情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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仲間由紀恵で?億円キャンペーン~70%拒否に焦る最高裁・法務省こんどは日弁連も加わり」ACTION

2006-10-27 23:02:10 | 適正手続(裁判員・可視化など)
仲間由紀恵さんを使った裁判員制度キャンペーンに弁護士などから批判が寄せられているが、全国弁護士ACTION56号(電子化は55号まで)も、広告の文言に、推定無罪原則、被告人の防御権への言及がないことを指摘し、【「人を裁く」体験と警察管理社会への動員というこの制度の正体が臆面もなく語られています】と厳しく批判している。

確かに、広告の文面は、「裁判に参加することが、国民のみなさんにもたらすもの」として「それは、被告人の有罪・無罪や刑罰が決められるまでの過程を体験すること、理解すること。そして、犯罪がどのようにして起こるのかを考えるきっかけをつくること。安心して暮らせる社会には何が必要か、自分のこととして考える。」ことが挙げてある。

これでは、裁く対象が有罪であることを前提としているというほかない。また、犯罪を犯さざるを得なかった人への理解、これが犯罪防止のためには必要だと思うが、そういう視点も感じられない。


さらに、ACTIONは、【その費用?億円の1/3は日弁連会費だろう!こんなハレンチを許していいのか!】という指摘もしている。

確かに、この広告、意見を述べている部分はご覧のとおり,ほんの少しで、後は、仲間由紀恵さんの魅力に頼っている。これを読んだ人は裁判員制度の何を理解するのだろうか?

少し脱線するが、うがった見方をすれば、①この広告のバーターとして各紙に記事を書いてもらう約束がある、②そこまで直接的でなくとも、批判を封じ込める…という意図があると思われても仕方がない。

そもそも、裁判員制度そのものに対する評価は分かれても仕方がないし、現に分かれている。その事実に正面から向き合い、一つひとつ議論するような広告ならまだしも、仲間由紀恵さんの魅力で解決しようというこのやり方は、裁判そのものだってインスピレーションでやっていただければ結構というようにもとれる。

「お前らのやろうとしてる事は、全部お見通しだ!」とでも言わせてもらおう!




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とにかく裁判員制度はインチキ (高野 善通)
2006-10-28 00:30:38
 裁判員制度に関しては、市民レベルに対して一切の批判意見が封じ込まれているのが現状です。というのも、重罪事件について裁判員制度以外の方法での裁判を原則認めていないゆえに、制度の破綻=国の信用問題にまで関わるためです。

 他の「悪法」といわれる共謀罪、国民投票法、ゲートキーパー法などと決定的に違うのは日弁連トップまでが裁判員制度に賛成している点で、この悪法を批判できる有力組織が存在しないことで、権力オール与党化というとんでもない構造がある点です。

 おりしも、昨日のNEWS23で「報道の自由度」ランキングで日本は51位と主要国の中では相当低い順位だったことが取り上げられましたが、裁判員制度への批判が全くないような社会では、もっと順位が下がっても不思議ではありません。
イメージというか、仕事休むことができないのでは? (東西南北)
2006-10-28 00:33:00
 朝日新聞で見ましたよ。1面つかってデカデカと朝から爽やか、という感じて意欲的なものでした。さすが広告会社は心理戦術のプロであります。



 でも、仕事を休んでも職場の人たちに迷惑がかからないこととか、裁判員のサラリーマンの出世にマイナスの影響がでないことを実態として実現する法務省の態勢が必要なのだと感じます。



 それをしないで、何ですか。仲間由紀恵さんの好印象を朝っぱらから道具にして、庶民を裁判所へ招き入れようと図るとは。



 先頭に立っているのが、最高裁と法務省ですか。で、今回は日弁連が名前を出すだけでなくて、【その費用?億円の1/3は日弁連会費だろう!】とは。



 特に、日弁連は、こんな誤魔化しのキャンペーンではなくて、弁護士自治で独立した立場から、法務省に対し、裁判員制度の改善を申し入れていくことに、名誉と金と知力を尽くすべきじゃないかという気がします。



 自主独立の人権擁護の日弁連、真の法曹団体が直立不動の姿を示し、人間を震撼させる。なかなか格好いいじゃないですか。ドラマのイメージじゃないですか。

 

 芸能関係の仲間由紀恵のイメージを借りてくるよりまっとうな路線じゃないですか。



 それにしても、仲間由紀恵を起用した裁判員キャンペーンへ数億円の金を注ぎ込む日本の首脳陣の対して、「破廉恥」だという指摘は、面白くて笑ろてしました。



 よもや、エロおやじたちの餌食になっているのでは?



 という漫画のシーンが想起されて、それに対して「破廉恥」だと言っているまっとうな人の姿のギャップが面白かったわけです。裁判員制度とは無関係な場外乱闘なわけです。



 ま、ありえないでしょう。法曹の世界で、そのような人身売買というか売買春の肉欲関係は(笑)



 ともあれ、推定有罪、即決裁判、厳罰化の裁判員制度への道を笑っているのではないですよ。止めてくれ。



 僕は推定有罪・厳罰化されると、恐ろしいし、それは嫌悪感の人間不信の原因になっていると考えています。
追記します (高野 善通)
2006-10-28 00:42:38
 ちなみに、有名タレントを裁判員制度の宣伝に使うのは「二重の意味」で欺瞞です。

 一つはヤメ蚊様がおっしゃるように仲間さんの魅力によって重大な裁判を軽く扱う点、もう一つは、このような有名タレントは仕事で代役が利かないため、(一般市民は拒否できないのに)選ばれてもほとんど辞退可能である点です。
Unknown (人生幸朗)
2006-10-28 01:04:21
ヤメ蚊さんの評価にまったく同感。日弁連が広報役まで買って出て本当に恥ずかしくないのか。かつて数多くの弾圧事件、冤罪事件で大衆的裁判闘争を闘った自由法曹団の中心メンバー(共産党員)までもが裁判員制度推進の先頭に立っていることがまさに犯罪的なんだ。恥を知れ!

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