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植物と自動車でエコ生活

2008-11-26 11:13:23 | 電:家電製品・IT情報

世界中で石油が不足する中、とうもろこし、じゃがいも、麦などの食物を原料としてエタノールを製造する技術がますます注目されている。だが、それによって食糧不足や価格高騰が起こるとして、反対する声も高まってきた。

岐阜大学の高見沢一裕教授(環境微生物工学)は、ゴルフ場で刈り取った芝からバイオエタノールを作る技術を開発した。簡単に言うと、酵素で芝の繊維を糖に変え、それを発酵させてバイオエタノールにするというものだ。1グラムの芝から約0.15グラムのエタノールが製造でき、1つのゴルフ場から1年に刈り取る芝が約18トンだと、2.7トン以上のエタノールが製造可能で、これはガソリン2300リットル分に相当する。1年に1万~1万5000キロ走行する車2台分に十分な量だ。

実は、刈り芝を回収して利用するのは、環境にいいばかりでなく、ゴルフ場にとっても負担の軽減になる。刈り芝を燃焼処分するためにゴルフ場が支出しているコストは非常に高く、多いところでは1千万円にも達するのだ。そこで、この廃棄物を“宝”に変える新しい発明が、大いに歓迎されたわけだ。

もう1つの興味深いニュースは、今月14日に公開された竹製の自動車「Bamgoo」。これは京都大学のベンチャー・ビジネス・ラボラトリーが開発したエコ電動自動車で、常識を打ち破って、車体部分を竹で編んでいる。「Bamgoo」は幅1.3メートル、長さ2.7メートル、高さ1.65メートル、重量約60キログラムで、2人乗りでだ。1回充電すると、50キロ走ることができる。

竹は京都の特産品で、特殊な手法で編んだ竹の車体は、形を自由にデザインでき、車体の一部には伝統的な漆を塗料として使っている。自然の素材を活用した「Bamgoo」は、環境保護のコンセプトを宣伝するとともに、京都の文化をも表現している。この車は11月5日から京都大学総合博物館に展示されている。

(C)2008 Kyoto University

「Bamgoo」 http://www.kyoto-car.jp/



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