情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

元朝日新聞記者が自らの表現の自由が侵害されたとして提訴〜内部的自由確保の第1歩か?

2008-10-18 20:08:28 | メディア(知るための手段のあり方)
 報道機関の内部的自由を確保するための方法について、所属する弁護士会で議論を始めたところだが、朝日新聞の元記者が、まさに、記者の表現の自由を守るための訴訟を開始したようだ。

 読売新聞によると、【取材した「長良川河口堰(ぜき)」の記事を掲載しなかったのは「報道弾圧」で新聞記者の権利を否定したとして、朝日新聞社元記者の吉竹幸則さん(60)が、同社を相手取り、謝罪記事の掲載と慰謝料など3000万円の支払いを求めた訴訟を名古屋地裁に起こしていたことが、17日わかった】という。

 同紙は、【訴状などによると、吉竹さんは1973年に入社し、名古屋本社社会部、東京本社政治部、豊田支局長などを経て、今年1月に定年退職した。社会部時代に長良川河口堰の取材をし、90年夏に建設省(現国土交通省)が治水効果のないことを知りながら着工したという内容の記事を出稿したが、掲載されないまま同年9月に政治部に異動。93年12月に記事は掲載されたが、その後、関連記事が掲載されることはなかった。吉竹さんは「憲法21条による国民の『表現の自由』『知る権利』の負託を受けた記者は社会的存在。会社は掲載しない理由を明らかにせず、不当な編集権の行使・乱用にあたる」などと主張している。】と伝えている。

 この読売だけでは少々わかりにくいが、冒頭の画像の東京新聞の10月17日付社会面によると、建設省の極秘資料を入手し、「治水のため」としていた建設理由に根拠がないと確認し、無駄な公益事業だと指摘しようとしたが、社会部長が誌面化を止めたという経過があるらしい。

 事実関係について知らないため、何とも言えないが、内部的自由が裁判所で正面から問題となる初めての事例となるのは間違いなさそうだ。

 NHK番組改編事件を担当した身としては、政治家の圧力をすっぱぬいてくれた朝日新聞だけに、非常に複雑な気持ちではあるが、それとこれとは別。内部的自由を確立することは、結果的には朝日新聞だけでなく、報道機関全体にとってよいことだし、市民にとっても喜ばしいことだ。

 正直、押しかけ代理人でもやりたい気がする。

 要注目の事件だ。

 ★なんとこの情報は、週刊金曜日やJANJAN(http://www.news.janjan.jp/media/0809/0809187503/1.php)に掲載されていたようだ…。なぜ、今まで報道されなかったのだろうか…。


 



【PR】





★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。 
『社会』 ジャンルのランキング
コメント (2)   トラックバック (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 自衛隊集団暴行事件に続き新入隊... | トップ | 世界人権宣言の翻訳にみる自民党... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
報道機関の内部的自由と言っても (通りがかり)
2008-10-19 06:28:22
結局、こういうことになるのかもしれません。

http://blog.livedoor.jp/cefh/
北海道警察VS北海道新聞

これを乗り越える知恵と力が、あるんでしょうか?
まさにそういう事態のために… (ヤメ蚊)
2008-10-19 12:26:00
 内部的自由は、メディアの外部に対する自由ではなく、メディアの内部における自由です。それは、現場の記者に対する不当な上層部からの圧力を防ぐとともに、内部でおかしなことが行われた場合、それを外部に公表することも可能にする規定です。裏取引などを防ぐためにも、まさに、内部的自由が必要なのです。もし、道新に内部的自由があったら、道警の不正を徹底的に追及することができ、その連鎖で、日本中の警察の不正が明るみに出たでしょう。そうなれば、まじめに勤務に取り組んでいる警察官のやる気を伸ばし、よりすばらしい警察になったのは間違いないでしょう。日本でメディアの内部的自由が保障されていないことにより、日本の社会は多大な損失を被っているというのが実態です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

2 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
推進派集会に参加して (高野 善通のブログアネックス)
 本日は裁判員制度推進派の集会に出向いてまいりました。私の活動と軌を同じにする裁判員制度反対派弁護士が「異常な制度をここまで肥大させたのは日弁連執行部が最大の責任」と目の敵にするタイプの弁護士の論理が如実に展開されました。  官僚司法の打破に役立つとか...
街頭演説 (鳥居正宏のときどきLOGOS)
街頭演説風景 ※画像クリックで拡大 昨夜(2008年10月18日、午後6時〜7時)は、JR大阪駅前で、次の衆院総選挙に社民党から立候補する服部...