」という意味になります。こうして意味を訳してみても、まだ何を意味しているのか分かりませんよね。実は「到彼岸」はインドの人たちの信仰から生まれた言葉です。

 インドにはガンジス川という大きな川が流れています。ガンジス川は日本の川とは比べものにならないくらい大きな川で、向こう岸が見えないくらいに広いのです。インドの人たちは、遥か遠くにある川の向こう岸に理想の世界があると考えました。その理想の世界のことを「彼岸」、それに対して今住んでいる世界は、川のこちら側という意味で「此方の岸(こちらのきし)」、「此岸(しがん)」と呼びます。
 
 つまり、こちら側の世界にいる私たちが、向こう岸にある理想の国へ行くことを「到彼岸」というのです。

 以上、『摩訶』と『般若』と『波羅蜜多』の3つについて話しました。実は、この3つはすべて音訳になります。そして、残りの『心』『経』は意訳となります。次回、この意訳になっている『心』『経』の意味について話したいと思います。

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こころの薬

2009-05-27 18:53:39 | 日記

 人間は病気になったら薬を飲んで治します。それと同じように心が苦しいときに効いてくれるのが「こころの薬」です。


 その「こころの薬」を作ったのはお釈迦様、お釈迦様はまず、「(諸行)無常」と「(諸法)無我」の二種類の薬を施してくれました。そして、私たちの「こころの苦しみ」を救うために研究が進められました。この無常と無我をさらに発展させたのが、「空」という薬です。

 その「空」を主成分として完成されたのが『般若心経』です。いわば、総合薬のようなものです。私は、一人の中学教師です。そんな私が学級崩壊を引き金にうつ病となり休職中に出会ったのが『般若心経』と茨木の潮来にある潮音寺で執事をされている大谷徹奘さんとの出会いです。そのおかげで苦しんでいた心を癒すことが出来ました。

 世の中、いろいろな病気で苦しんでいる人がたくさんいると思います。そんな人たちに少しでもこの「こころの薬」を飲んで頂きたい、心を癒してほしいという願いでこのブログを立ち上げました。記事を更新していくことで自分自身の心も少しずつ癒していきたいと思います。

 あまり、文章は上手ではありませんが、一人でも多くの方にご精読頂ければ幸いです。

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般若波羅蜜多

2009-05-26 10:41:08 | 日記
 私たちは普段は『般若心経』と呼び習わしていますが、よく見るとお経本の題名には『摩訶般若波羅蜜多心経』と書かれています。このお経の題名にはどんな意味があるのでしょうか。

 この『摩訶般若波羅蜜多心経』を「摩訶」「般若」「波羅蜜多」「心」「経」の5つに分けて考えることが出来ます。

 結論から言うと、このように意味を見ることができる。
 
 摩訶(おおいなる)
 般若(幸せに満ちあふれた)
 波羅蜜多(理想の世界へいくための)
 心(中心的な)
 経(教え)
 

つまり、「おおいなる、幸せに満ちあふれた、理想の世界へ行くための、中心的な、教え」
と読み取ることが出来ます。この5つの言葉の訳について、次回から詳しい解説をしていきたいと思います。

 ここでは、あまり難しいものだという固定観念を取り払い、「幸せな理想の世界へ行くためのものだというありがたいお経なんだ」ということでとらえてみてはいかがでしょうか?

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