最後のマーチング

　昨日はプロムナードコンサートが雨のためお流れに・・・今年唯一のプロムナードだったし、定期演奏会前の重要なキャンペーン、せっかく準備したイベントだっただけに残念の一言。それでも、休んではいられないので、ここぞとばかりにゲストとの合わせ練習をやり、午後は、まだまだ全然できていないところをチェック。パート練習、セクション練習も行う。
　そして、夕方になり、今日の野外演奏会の練習のためグランドへ。春から南区パレード、浜松祭りパレード、マーチングコンテスト県大会、東海大会といろいろな形でやってきたマーチングも今日が最後。みんなもそれをわかってか、黙々と（本当はもっと声を出してテンションあげないとダメよ）一瞬一瞬をかみ締めるように練習。そんな感慨深さもマーチングコンテストから２週間ですっかり心も体も頭も、きれいさっぱり忘れてしまい、元のマーチング始めて集団に戻ってしまっていた。あまりにひどい動きと演奏にで頭にきたので、ナイター照明をつけてできるまで終わらないモードに突入。

　そして今日は朝から怪しい天気で、途中小雨が何度も降ったが、何としても中止にされては困ると思い、大会本部にも続行を訴え続けた。雨の中での演奏ということだけを考えれば、当然アウトが常識である。しかし、今までの取り組みの最後を飾る演奏・演技だし、とてもたくさんの市民の皆様やお世話になった先生方、とりわけ、マーチングコンテストについては、この会で知り合った多くの方々の支えでできたようなものだから、その成果をお見せしないで帰っても意味がないのだ。
　今回、マーチングを立ち上げた時にお世話になった先生や市民マーチングの幹部の方から、「あのＤＭは素晴らしい。バトンサインを全て正確に出したのは江南だけ、あれは褒めて良い」と、これ以上ないお褒めの言葉。うれしい一言だ。

　さて、いつも書いていることだが、何の演奏会や大会でも感動的な場面がいくつも見られるもの。今日も良いものをたくさん見ることができた。小学生、中学生、高校生、大学生、職場・一般、その状況は様々だが、そこで何かを成し遂げようとするその行為そのものが尊いものだということを改めて実感。寒い一日だったが、気持ちは熱い一日だった。

　全員にホットドリンクを買ってあげたところで、学校に戻る。勘違いしてはいけない。「おつかれさん、よくやったね」という意味ではない。「さあ、暖かいものでも飲んで一息ついたら、もうひと練習するでぇ！」という意味なのだ。というわけで、学校に戻り、上から下まで全て着替えて、さあ、基礎合奏でサウンドの建て直し。倍音をギュンギュン出そうと頑張った結果、今日は３回だけ第３音が聞こえた。誰かが微妙にズレてるんだよね、きっと。それでもまあまあ合格点だったので、２部の『サプリメント組曲』の練習を１時間ほど行い、本日は終了。この土日の『山場』を乗り越え、来週はいよいよ『正念場』だ。定期演奏会まで１週間！