ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

恋しや京都!

2009-10-30 22:58:43 | つれづれ
毎年、春と秋には京都へ…を楽しみにしているのですが、
このところはちっと行かれずにおります。この秋もちとムリ…ですねぇ。
こんなココロも知らぬげに「そーだ!京都行こう!♪チャラララリラ…」
あの曲「マイ・トリビュート・ソング」でしたっけ、
あれを聞くと今は歯軋りの日々…。まっしかたありませんやね。
今年のあの「そーだ、京都行こう」は「光明寺さん」ですが、
母の実家は、あそこの近くです。
それなのに…私は「いい季節」に行ったことがないっ!
父が撮ってきた、あのCMみたいな色の写真が、今も実家に飾ってあります。
あそこは、京都の市内からは離れていますから、
ほんの一昔前までは、普通の観光客はそんなに行かないところ…でした。
ハイキングみたいに歩くひととか、写真とるひととか…。
それがいまや観光コースだそうで。
父いわく「あのCMみたいな紅葉が見たかったら『夜が明けたらすぐ行く』」
だそうです。遠慮しときます。

さて、今年はいかれそうにないので、以前行った時の写真など
眺めておりまして、昔の写真などもだしてみました。
子供のころから行っていますが、よく見るとたいがい母の友人と一緒とか、
親戚とかと、どうでもいいようなところで写していて、
「○子ちゃんと南禅寺横で」「いとこたち・清水寺脇」なんて書いてある…けど
肝心のお寺もなんにも写ってなくて、どっかの路地にしか見えないっての。
記念写真…といえば記念ですからねぇ。

さて、トップ写真は24歳のとき、職場の後輩が「夏休みに京都に行きたい、
全くわからないので連れてって」と「嵐山」限定でお願いされたときのもの。
夏休みでっせ、「暑いからイヤだ」というのに拝み倒されて行ったものです。
35年前の京福電鉄、通称嵐電の「嵐山駅」はこんなだったんです。
と書いたのですが、ご指摘いただきまして気がつきました。これは「阪急」の嵐山です。
訂正してお詫び申し上げます。ご指摘ありがとうございました。
書き直すとややこしくなりますので、記事はマチガイのまま掲載します。すみませんですー。

おととしでしたか駅に行きましたが「えっ??えぇっ??」でした。
今はこちら。駅とは思えませんわ。面影は全くナシです。

嵐山でレンタサイクルを借りて、嵐山を回りました。
午前10時から午後5時まで、2台で1600円ナリの領収書が
アルバムにはってありました。あんまりかわらんのとちゃう?

さて、私がどこかへ行くと、必ず「珍道中になる」のは、このころも当然!
このときは、私が先を走りながら、ワッセワッセと嵯峨野を走り回り、
お定まりで最後は一番奥の「化野念仏寺」、そこの近くの茶店で
その日何杯めかの「カキ氷」をかっこんでおりましたら、
後輩が茶店のおばさんに言いました。
「京都って暑いんですねぇ。お寺ってどこもクーラーなんてないし(当り前)、
どっか涼しいとこってありませんか?」(あ~オバハン、言わんといてくれぇ)
と、念じたのもむなしく、
「自転車どっしゃろ?ほなこの先ちょっと走ったら清滝の川がありまっせ」
(やめよぉよぉ、たいがい走ってんだから)
「先輩!川ですって」「知ってる」「行きましょ、自転車ならだいじょぶだって」
まだ二十歳前の彼女のパワーたるや…「はいはい、わかりました」
でもね、私、車では行ってるんですが、自転車で行ったことがありませんでした。
「たしかトンネルありましたよね」
「あぁあそこは危ないしなぁ、できれば、トンネル横の坂上って、
おりたらよろし。車の通りのすぐ横へでるから」

上りましたよ、そのトンネルの横を…トンネルほれるくらいですからね、
小さくても「山」です。傾斜45度かと思うほどの坂を…自転車おして…。
もうカオが道路に着きそうなほど、前かがみになるんですよ!
テッペンにつくと、さすがの後輩も
「せっせんぱい…(ゼェゼェ)かっかえりは…」「トンネル」「ですね」
まぁそんな思いはしましたが、その先下ってちょっと先の川原におりました。
清滝川といっても、有名な料理屋さんなんぞはもっと上なんですが、
それでも水のきれいさと冷たさと景色のよさはもぉぉ、絶品でした。
今でも夏にはあそこにいってみたいと思うほどです。

さてさて、帰りは坂に懲りてトンネルを行ったのですが、
トンネルは狭いので一方通行、入り口の信号で進みます。
今では私たちが上った坂の方が道がきれいになって、
車はみんなそっちへ行くようですが、当時はそこしかありません。
狭いので自転車と車は並べませんから、
先頭に陣取ってひたすら走らねばなりません。後ろには車が3台ほどおりました。
モタモタ走ってられません。ここはやっぱり先輩ですからねぇ
「あたしが先に行くから、しっかりついてくるのよ。
あわてて転んだらアウトだから、落ち着いて、且つ全速力で!」「はいっ!」
まるでF1のスタートのように、青になったとたんにトンネルへ飛び込みました。
まず、中は真っ暗、しかもカーブしているので最初出口は見えない、
下はアスファルトがいたんでて、穴ぼこと水溜りだらけでハンドルとられる…、
そんなところにとびこんだのに…ライトがつかへんやんけ!
「ついて走って!もっとついて」と怒鳴る私に、後輩はあわてて真後ろぴったりに…。
後ろの自転車の行灯みたいなライトだけを頼りに暴走族なみに走りましたがな。
後ろの車のライト?ぶつかるのが怖くて離れてついてくるんですよ。
ころんだところに突っ込んだらアウトですから。
おしりあたりばっかり明るいだけで…道なんか見えませんでした。
トンネル出たところで、私も後輩も道端に自転車をおっぽり出し、
バッタリ倒れたのでありました。帰りに寄ったのは…あの茶店で、
またしてもカキ氷で水分と糖分の補給をしたのであります。
天竜寺も祇王寺も二尊院も、反対側の西苔寺も、あるったけまわったのに、
こまごま覚えているのはこの「トンネルかっ飛び走行」のことだけ…。

こちらは更に5年後くらいでしょうか、オットと行ったときです。
結婚の翌年だったと思います。四条大宮から嵐電でいきまして、
降りたときに記念に電車と一緒に写したもの。
写真って、そのときのファッションもわかって面白いものですね。
このころはビューティフルパンツとかで、柔らかくぼてっとしたジーンズです。


        

 
この車両、けっこう古いもののようです。
駅舎の記憶はないのですが、あまりかわらなかったような気がします。
とりあえずまだ自動改札になっていませんでして…、
この記念写真を撮っているうちに、改札を閉められてしまいまして
「すみませーん、通してくださーい」とやりましたっけ。
「あれまぁ、写真撮ったはるし乗らはるんやと思いましたー」(降りたんだよ!)

このときの旅館ですが、渡月橋の脇から船でしかいけない「嵐峡館」というお宿。
実は由緒正しい最古の旅館なんですが、経営者が亡くなり一時閉めてました。
リゾート会社が買い取って、またオープンしたそうです。
あいにく天気があまりよくなくて、時雨れてますが、
こんな船で行きました。右側が船着場です。


 


部屋が川に面していますので、川を見下ろしていると、
保津川くだりの船が行き、たまにこんな「物売り」の船も…。
屋根の下の白いもの、看板でして「みたらしだんご」って書いてあるんです。
こんな船、まだありますかねぇ。


     


川の向こうは山陰線で、いまや有名なトロッコ列車ですね。
あいにくの天気で霧というより、上のほうはもう雲みたいですね。
ちょうどこの上辺りが「大河内山荘」だと思います。


     


しばらく行ってないので、古い写真でもこうしてみていると楽しいです。
ずいぶんかわっているところもあり、全くかわっていないところもあり…。
今度行ったら「車で」清滝にいってみますかねぇ。


さて、おまけの一枚は「奈良」です。
ずっとお住まいのかたはおわかりでしょうね。
今はもうなくなってしまった「奈良ドリーム・ランド」ですよー。
45年くらい前ですかねぇ、さすがに白黒です。


     




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6 コメント

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Unknown (りのりの)
2009-10-31 01:15:31
あ~~~・・・このまえ嵐山の駅から電車乗りました~。
駅舎はこんなレトロじゃなかったけど、電車は一両しかなくてすっごいレトロな電車でそのギャップが楽しかったです。

走っている時、なんか妙に近くを車が・・・とおもってよくみたら電車が道路の真ん中走ってるじゃないですか!駅で止まればホームから直接家の二階に入れそうなくらいくっついて家建ってるしいちいち大うけしながら四条大宮までやってきましたよ。四条大宮で降ろされるってのも微妙でやんすよね。京都駅までどうやって行けと・・・・?
渡月橋の近くでは一見昔風の人力車がおおはやりでしたよ。
若いおにいちゃんが「人力車どうですか?」って道行く人に声かけてました。乗ってみたかったけど結構お値段もするみたいだったし、引き手のおにいちゃん達をあーでもないこーでもないと見比べているうちに乗るきっかけをなくしてしまいました。まあ、そういう地味な楽しみ方もあるっちゅうことで・・・
Unknown (陽花)
2009-10-31 09:14:01
行きたくても行けないのは辛いですね。
嵐山の駅、私もとんぼ様より2,3年早く
行っているんですけど、写真撮ってなくて
こんな感じだったんですね。
ジーンズ姿のとんぼ様、本当にスリムですね。

娘たちが小さい頃よく連れて行ったドリーム
ランド、あやめいけ遊園地、時代と共に
無くなってしまいましたね。
Unknown (とんぼ)
2009-10-31 18:01:51
りのりの様
なんともいえないレトロ感と、
家々の軒先を行くあの感覚は魅力ですね。
確かに「四条大宮」でおりるとねぇ…。
今は地下鉄ができましたから、
ちょっと歩けばなんとかなりますけどね。
バスに乗りなれないと、あのヘンは不便です。
私は帰りに京都駅まで出たいときは、
嵐山からまるまる歩きか、もしくは嵐電で、
一つ先の「嵐電嵯峨」まで行き、そこから歩いて
山陰線の「嵐山」から電車にのりました。
これだと京都駅まで行きます。
途中太秦では「映画村」の真裏を通りますから
セットなんか見えましたよ。
今はどうかわかりませんけれど…。
難点はただひとつ、当時はダイヤが少なくてねぇ。
今はずっとマシだと思いますが。

嵐山は、一時タレントショップがまとまって
京都人には嫌われてました。
昔はもっとひなびた観光地でしたから。
人力車、乗りたい…と思いつつお値段がねぇ…。
今度イケメン選んで、乗ってみるかな。
Unknown (とんぼ)
2009-10-31 18:06:43
陽花様
ご一緒したとき、はじめてあの新しい駅に
入ったんですが、かわりましたねぇ。
そういえばあの時は「喫茶店」探すほうが
いそがしかったんでしたね。
こんどゆっくり中も見てみたいと思います。
いろんなお店が入っているみたいですね。

ドリームランド、当時は横浜にもありましたから、
ぜひ行ってみようって、親子三人で行きました。
イベントでアメリカから本物の
「コマンチ族」の酋長さんがきてまして、
一緒に写真とってもらいました。
そのとき泊まったのが「高円山ロッジ」と
言うところだったんですが、
それも調べたらなくなってました。
40年以上前ですからねぇ…。
懐かしいところが、どんどんなくなりますね。
Unknown (Unknown)
2009-11-01 07:25:43
阪急電車って書いてありますが・・・
Unknown (とんぼ)
2009-11-01 12:17:09
Unknown様
お名前がわかりませんので、そのままで失礼します。

ご指摘ありがとうございました。
本当に大ドジです。
さっそく訂正させていただきました。
それと、本日「お詫び記事」を
書かせていただきました。
私のドジは皆様ご存知なので、
「またやったか、とんぼ」だと思うのですが、
これに懲りずにまたお付き合いくださいませ。
ありがとうございました。

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