子どもがいないため、夫と二人暮らしの夏葉子は、ある日突然夫が亡くなったという連絡を夫の部下から受ける。県外出張だった夫がなぜか市内のホテルで亡くなったのか。夏葉子は夫が女性といたのではと疑いを持つ。遺品整理をする中で、夫が以前から“サオリ”という女性に金を送っていることがわかるが、“サオリ”は、夫の遺品を欲しいと言ってきた女だった。優しかった義父母も、実は自分たちの老後や引き籠もりの夫の姉の面倒を見てもらうつもりであることが身に染みてわかった夏葉子は、ある行動に出るが・・・。
★垣谷さんの本は初めて読んだが、読みやすくて共感を覚えた。