特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

嫌われ者(公開コメント版)

2017-05-12 08:38:08 | 動物死骸撤去 特殊清掃
自分の能を棚に上げて人を羨み、自分の格を棚に上げて自分を蔑みながら、人がやりたがらないことをやって、それでお金をもらって生きている私。
これもまた誰もやりたがらないことだけど、動物死骸の始末も仕事の一つ。
ただ、現場は、あくまで私有地や私有建物内。
誰しも、公共の道路に転がる犬猫等の轢死骸を見たことがあると思うけど、そういうのは範疇外。
役所と混同して無料処理を依頼してくる人も少なくないけど、さすがに無料ではできない。
「無料ではやれません」と断ると、「悪い業者」「冷たいヤツ」みたいな雰囲気で憮然とされて電話は終わるのだが、何か悪いことをしたみたいで後味が悪い。
そして、精神が弱っているときには、こんな些細なことがいつまでも心に引っかかったりして、自己嫌悪に陥ってしまうこともある。

対象物として圧倒的に多いのは猫。
少し前も、とある会社の工場で、機械に入りこんだ猫を取り出した。
充分に腐敗し、ウジも大量発生。
とっくになくなった眼球跡に掬うウジを見たら、可哀想やら気味悪いやら。
しかも、硬直した脚が機械に挟み込まれて なかなか抜けず。
しかし、骨を折るのは躊躇われるし、足を切断するのは心情的に不可能。
直視すると気持ち悪さが倍増するので、視線は他に向け、手探りで猫を掴み、頭の半分では猫の形状と動きを想像しながら、もう半分では“晩酌の肴は何にしようかな”なんて 全然違うことを考えて気を紛らわしながら、何とか猫を引っぱり出した。

続きはこちら

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヒロシ)
2017-05-15 07:12:14
隊長、もうすぐ暑い夏が来ますが、頑張りましょう!
隊長自虐しないで。 (イチゴミルク)
2017-05-15 08:15:53
まいど!お疲れ様です。はーそうゆう事だったのですね?カラスは人からきらわれがちなんだけれどもとてもアタマが良いと、聴きます。共喰いのエサをもってかれそうになって襲って来たのかもしれませんが警察官が行方不明死体を探すときにはカラスの群れを、めじるしにするらしいです。その時現場では、目玉の、無くなった遺体が、あるそうなんですが、警察の方々は遺体の、場所を、教えてくれるのだからと、目玉だけはカラスにくれてやって(ごほうびに)あとはそれ以上食い荒されないように、遺体かいしゅうするらしいてます。なのであながち役にたってないとはいえないです。だから、隊長さんはカラスなんかよりも、ずっとずっと、お役にたってるのだから自虐しないで、大いに、自慢してくだはいね。お疲れです。高いところは、私も苦手です。気を付けて下さいね。
ドキッとしました (まめ)
2017-06-07 01:52:03
この日記かアップされた日は奇しくも私の最愛のペットの文鳥がなくなった日です。
闘病中でしたが、朝起きたら就寝用のケージの中で亡くなっていました。その日のうちに荼毘に付し、今もお骨をそばに置いています。あれから心にぽっかり穴が空いてしまい、子どもにまで心配をかけてしまっています。
隊長からすれば、滑稽に見えるかもしれませんね。同じ命、さらには同じ鳥なのに片や共食い、片や葬儀まであげて供養される…。
蛇足ですが、カラスが好きな人も一定数おりますよ。彼らはとても賢く、実は近くで暮らせば人懐こいです。
バイタリティ (ゆりこ)
2017-10-22 09:18:10
下の子を産む前でしたか、
SNS内の、サブカルチャーを愛する人たちのコミュニティでこのブログが紹介されて以来
時々拝読しております。
その時お腹にいた子ももう9歳半になりました。

私は、あなたほどのバイタリティに溢れている人を他に見たこと聞いたことはありませんよ。
どういう気持ちで、どんな表情でそのお仕事をしてるのか計り知れませんが、
私はいつも読みながら貴方の命の漲りを感じています。

これからもお身体を大切に。
初めまして。 (ミキ)
2017-12-30 20:06:50
初めまして。
最近、このブログを拝見させて頂いております。

恥ずかしながら私にはとても出来そうに無い仕事ですが、誰かがやらなければならない仕事という事も理解しており、またそんな仕事をされてる管理者様を尊敬してしまいます。
世の中の人が何事も無かったかのように生活出来る事も管理者様のような方々が必要な時に必要な仕事をして頂いているからとも感じました。

このブログを拝見するまでは正直、目を逸らしていた部分でもあり恥ずかしい限りです。

どうかお身体にはお気をつけてあまり無理をなさらないようにして下さい。

コメントを投稿