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TAP THE LAST SHOW

2017年06月17日 | 映画
TAP THE LAST SHOW
を観ました。


1988年12月24日東京「THE TOPS」
ステージに置かれたドラム缶の上で、若い男が激しいタップを踏んでいる。男は、宙高くジャンプするも着地に失敗。落下の際に倒れたドラム缶の下敷きになり、左足に大怪我を負う。これが天才タップダンサー・渡真二郎(水谷豊)の、ラスト・ショウとなった……。
それから、約30年後。
ダンサー引退後も、振付師としてショウ・ビジネスの世界に身を置く渡だが、酒に溺れ、自堕落な日々を過ごしていた。ある夜、渡のもとを旧知の劇場オーナー・毛利喜一郎(岸部一徳)が訪れた。約半世紀の歴史を誇る劇場「THE TOPS」も、時代の流れとともに客足が遠のき、いよいよ看板を降ろすことに。その最後を飾るショウの演出を、盟友の渡に依頼しに来たのだった。気乗りのしないまま、とりあえず参加したオーディションの途中で、席を立った渡の足を引き止めたのは、ある青年のタップの音だった。MAKOTO(清水夏生)の踏むプリミティブなパワーに溢れたリズムに、渡の止まっていた時間が再び動き始めた……。
錆びついた過去の栄光に浸るのではなく、これからトップに昇り詰めようという夢にやみくもな情熱を注ぐ、若手ダンサーとのパワフルで自由な舞台制作に意欲を燃やす渡。MAKOTOをはじめ、渡の厳しいオーディションを勝ち抜いたRYUICHI(HAMACHI)、MIKA (太田彩乃)、YOKO(佐藤瑞季)に、JUN(西川大貴)も加わって、「ラスト・ショウ」に向けて、ハードなレッスンが始まった。ステッキが折れてしまうほど常軌を逸し、気迫に充ちた渡の過激に加速していく特訓に耐え、若きダンサーたちは恋人や家族、人生さえも投げ打つ覚悟でひたすらタップを踏み続ける。
究極の師弟関係は、ステージを降りて、それぞれに苦悩を抱えた若者たちの人生にも変化をもたらしていく。恋人・華(北乃きい)との将来に自信が持てないナイーブなMAKOTOの心に、シビアなショウ・ビジネスの世界でしぶとく生き抜いてきた渡の言葉は、灯りをともした。
一方、未知の可能性に輝くMAKOTOのタップは、渡を新しいステージに押し上げる。伝説のダンサーは、今この場所で再び自分らしい生き方を、自分の体験を次の世代へ継いでいく指導者としての夢を、見出しはじめていた。ショウに懸ける想いをひとつに、渡たちはまだ誰も見たことのない世界へと挑もうとしていた―――。
2017年5月28日東京「THE TOPS」
幾多のトラブルを乗り越えて、遂に迎えた最後の夜。今ひと際輝く、不世出のアーティスト・渡がステージを見守る中、「ザ・ラスト・ショウ」の幕が上がる。


水谷豊監督・主演の作品です。
水谷豊はこれが初監督ですかね?
初監督でこの題材と言うところになかなかの思い入れを感じますね。
密かにかなり期待していました。

非常にダンディな雰囲気の作品でテイストは非常に好みです。
雨に濡れた地面に映る東京のネオン、銀座の風景をこんなに綺麗に映してるのはなんか嬉しい。
生活感のないコンクリート打ちっぱなしな住居、常にジャックダニエルで飲んだくれ、BGMはクラシックなスウィング・ジャズ。
飲んだくれているのにダンディズム溢れるファッション。
そしてタップダンスという題材。
ダンディズムの極地な設定、大人のオシャレさふんだんです。

実力派ベテランを起用しているので演技も引き締まっています。

ただ苦言を呈するならば、若者たちメンバーのエピソードのぞんざいさですね。
青春映画的な王道なダンスチームのメンバーのあれこれがあります。
かなりフォーマットにのっとった。
腫瘍の5人メンバーがそれぞれ困難を抱えていてダンスを続けられないかも?
的なお約束なのですが、とにかく雑にエピソードを放り込んでくるなー、とは思いました。
短い尺であるあるな困難やら、胸のうちに秘めてるものを描写します。
こんなに雑になるなら省いた方が良かったのでは?とも思いました。

ベテランたち、おじさんたちのシーンがストーリー的にも演技的にも非常に高品質なので、
そこに少々のギャップを感じました。
おじさんたちの高品質な小洒落たシーンと若者たちの雑なシーンの構図ですね。

そのメンバーそれぞれの問題点やらショー自体が中止に追い込まれていく感じ、プロヂューサーが資金難でそもそも状況が悪い感じ、
今年ヒットしたSINGとかなり近いフォーマットです。
本当にざっくり言ってしまえばSINGの実写版と思ってもそんなに遠くない気がします。

ウリ文句の通り、ラストのタップダンスのショーのシーンはかなりいいです。
タップダンスという少々ニッチなジャンルのエンターテイメントを個々まで華やかにスケール感大きく描いたのは素晴らしいと思います。
タップダンスを習いたくなってしまいました。
そういうタップダンスを世に広めるには非常に貢献してると思います。

主演の水谷豊は監督もやっているだけあって非常に素晴らしいです。
己の良さを完璧に理解して演出している感じでした。
飲んだくれでろくでもないワガママタイプの天才で、それでも根はダンディズムに満ちている感じ。
ちょっとした振る舞い、酒の飲み方、ジャズを聴きながら常にソファーで寝ている感じ。
こんなおじさんになりたいと思えるようなおじさん像でした。

岸部一徳も同じくダンディズムを感じさせるクールなおじさんで良かったです。
状況は困難なのにあっけらかんと対応しようとしている感じは好感持てました。

清水夏生はそもそもタップダンサーなのですね、なのに演技もできてすごいですね。
まあ演技は上手とは言えませんがそれなりに様になってました。
ダンスシーンも非常に見応えありました。

そのライバル的なポジションのHAMACHIって人もタップダンサーなのですね。
同じような評価ですが演技もそれなりに出来て素晴らしいですね。

北乃きいを久々に映画で見ましたが、だんだんぽっちゃり感が増してますね。
可愛いし演技力もあるのでもう少しいい役で見たい気持ちもあります。

全般的に評価ポイントと減点ポイントが明確な感じの作品でした。
やはりプロフェッショナルの監督が撮ってないな、ってあからさまに感じる部分もあります。
ただセンスが光る部分もあるのでその辺はベテラン俳優ならではって感じです。

とにかくタップダンスのショーのシーンは劇場で観る価値はあると思います。


そんなわけで8点。
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