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今日の筆洗

2016年12月31日 | Weblog

 古川柳の<大三十日(おおみそか)ここを仕切ってこう攻めて>。こんな言い訳し、あるいはこう強気にとは、なんのことかといえば、掛け取りとの「攻防戦」のことである▼かつて大みそかといえば借金の返済日。きれいに払い、あるいは待ってもらい、無事に年を越せるかどうかは大問題。その分、新年を迎えることができた喜びの大きさは、大みそかの翌日が正月にすぎぬとありがたがらぬ現在のわれわれには想像も及ばぬほどだろう▼この歳末の光景にはほっともする。帰省ラッシュである。年の瀬に東京から地元へ帰省する人びとの波。さっきも小さなトランクをガラガラとひっぱっているこざっぱりとした青年を駅前で見かけた。うれしくなる▼帰る場所がある。待つ人がいる。帰る故郷も親も失った身になって、それが何ごとにもかえられぬ幸せの光景であることにやっと気がつくものだ▼<ふるさとへ向かう最終に乗れる人は急ぎなさいとやさしいやさしい声の駅長が街なかに叫ぶ>。中島みゆきさんの「ホームにて」。「乗れる人」という表現が切ない。乗れる人がいる。乗れない人もいる。駅長気取りで乗れるのならば、帰りなされと帰省を迷っている人の背中をそっと押してあげたい▼さて小欄も今年は、これにて幕。<用もなく銭もなき身の師走かな>永井荷風。用もなき身は東京でお帰りを待つとする。良いお年を。

 
 

 槇原敬之 ホームにて 本人歌唱 CD音源 ♠

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