メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

二度めの夏、二度と会えない君

2017年09月21日 | 映画
二度めの夏、二度と会えない君
を観ました。


「バンド組もう!」高校3年の夏の始めに、彼女は言った。
智が通う北高に転校してきた燐は、文化祭でライブをするという夢を叶えるためにやってきた。
そしてメンバーとして集められたのが、智、姫子、六郎だった。
バンド活動が禁止されている中、生徒会長の菅野瑛子の手助けもあり、文化祭ライブは成功を収めた。
そして、夏のおわりに、智は燐に自分の想いを伝える。だがそれは取り返しのつかない言葉として刻まれ、2人を引き裂いてしまう。
なぜ、あんなことを言ってしまったのだろう。もしもやり直せるなら──そう思ったある日、半年前にタイムリープした智は、“あの夏”をやり直すチャンスを手にする。
今度は絶対に燐に“告白しない”と心に決めた智。しかし、二度めの夏は一度めと何か違っていた。
果たしてライブは成功するのか。二度めの夏はどんな結末を迎えるのか──。


中西健二監督作品です。

相変わらず前情報無しで観に行きましたが、今や旬の村上虹郎が主演なのでそこそこの期待値で観に行きました。
が、なかなかしんどい映画でしたね。

高校の学園祭でのライブ成功から悲しい別れ。

無気力になっていた主人公が雪の土手で転ぶと時間が戻ってヒロインと出会った初夏の日に戻るファンタジー。
日本の青春ファンタジーでは非常にあるあるのこすり尽くされたものだが。
それなのに真新しさも無く、タイムリープの描写もなかなかのチープさ。

ストーリーもあまりの予定調和的。
コントのフリのドラマや、バラエティ番組の簡易ドラマくらいの品質でずっと映画が続きます。
「コレは1度目の夏と違う」「なんとか1度目と同じ展開に戻った」
って件がくどいくらいに繰り返されます。
しかも一回目みたいなテンションで描写してきますが、既視感半端なかったです。
ギュッとしたら30分作品にできるくらいの内容の濃さです。
リモコンがあったら早送りしたであろう場面だらけでした。

そもそもの展開自体が既存の映画、ドラマでこすられてきたようなものばかりなので繰り返され無くても退屈だったとは思います。

自分もバンドマンなので音楽的な要素でも心惹かれる要素は無かったですね。
高校生あたりでバンドやってる人にはひょっとしたら食いつくかも知れませんが。
音楽好きな人が好むようなハイセンス音楽では無かったです。
ライトにバンドやる様な、バンドブーム時代にたまに居たアイドルバンドっぽい音楽ですね。

村上虹郎はハイセンスな作品ではその独特の雰囲気の良さがでるが、
こういうローセンスな青春モノではミスキャスト感が強かった。
今、売れてるから使ってみました、意外の理由は見いだせず。
正直、アイドル的な子の役者朝鮮の場にする程度の作品だと思いました。

一方ヒロインの吉田円佳はたんこぶちんというガールズバンドのギターボーカルの子ですが。
その子にはシンプルな役者挑戦の場でしたね。
とことん明るくポジティブなキャラは親しみやすかったです。
演技は当然それなりの素人感でしたがルックスも特別可愛いわけでもなく。
miwaあたりでも役者としては結構微妙な評価な自分ですが、まあ今後どうなるか?って感じですね。

吉田円佳に限らず、加藤玲奈、金城茉奈も役者挑戦の場という感じでした。
みんなルックスも演技力も微妙でした。
ただ金城茉奈はなんか良いオーラがあったのでひょっとしたら今後女優として需要がありそうな予感もあります。

山田裕貴がこの中では異質というか、高校生役としてはなかなかの不自然感がありました。
クセの強い役でしたがなかなかの演技力でこなしていました。
ただルーキーズ的にヤンキーモノでみんな歳いってるキャストでやるなら違和感ないですが、
他の4人が結構若いのに一人だけお兄さん感が強すぎました。
この辺のキャスティングも疑問でした。

自分の好きな菊池亜希子が出ていましたがなかなかの厳しい無駄遣いでした。
さり気なくただ説明をさせられる、都合よく物語を進めるだけの役どころでした。

久々に見た本上まなみにも厳しい役どころでした。
逆に落ちぶれ感が出てしまったかもしれないですね。

それにしても久々に厳しい青春映画を観ましたね。
上映規模が小さかったのでわざわざ遠くまで観に行きましたが、かなり失敗した気分でした。
甘口評価の自分でもコレはしんどかったですね。

村上虹郎は履歴から消した方が良いかも知れない作品でした。


そんなわけで2点です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 少女ファニーと運命の旅 | トップ | ナインイレヴン 運命を分けた日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。