過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

本ヲツマミニ、共に人生をおくろう

2014-03-12 18:58:01 | 食に関わる情報本
アクセスするたびに、心ときめき、見入ってしまうblog「花ヲツマミニ」。
「さぁ、召し上がれ」と私にむけて差し出されたように感じる美しいお膳。どう食べようかと目移りするお料理の組み立て。この調味料や什器を買い求めて、私も作りたいっ…誘惑が一杯で危険な(笑)大好きなblogです。何故、ご本がでないのか、ずっと怪訝に思っていました。
ついに朗報!写真もレシピも、ほ助さんの手による、美しいご本の形に編まれました。驚きと喜びと共感を感じる、素敵な書によせて、私なりの感想をおかせていただきます。

[書評]
■「花ヲツマミニ」のワンプレート料理 -アクセスが絶えないブログの秘蔵レシピ
■著者:稲垣美穂(ほ助)
■発行所:SBクリエイティブ株式会社

待ち兼ねていた本を手にとり、頁をめくる。美しい写真にワクワクと心おどる。
ふと違和感を覚える。構図が違う…いつもの拡がりや奥行きではない。目が一点に、まさに料理に引き寄せられるのだ。

料理本だから!
料理を作るためのテキストの写真として、著者はこれらを選んだのだ。
著者の眼差しと息遣いを感じる料理本、という位置付けに、先ず驚かされる。
驚き故に、眺めるのを止める。居住まいを正して"はじめに"から読み始める。

記憶を辿る時に、食も想い出すと語る著者が調えるワンプレートの数々が並ぶ。
一皿の写真とレシピが、一頁にきっぱりとまとめられている。レシピは淡々とプロセスを追い、平明な言葉で簡便に書かれている。機能的な料理本として編まれている。
著者の息遣いは、所々に差し込まれた枠囲みにある。組み立てや盛り付けのヒント、アレンジのアイディア等が、秘め事を耳打ちされるかのように、用意されている喜び。
艶やかなワンプレートの写真に目をやれば、その組み立ての妙に心打たれる。季節や彩りを考え尽くして、余計なモノが無い端正なプレートへの驚き。季節ごとに、毎年、繰り返して作られたであろう料理は、美味しく楽しんで貰えるように、選ばれて一皿に盛られたことを確信する。
このワンプレートの後ろには、積年の著者の食卓があるはずだ。そのエッセンスを一頁づつに集約する…気の遠くなるような孤独な道程の果てに、この料理本は編まれたことだろう。読み手は完成されたエッセンス、実りだけを受け取る。なんと贅沢なことだろう!
興奮に喜びが加わる体験は。74皿分だけではない。繰り返して読むごとに、気付きがあり、ため息をつくのだ。

「ただ、誰かを一瞬でも笑顔にできること。そして誰かが喜ぶ姿をいつも目にすることができる作り手は、中でも一番幸せだと思うのです。」

慎ましやかな微笑みと祈り。
”はじめに”や”終わりに”に書かれた著者の言葉に、料理する日々の暮らしの幸せを思う。
私を幸せにして、と願う人は多い。誰かを幸せにしたい、そして幸せに暮らしたいと願う人は少ない。
著者は料理を通して、手ずから喜びを作りだし与えて、笑顔と喜びと幸せを受け取っている。繰り返す日々の暮らしの中で、笑顔が人生を彩っている。

この本は、料理を通して他者も自己も幸せである人生の第一歩へ誘う道標(みちしるべ)である。
美しいモノを見た、だけで本を閉じないで欲しい。著者の想いに共感した読者ならは、きっと料理をしたくなるはずだ。美しい什器が無くても、千切りが揃っていなくても、心をこめて、食卓を調えよう。

「花ヲツマミニ」
書を傍らに、言葉に思いを巡らす。
心を込めた一皿が、その食卓のありようが「花」なのだ。花を摘み、その「花ヲツマミニ」彩りを増した日々をおくろう。手ずから調えた食から生まれる喜びの笑顔を受け取り、記憶を分かちあいながら、日々を重ねて生きていこう。

この本は、料理を通して他者も自己も幸せである人生、それを自ら作りだそうとする者へのエール(応援)でもある。

謹読:過労死予備群 (2014/03/12)
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2 コメント

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Unknown (ほ助)
2014-03-13 13:22:35
うぉぉぉお(;´Д`)
過労死さんすごすぎる
ワタシの本なんかよりずっと書評の方が高尚だよ
こんなに深く感じ取ってもらえて
本当声が震えるよぉぉお(i∀i*)

食べることが1日に何回かの幸せとなるなら
その人生は当たりだと思っています

本になってしまって
もっと幸せが増えたこと
皆さんのところで感じる今日この頃
やっぱ私が1番幸せなんだなー
ありがとう過労死さん
ちょっと感動して朦朧としてきた(+д+)


ほ助さんへ:受け取ってくださって、ありがとう! (過労死予備群)
2014-03-19 18:09:17
ほ助さん、こんばんは。
嬉しいコメントをいただいたのに、お返事が遅れて、失礼しました。

受け取ってくださって、ありがとうございます。
あの本の深さを、しみじみ思います。
喜びをくださって、ありがとう!

うんうん。孤独な作業をたくさん乗り切ったのだから、ほ助さんは幸せをかみしめてください。そして、また次を...(微笑)。

ほ助さんのBlogの中で、素敵にご紹介くださり、感謝です。
素敵な輪が、幾重にも拡がりますよう、祈っています。

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