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今日の筆洗

2016年11月05日 | Weblog

 百四歳まで生きた詩人のまど・みちおさんは、「イネ科の穂のあるような」草が好きだったという。草むしりで真っ先に抜かれるような植物が大好きで、「見ていて飽きないんです」と言っていた▼著書『どんな小さなものでも/みつめていると/宇宙につながっている』で詩人は、人間の好みに合わせ作られた園芸植物ではなく、野生の草が好きな訳をこう語っていた▼「どこにでも見られる、葉っぱのとがったイネ科の草は、人にこびたところが全然なくて、自分勝手に生きてるでしょ。飾りみたいな、きれいに見えるようなものは何もないんです」▼そんなイネ科の生命力のなせる技か。三年前からの海底火山の噴火で面積が十二倍ほどにもなった小笠原諸島の西之島。研究者が先日上陸したところ、過酷な環境にもかかわらず、イネ科のオヒシバが生き残っていたという▼魚を食べるカツオドリや草の種子を食べるアトリも見つかった。調査に参加した森林総合研究所の川上和人さん(43)は「今は溶岩だけで土のないところも、鳥が巣を営み、フンをすることで、植物に必要なリンや窒素がもたらされる。人の手が入らぬ地で新たな生物相がどうできるか、世界的に貴重な観察の場です」と話す▼東京から千キロ。はるか遠い島で草や鳥が織りなす生命の絵巻を、まどさんは天上から、飽きることなく見つめているかもしれぬ。

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