もうひとつの部屋

柔らかな陽の光を
頼りなさげに透かして
コスモスは夢をみる
しっとりとしたうす紫色の夢を

なんて素敵な空
なんて気持ちのいい風
白い雲
青い海
山も
雨も
こんなにも好きでいられるなら
同じ大地が生み出した私という存在も
きっと尊い存在なのだ

どこの国でもない海の
遠い遠い沖合いに
イルカが１頭浮かんでる

今宵は月が綺麗ね、と
波間に顔をのぞかせて
気持ちよさそに歌ってる

ぷかりぷかぷか

こんなにも閉じられたあなたの運命は
それだけひらかれる可能性も大きい
他人ではなく
条件でもなく
運でも、才能でもない
自分で決める、ただそれだけだ

はじめて会う人と話していて
その人が笑うと
誰かの笑顔を見るために
生まれてきたんじゃないかと思う

世界には見えない川の流れがあって
手を繋げば流れだす
そこには見えない蛍の群れがいて
光は清らかな水に集まる

オーケー、オーケー、とあなたはいう
あなたがそう言うと、不思議と不安な心は晴れる
本当にすべてが大丈夫のような気がしてくる
ねえ、どうかずっとそばにいてください
そうすれば、あなたが私にしか見せなかった悲しそうな顔も
きっと笑顔に変えられるから

大きなうねりを感じる
大量のなにかが
中に入り込んでくる

いろんな人がいろんなことを言う
あれを見よ、あれを聞け、あれをやれ、と

まるで禊のように
この冷たくて大きな川の流れは
これまでの穢れを洗い流していくのか

きみをもっとちかくでみたい
なんでもいいからはなしていたい
ここできみをかんじていたい
ながれるようなあいを

私達の周りにはたくさんの精霊が存在し
男女が愛を育むと
精霊達が女性の体内に宿り生命となる
というのが、古代日本人の世界観だという

ロマンチックな祖先に感謝
精霊達よ
どうか見守っていて

自由気ままに書きつらねます。