情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

レイプ+4人殺害の米軍兵士の起訴状~遠い国で起きたことで済ませてはならない…

2006-07-04 23:22:53 | 有事法制関連
共同通信によると,【イラクで3月、女性をレイプし、この女性を含む家族4人を殺害した疑いがかけられている元駐留米軍兵士(21)の訴追手続きが3日、米南部シャーロットの連邦裁判所で始まり、生々しい犯行の手口と計画性が明らかにされた。米メディアによると、元兵士はまず寝室で女性の両親と5歳の妹を射殺。もう1人の兵士と女性をレイプ後、頭部を撃ち抜いて殺害した。調書では女性は25歳とされているが、近隣住民によれば14、5歳だったという。】。

この兵士の起訴状が,ここ(←クリック)に11頁分けて掲載してある。

起訴状によると,グリーンらは酔っぱらって前から目をつけていた近所に住んでいた若い女性をレイプすることにし,グリーンが夫婦と子ども(5歳)をベッドルームでAK47で射殺した後,グリーンら2人が若い女性(25歳)をレイプし,その後,頭に2,3発銃を発射したという。グリーンは,その場にいたほかの兵士に「全員殺した」と言った後,1人残した若い女性をレイプしたらしい。

まったくむごたらしい犯罪だ。

もし,日本でそういう事件が起きたら,直ちに,反米で盛り上がるだろう。イラクでそうならないのは,イラクが米軍によって占領されているからであり,日本は自衛隊を派遣することで,その占領に荷担している。

そういう意味では,今回の事件についても国民1人ひとりが責められても仕方ないのではないだろうか?少なくとも,遠い国で起こった出来事としてとらえるのではなく,身近な問題として受け止めなければならないと思う。

個人的には,まずは,この起訴状(←クリック)11枚を,首相官邸と米国大使館に送りつけようと思っている。




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鹿砦社松岡社長に有罪判決~パチスロ大手アルゼ批判記事などで

2006-07-04 19:33:00 | メディア(知るための手段のあり方)
神戸新聞(←クリック)によると,【西宮市の出版社「鹿(ろく)砦(さい)社(しゃ)」の名誉棄損事件で、名誉棄損罪に問われた同社社長の被告(54)の判決公判が四日、神戸地裁で開かれた。裁判長は「表現の自由に名を借りた言葉の暴力で、無責任で身勝手な犯行」として、懲役一年二月、執行猶予四年(求刑・懲役一年六月)を言い渡した。】という。

同紙は,

【判決によると、被告は、プロ野球・阪神タイガースの元スカウトの長女(48)と共謀し、長女の父親が神戸市内のビルから転落死したことについて、当時の球団職員の実名を挙げ、殺害にかかわったとする内容の書籍を販売。また、パチスロ機製造会社役員の私生活の内容を書籍や自社ホームページに掲載した。】

と伝えたうえ,

【裁判長は「センセーショナルな表現を使い、(記事内容は)一方的で悪意に満ちている」と指摘。同役員の私生活の記事について、「経営再建のために、対立業者から資金提供を受けることが目的で、公益性は認められない」とした。】

と引用している。

なお,元スカウトの【長女は今年三月、懲役八月、執行猶予四年の有罪判決が言い渡され、確定している。】ということらしい。

情報を共有した相手が逮捕され,先に有罪が確定する。ネタは少々違うとはいえ,表現の自由が争点からずらされる(女性スキャンダルと経営難)。…という点では,西山事件を彷彿させる感じすらある。

松岡社長は,無罪を信じていた。不当な判断だ」と話しており、控訴する方針だという。

頑張れ!



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ETV裁判での長井デスクらの証言を掲載~放送の公共性の<いま>を考える全国連絡協議会

2006-07-04 01:07:57 | NHK番組改編事件
NHKに対して,政治家が圧力をかけて番組を改編させたことが問われているETV裁判の証言記録が,「放送の公共性の<いま>を考える全国連絡協議会」のホームページ(←クリック)に掲載されました。

 掲載されたのは,勇気ある告発をした長井暁デスク,そして,その証言を支える証言をした永田浩三チーフ・プロデューサーのほか,とぼけるしかなかった松尾武放送総局長と野島直樹総合企画室担当局長(肩書きはいずれも当時)の4人の証言の速記録。

 長井,永田両証人の真摯さと松尾,野島両証人の不誠実さがよく分かりますので,ぜひ,お読み下さい。

長井証言(16/43)【私はNHKに20年近く在籍しております。私を育ててくれたNHKを愛しております。日本において.公共放送は絶対必要なものだと思っています。ですから,何とかNHKが信頼を回復して,立ち直ってもらいたいと思いますが,今の協会の経営が判断していることというのは.この事件にかかわった政治家を守り,与党との関係さえ良好に維持していれば,視聴者に背を向けでも何とかやっていけるというふうな誤った判断を私はしていると思います。NHKが視聴者の信頼を回復しない限り立ち直れないということははっきりしていると思います。ですから,この問題でNHKがきちんと第三者機関による真相の究明なり検証番組を作って,視聴者に対して説明責任を果たして,わびるべきところはわび,改善すべきとところは改善するという姿勢を示さない限り,視聴者の信頼回復など絶対不可能だと思っています。視聴者にうそをつきながら信頼を回復するなどということは私はできないと思っておりますので、そのことをこれからもNHKの中で,我々の仲間や役員たちに向けても,メッセージを出し続けたいと思っております。】




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明日10時,鹿砦社名誉毀損弾劾事件判決~神戸地裁101号法廷

2006-07-04 00:48:34 | メディア(知るための手段のあり方)
大手パチスロメーカー「アルゼ」の闇を記事にした鹿砦社の松岡社長が名誉毀損で逮捕された言論弾圧事件(ここなど)の判決が,明日10時,神戸地裁で下される。パチスロという警察と結びつきが深い業界の闇を暴こうとした者に対する弾圧,これは表現の自由に対するあからさまな侵害であり,許してはいけない。近くにお住まいの方はぜひ,法廷に駆けつけて下さい。

松岡社長のメッセージは次のとおり…。

■■引用開始■■

 前代未聞の言論弾圧がなされた2005年7月12日という日から、早1年が経とうとしている。めまぐるしく移ろう現代社会の中で、多くの人たちは、この前代未聞の言論弾圧を言論弾圧と捉えないで1年が過ぎようとしている。

 殊に出版・マスコミに携わる人たちでさえ、この言論弾圧事件が、関西という、中央からすれば遠く離れ、出版不毛の地で起きたこともあってか、残念ながら反応はいまひとつである。これまでの公判に、担当の司法記者は別として、出版・マスコミ関係者が自発的に傍聴に来ている姿はほとんどといっていいほど目にしなかった。このことは象徴的だ。この裁判が東京であったならば、おそらく毎回かなりの
業界人の傍聴があっただろう(いや、これもどうだろうか。つい最近、6月14日の対アルゼの民事訴訟の控訴審では、『紙の爆弾』編集長と相手方のアルゼ法務担当社員を除いて、傍聴人ゼロだった〔結審。9月13日判決〕)。

 いわゆる「名誉毀損罪」(刑法230条)での出版人の逮捕、大掛かりな家宅捜索、そして私の長期拘留など、どれをとってみても前代未聞のことで、治安維持法下の戦前・戦中を除くならば戦後初めてのことである。検察による求刑も「懲役1年6月」という戦後最長で、これから裁判所の判断が下されるが、裁判所は「憲法の番人」として憲法21条に則った判断をなし、将来に禍根を残さない、歴史に残る名判決を出していただくよう、心から願うものである。

 おそらく、本件も、そして本件に対する裁判所の判決内容も出版史に残ると思う。さらに、その内容が、私たちが依って立つべき憲法21条に高らかに謳われた「表現の自由」や「言論・出版の自由」の精神を蹂躪し「表現の不自由」「言論・出版の不自由」に道を開く悪しき判例となるのであれば、極めて遺憾である。それだけは、私(~たち)としても身を挺して阻止しなければならない。

 昨年7月12日の大弾圧によって、われわれの出版社「鹿砦社」が壊滅的打撃を受けたことは事実であるし、私たちの言論・出版活動は麻痺状態にされた。これを言論弾圧といわずして何といおう。万が一、私たちに“行き過ぎ”や“過ち”などがあったにしても、ちょっとひどすぎやしないか!?

 現代の言論弾圧は、治安維持法下の戦前のように古典的な形でなされるのではない。個々の特殊事情を当事者の弱点として衝き、時にマスコミを利用し当事者を悪いイメージでフレームアップすることによって孤立せしめ、個別撃破を狙う形でなされるようだ。鹿砦社に対しては全くそうだった。

 私(~たち)はこの一年で多くのものを失った。しかし、残ったスタッフ、友人・知人、主だった取引先、さらには金融機関はじめ公的機関の方々などからの血の通った対応や叱咤激励、サポートを受け、まさに「地獄に仏」で、涙を流すことも少なくなかった。人は、苦境にあってこそ真価が問われるという。この1年は、私のこれまでの人生の真価が凝縮して問われた1年だった。苦難に堂々と構えることなどできずに拘置所の中でのたうち回り、大した人間的価値がないことを自覚したが、それでも私が何とか踏ん張り切れたのは、そうした方々のご厚意があったればこそだ。心から感謝している。

 また、人は、目の前の者が苦境にある姿を見た時にどう動くかでその人間性が問われるともいう。多くの方々の温かい励ましに涙したこともあれば、逆に非情さや背信に悲しい想いもした。仏教用語で、因果応報とか還着於本人とかいう言葉もあるように、必ず自分に還っていくと思う。いいことも、悪いことも……。
ともあれ、<7・12>から1年が経とうとしている──。その失われた季節にあっても、いろんな出会い、再会もあった。不思議な巡り合わせもあった。多くの方々に助けられ、判決を迎えようとしている。私は、断固として<無罪>を信じて疑わない。

 わが国にはまだ「憲法改正」はなされていないのだから──。

 社名の<鹿砦>という名の如く、われわれは闘う<最後の砦>として、まさに「血の一滴、涙の一滴が涸れ果てるまで」(第1回公判の罪状認否での陳述)反動の嵐に抗し立ち盡さねばならないことを、あらためて決意し、判決に臨みたい。どのような結果が出ようとも、われわれの闘いは終わらない──。

 「一敗血に塗まみれたからといって、それがどうだというのか?すべてが失われたわけではない──」(ミルトン『失楽園』)

 そう、「すべてが失われたわけではない」のだ。

 われわれは必ず奇跡の復活を遂げ、伝説の出版社となる!

■■引用終了■■



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