情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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駆け付け警護のいらない支援プロジェクト~リカービ氏提案メソポタミア湿原復興計画

2007-08-26 15:39:34 | 有事法制関連
 イラクには、そもそも、自衛隊が駆け付け警護(※5)を検討してまで、イラクにいく必要なんてまったくなかったことがよく分かる事例がある。国連環境計画(UNEP)が行っている「イラク湿原復元プロジェクト」への支援だ。

 この計画は、イラク南部に広がるメソポタミア湿原が70年代には四国より一回り広い面積があったにもかかわらず、旧フセイン政権時代の干拓などで乾燥が進み、4%ほどまで縮小していることから、その復元を目指すこととしたもの。

 朝日新聞(※3)によると、【メソポタミア湿原は、四大文明で有名なチグリス・ユーフラテス川の下流域で、70年代には約2万平方キロの広さだった。だがその後、乾燥化が進んだうえ、湾岸戦争後に反フセイン暴動を起こしたシーア派部族の根拠地ともなったため、政権側は環境を変えて強制移住させようと川をせきとめた。 その結果、湿原は破壊され、湿地部分は02年には759平方キロにまで縮小。塩害や生態系への悪影響が出ている。国連環境計画(UNEP)によると、このままだと5年以内に消滅する可能性もあるという。 また、環境が変化したため、農業で生計を立てていた住民らが次々と移住し、30万人いた人口が一時、10万人まで減少したとも言われている。UNEPや国連食糧農業機関(FAO)が詳細な調査や復元事業を検討していたが、治安の悪化で中断したままだ】という状況だった。

 UNEPのウェブサイト(※1)のトップページにあるPDF「よみがえる自然(小冊子) - 2006年12月改訂(PDFファイル)」によると、日本政府からの資金援助による活動には以下のようなものがあるという。

◎新たなコミュニティーにおける飲料水供給のパイロットプロジェクト
◎追加の研修コース
◎2006年12月に京都で開催の国際ワークショップ(15ページ参照)
◎地域社会レベルでの取り組みの継続
◎啓蒙活動のための資料の更新

 すばらしいプロジェクトだ。

 現在、プロジェクトは進行中で、例えば、【UNEPがパイロットプロジェクトを実施している6地域全てにおける水道管敷設及び、共同給水栓の設置が2006年5月末までに完了しました。この6地域の住民は、共同給水栓から安全な飲料水を得ることができるようになり、飲料水を確保する苦労から解放されました。6地域で、あわせて23キロメートルにわたる水道管と、86箇所の共同給水栓が設置されました】(※2:UNEPのウェブサイト

 このプロジェクトがいいところは、イラクの関係者の要望によって実現したところだ。自衛隊のような押しつけ支援ではない。

 朝日新聞によると、【昨年(2004年)12月に来日したイラク南部の主要部族長の子息で、民主化運動の指導者アブドルアミール・アル・リカービ氏が小泉首相と会談した際、「イラク南部の民衆が最も望む復興支援策だ」としてメソポタミア湿原の再生を要請し、政府の支援策の一つに急浮上した】ものなのだ。

 リカービさんは自衛隊の派遣に利用されたことがあるが、このプロジェクトの実現については、リカービさんの貢献があることを伝えることで、リカービさんの名誉を回復したい(※4)。

 イラクでの復興において日本が果たすべき役割はこのような平和的でかつ市民が本当に求めているものであり、そのような貢献を行うことこそが、日本の本来選択するべき道であるはずだ。


※1:http://marshlands-jp.unep.or.jp/default.asp?site=iraq_jp&page_id=81778E39-51CC-407C-A996-32CD5B42B494

※2:http://marshlands-jp.unep.or.jp/default.asp?site=iraq_jp&page_id=17235698-3DD7-4FBA-B7DB-07D860C4DEAD

※3:http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200401210234.html

※4:ネット記事による被害拡大を認定~イラク人民主活動家の訴えを認めた東京地裁 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/s/%A5%EA%A5%AB%A1%BC%A5%D3)

※5: 【転載熱望】佐藤正久巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開!(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf)







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2 コメント

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日本のイラク復興支援の胡乱 (ゴンベイ)
2007-08-26 17:46:59
>自衛隊のような押しつけ支援ではない。
地元に支援ニーズがなかったわけではないので、「自衛隊の押しかけがなくても実現できる支援がある。」とすべきだと思います。

さて、イラク復興支援なるものの内実は極めてうさんくさいものです。
日本の外務省: 我が国のイラク復興支援
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/shien.html
(ニ)治安
・警察車両供与計画(内務省、約2,500万ドル)
概要:27都市に配備予定(サマーワには40台の車両が配備)。 #04ODA白書によれば総計1,150台
・防弾車両供与計画(内務省、約500万ドル)
概要:バグダッド市及びサマーワを含むムサンナー県に20台の防弾車両を供与。
概算とはいえ1台20万ドル>2000万円超です。いわゆるパトカーの他にこのように高価な重防御車両が必要なのであれば、イラクは治安支援というような現状ではなく、戦争状態にある地域への軍事支援であるかと考えるほうが妥当です。
別のところで見た英文資料によれば日本の支援予算の事業支出費目構成の3~4割が警備費用>傭兵会社への支払いや内容不明の手数料支払いとなっていました。日本ばかりでなく多くの海外援助に裏金がつき物となっているとの話しを聞いていますが、それを裏付けるような手数料のウェートですし、さらに上乗せになっている巨額な警備費は戦争地域への無謀な支援強行を物語るものと感じました。
ただ、割と例の湿地跡地は… (田仁)
2007-08-29 15:37:58
土地利権も絡み、湿地に戻すのもかなり難しいらしいですよ?
ソレよりは多分、イラク難民とか、癌他医療援助とか、コツコツ地味な、周辺諸国からも可能な「浄財」関係の方が…?

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