メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ダンケルク

2017年10月09日 | 映画
ダンケルク
を観ました。


フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。
背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィオン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。
一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。
民間の船長(マーク・ライランス)は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。
英空軍のパイロット(トム・ハーディー)も、数において形勢不利ながら、出撃。
こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。
果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。勇気ある人々の作戦の行方は!?


クリストファー・ノーラン監督作品です。
すっかりハリウッドの巨匠ですね。

個性的な大作を作るクリストファー・ノーランですが、今作は初めてなシンプルな戦争映画です。
史実の映像化も初めてでしょう。

ノーランの戦争映画ってどんなものなのか?と少々不安感もありましたが、流石の凄腕監督。
がっつりとちゃんとした上質な戦争映画でした。
めちゃくちゃ名画だと思います。

そして第二次世界大戦の勉強をライフワークにしている自分にはありがたいテーマでした。
全く知らなかったダンケルクの戦いと言うものを少し知れました。

描写も映像も役者の動きもめちゃくちゃリアルで上質でした。
なんか戦争映画をリアルにする努力って少々複雑な気分にもなります。
戦争を教える要素もあれば、戦争を知りすぎてしまう要素もあり。
つい最近、人類がやってたことを必死に再現するわけですからね。

この作品で一番特筆したいこと、それはストーリーが無いことですね。
ストーリーが無いということは一つの大きな娯楽性は捨てるという意味と等しいと思います。
それでも、それだからこそ引き込まれる物凄い緊迫感がありました。

ダンケルク港でピンチに陥った英仏連合軍が必死に脱出しようとするだけです。
そのポイントポイントをなまなましく描いているだけの映画です。

一番の主人公、若いイギリス兵はただただ逃げるだけです。
正義感や男気等は全然無いですが、悪いとか腰抜けという印象も懐きません。
それくらい生き延びるのに必死な状況です。

次に特筆したい点は、ドイツ軍、ドイツ人がほぼ一切出てこないことです。
やられている側の一方的な目線で、ある種のバーチャルリアリティのような作風です。
戦闘機が攻撃してきたり、船が攻撃してきたり、見えないところから撃たれたりしますが、
明確なドイツ人は一切出てきません。
大抵の映画は相手側にも同情を抱かせるような描写があり、現在の情勢に忖度しているような演出があるものですが。
今作はその辺は皆無です。
ですが、ドイツ人自体が出てこないのでその辺の変な感情を煽ることもなく見事でした。

上空ではイギリス空軍とドイツ空軍の争いがあります。
それも3機くらいで戦っていて妙にリアルで臨場感がありました。
墜落していく戦闘機の映像も凄かったです、本物でやってるのかもと言うくらいリアルでシームレスでした。

全体的に無駄な派手さは無く、いちいち生々しかったです。

主人公はフィン・ホワイトヘッドという映画デビューくらいの役者でしたが大抜擢でした。
セリフも殆ど無いですが、生々しい兵士の感じはよく出ていました。
この子を採用するあたりにノーラン監督のセンスを感じます。

ダークナイトでも出ていたトム・ハーディがパイロット役で出ていました。
ただずっとマスクをしているし誰かわからない様な役でした。
それでも今作の中ではおいしいヒーロー役で、かっこよかったです。

コレは劇場で観るべき名画だと思います。
また新しい戦争映画の提唱だと思います。

めちゃくちゃいい映画です。
元々高評価のクリストファー・ノーラン監督ですが、
彼の作品の中でも一番すぐれた作品だと思いました。


そんなわけで9点。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« パーフェクト・レボリューション | トップ | スイス・アーミー・マン »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事