過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

東京の蕎麦処、二つの楽しみ:藪、深大寺

2017-05-29 23:45:00 | 日いづる国の伝統食
東に生まれ育ち、父も祖父も蕎麦喰いでしたから(笑)、私も蕎麦が大好きです(ニッコリ)。
池波正太郎先生にならって、蕎麦前で一献、その後、蕎麦をたくる、そんな昼下がりは休日の醍醐味です(ニッコリ)。
五月、東京の東西で気に入りの蕎麦処に、一週間違いで寄ったので、それを並べてみましょう。東京の蕎麦と、一くくりにできない(笑)故の、蕎麦の魅力の一端をみてください。

二つの気に入りは、雷門の藪(浅草)、深大寺の涌水(調布)、東京なりの東西、江戸のご三家と昔蕎麦との風合いの違いです(ニッコリ)。



■雷門の藪、蕎麦前に。海苔、板わさ

焼き海苔をパリッとしたまま、お客様におだしする箱、昔ながらの流儀です。箱の下部は、ちびの頃には炭箱でした。
きりっとした山葵を、ちょんっとつけて蒲鉾をはむっ…ぐびっ…ニッコリ。



■雷門の藪、ざる
山葵をわずかに蕎麦に載っけて、それだけで一献、これもまた幸せ♪(笑)
香りよい、静かな蕎麦。ちょいっとだけ、蕎麦ちょくのつゆにつけて、蕎麦をたくる。蕎麦の香りに、つゆの香りがのってお江戸の蕎麦になる幸せ(笑)。
家人の天ざるから、海老を一本、失敬して、ラスト一献(笑)。
蕎麦を終えてから、蕎麦湯を楽しむ。
店の外には待ち列があるのだから、見えなくても、ほどほどにするのが、今時の流儀と思います(ニッコリ)。


さて多摩川で神奈川の境になるあたり、西の調布、深大寺は古刹です。湧き水の豊かな場所で、将軍家への献上蕎麦の歴史が、深大寺→上野 寛永寺にあります。
江戸の世に蕎麦とは、米作に適さない土地をさします。苦しい歴史を越えて、今は蕎麦に人が集まる。日本中の蕎麦の産地には、そういう歴史があることを思います。
いまは、神代植物園を擁する、気持ちのよい青空が拡がる場所です。(ニッコリ)



■深大寺、湧水にて。クラフトビールで、蕎麦味噌をなめる。

舐め味噌の香りよさ。舐め味噌をのっけた焼きおむすびもいけるのです。我が家は土産にします(笑)。



■蕎麦豆腐、半丁を湯豆腐にして
奴より香りが立つ湯豆腐は、ちょい疲れた胃袋に優しい。



■川鱒の天麩羅
ざくざく…田舎天麩羅と呼ばれるけれど、この侘びた景色の中では、これが似あいと私は思います。ふわりっと立つ水と魚の匂い。ここで食す意味。

料理はその場所にあって輝くもの。いつでも平均値、ひとつしか受け入れないのは、つまりません(ニッコリ)。



■深大寺、湧水で:もすく蕎麦、うづらの黄身を月にみたて雲居の空に。

ざるも旨い店なれど、変わり蕎麦もまた旨い場所です。
しっかりしたもずくを得て、なお香る蕎麦。
しっかり食べてね!を目指す蕎麦。

風流であること、味わうこと、そして一食を目指す蕎麦もある。
時に応じて選ぶことができる幸せ。蕎麦もまた、日いづる国の大事な文化です。


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